’20合法マフラー最新事情&逸品図鑑

環境意識&性能アップに貢献する「合法マフラー」最新事情#2〈政府認証マフラー制度〉

  • 2020/4/9
環境意識&性能アップに貢献する「合法マフラー」最新事情〈政府認証マフラー制度〉

バイクカスタムパーツの真髄といえば、今も昔も「マフラー」。ただ、度重なる規制や政府認証制度の導入で、車検対応の「合法」かどうかが分かりにくくなっていることも事実。そこで、今回はもう一度「合法マフラー」を再整理。本ページでは合法マフラーの品質を決める政府認証マフラー制度について掘り下げる。

(※本記事は新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言の発出以前に取材を行ったものであり、宣言期間中の不要不急のバイク走行を推奨する意図はありません)

●取材・文:宮田健一/川島秀俊 ●撮影:川島秀俊/松井 慎/山下博史

年式・排気量区分ごとに細かく規定

前ページより続く)

安心して使えるJMCA認証マフラー

では、アフターパーツとしてどんなマフラーが「合法」なのかというと、法規制の導入や改正時期によって、下の表のように年式や車両区分ごとに細かく分けられている。特に平成22年(’10年)4月1日以降に生産された国産車および通関された輸入車については、騒音に関して国交省に登録された機関が試験を行い認証を与えた、いわゆる「政府認証マフラー」以外に交換することは許されなくなっている。この制度が導入されてから、実にもう10年が経過。そのため、たとえ中古車で愛車を購入したといえども、比較的高年式の場合はこの制度に当てはまるから注意が必要だ。ちなみに、車検証の備考欄に「マフラー加速騒音規制適用車」の記載があれば、その対象。車検のない250cc以下の対象車両については、車体の型式認定番号ラベルがシルバー色となっている。つまり、車検不要の排気量も含めて最新バイクで公道走行する際には、すべて「政府認証マフラー」以外に交換することは認められないと考えてほしい。

さて、政府認証マフラー制度は騒音だけではなく、もちろん排出ガス基準もクリアしていることが大前提。そのため「政府認証マフラー」として市場で販売されている製品は、ほぼすべて排出ガス性能についても保証されている。その最たるものが「JMCA認証マフラー」。政府認証マフラー制度の登録性能等確認機関として国交省の認可を受けているJMCA(全国二輪車用品連合会)に所属するメーカーが販売しているもので、JMCA認証マフラーなら、排出ガス・騒音ともに厳密な試験をクリアした最も安心できる公道用の合法交換マフラーとなっているのだ。

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騒音規制値&適用時期
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排出ガス規制適用時期

「政府認証マフラー」は車種ごとに認証

アフターパーツの「政府認証マフラー」は車種ごと型式ごとに、それぞれ取得していなければならない。たとえ同じ車種用マフラーでも年式によって適合品が異なってくる場合があるので注意。国内仕様と逆輸入仕様でもそれぞれ別個に認証を受けていなければならない。マフラー購入前には車検証や登録証を手許に置いて、ショップと相談するなりマフラーメーカーのHPを見るなりして、愛車にしっかり適合するか確認しておくようにしよう。

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250や原付・原2も認証制度の対象だ

平成22年4月1日以降に生産された車両は、車検のない250ccクラスや原付・原2についても政府認証マフラー以外での公道走行は法的にアウト。次のページでも解説するが「車検がないからOK」なんて侮っていると、速攻で取り締まられる可能性もあるのだ。

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「政府認証」を受けるには?

政府認証マフラー制度のための騒音試験では広い施設面積が要求される加速走行騒音試験が義務づけられている。しかし、厳密に定められた測定方法を可能とする施設は全国にわずか。マフラーメーカーが個別に政府認証を受けることも不可能ではないが、それではあまりに非現実的だ。ということで、国土交通省から登録性能等確認機関として認可を受けたJMCAが、会員メーカーの製品を試験を取りまとめて実施。現在流通している2輪用「政府認証マフラー」は、ほぼJMCA認証品だ。

国内の「合法マフラー」はほとんどJMCA品

合法的な最新バイク用交換マフラーとして使用するには、排出ガスと騒音それぞれの基準をクリアしていることが必要。JMCA認証マフラーでは、排出ガス試験についてはマフラーメーカーごとに受験し、騒音試験については月に一度JMCAが取りまとめて実施。この2つに合格することで初めて「JMCA認証品」として認められる。認定された製品には政府認証番号が刻印されたJMCAプレートがリベット留めされるとともに、排出ガス性能に関する証明書を添付されている。また、JMCAでは政府認証制度が導入される以前から、当時の騒音規制値に合致しているか独自に検査した製品を「JMCA認定マフラー」として展開してきた。認証制度以前の車種用マフラーもJMCA品なら安心して公道使用することが可能だ。

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JMCA認証プレートは、マシンの外観を損なわないよう大抵サイレンサーの裏側(車体側)にリベット留めされている。

’20年の合法マフラー最新事情について解説する本特集。次ページではユーロ5に準拠した新しい排ガス規制への対応について掘り下げる。

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