スパナやメガネレンチでは回せないような届きにくい場所で、使い勝手の良さを実感できるソケットレンチ。差込角6.3sq.=シブイチがバイク向けであることは、日頃からメンテを実践しいてるサンデーメカニックには常識だろう。KTCのネプロス6.3sq.ソケットを例に、シブイチの魅力とその価値を再確認する。
●文:モトメカニック編集部 ●取材協力:ネプロス[京都機械工具] ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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工具自体の設計が小さなボルトナットの締め付けに適している
自動車に比べて車重が軽いバイクでは、ボルトやビスでM5、M6の軸径サイズを多用している。一般的にM5ボルトの六角部の二面幅は8mm、M6は10mm、M8は12mm、M10は14mmの組み合わせで、それぞれの標準締め付けトルクは5.2 、10、22、34となる。
バイクメンテに差込角6.3sq.ソケット工具が適しているのは、コンパクトなフォルムが狭い場所での使い勝手に優れているのはもちろん、工具自体の設計が小さなボルトナットの締め付けに適しているためだ。
KTCネプロスの6.3sq.ソケットのサイズ展開は4〜14mmで、先のボルト径との組み合わせに当てはめると、最大でも34の力が加えられれば十分条件を満足できる。ラチェットハンドルのNBR290の全長が125mm、T形ハンドルのハンドル幅が140mmであるのも、ソケット上限が14mmいう限定があるからで、長いハンドルによる過剰な締め付けトルクを回避できるメリットがある。
今回はバイクの車体やエンジン周りに多い8mm、10mmのボルトで6.3sp.のソケット工具を使ってみたが、狭い隙間にも余裕で届くスリムなソケットやエクステンションバー、手の中に収まるコンパクトなラチェットハンドルの操作性は抜群で、9.5sq.よりも車体や外装パーツへの干渉が少ない分作業性も良好だった。
二面幅14mm以下のボルトナットなら、迷うことなく6.3sq.を活用することで、長いハンドルでバイクを傷つけるリスクが減らせるとともに、オーバートルク防止の一石二鳥の働きを実感できるはずだ。
ラチェットハンドル&T形ハンドルで一体感のある手応え
差込角6.3sq.の強みをもっとも実感できるのが8、10mmソケットとの組み合わせだ。ハンドル差込部外径は差込角9.5sq.のネプロスの8mmソケットより5mmも細い12mm。六角の外径も極限までスリムにしてある。
スリムだから使いやすエクステンションバー&ユニバーサルジョイント
直交する2本の回転軸を同一面に配置したグランドクロス機構により、首振り時の滑らかさと全長短縮化を両立したユニバーサルジョイントは、狭い場所での作業性アップに有効だ。
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