我々サンデーメカニックの多くがリピーターとなりクチコミで広がり、数多くのユーザーがその走りを体感している「スーパーゾイル」シリーズ。お気に入りのブランドオイルに添加することで、体感的な違いを得られると評価するファンが多いのもこの商品の特徴である。車検切れのまましばらく乗っていなかったBMWフラットツインモデルを題材に、フラッシング処理を行ってからのエンジンオイル交換を実践してみた。
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しばらく乗っていなかったバイクこそフラッシング
まずはじめに、初めてオイル交換するモデル、ましてや外国車のような場合には、ドレンガスケットをあらかじめ準備しておきたいものである。あくまでモデルによっての話だが、今回のBMW R100GSのように太いドレンボルトとなると(M18サイズ)、手持ちのガスケットではサイズが小さすぎることが多々ある。最近では、部品量販店やホームセンターでも様々な種類のドレンガスケットを販売しているので、自身のバイク用だけではなく、様々なドレンガスケットをストックしておきたいものである。
このR100GSは車検が切れてしばらく経過しており、スロットルケーブルやスターターケーブルの作動性が今イチなため、部品交換と同時にエンジンオイルも交換。ケーブル交換時にはゾイルスプレーを注入し、作動性向上を狙おうと思う。しばらく走らせていなかったバイクなので、フラッシング処理後にオイル交換することにした。
4サイクルエンジン用として開発された、通称「ゴールドラベル」の4サイクルエンジン用スーパーゾイルを今回は利用する。このゴールドラベルは、オイル全量に対して10%の添加指示だが、白ラベルの「スーパーゾイル・エコ」なら5%の添加で済む。さらに今回は、オイル交換の前に「フラッシングゾイル」を使い、エンジン内部に堆積した汚れを流し出したいと思う。スーパーゾイル・スプレーは、ケーブルやリンクなどの摺動部への利用が有効だ。
一般的なフラッシング剤の中には、洗剤系溶剤を主成分とした商品もあり、フラッシング後に複数回のオイル交換を求める例もある。一方、フラッシングゾイルは、洗浄成分を含むベースオイル(パラフィンやナフテン)を採用。そこにスーパーゾイル成分を配合しているため、フラッシング作業そのものを「低速低回転走行」でできるという特徴もある。しかもフラッシングゾイルを抜いた後にエンジンオイルを注入し、即、通常走行できる使い勝手の良さも人気の理由となっている。
フラッシング作業開始
今回は、旧オイルのままエンジン暖機後に抜き取り、フラッシングゾイルをレベルゲージの下端まで注入してからエンジン始動。再度オイルレベルを確認し、下限まで再注入してから15分ほどアイドリングさせてフラッシングゾイルを排出した。そんな状況でも透明だったフラッシングゾイルが黒くなって出てきたので、フラッシング効果を得られたと判断。仮に、2500〜3000rpmを上限に10km程度走ってくれば、さらに効果的にエンジン内部をリフレッシュできるはず。
フラッシングゾイルを排出したら、新しいドレンガスケットに交換しつつボルトを締め付け、新たなエンジンオイルにスーパーゾイルを添加し注入。今回はゴールドラベルのスーパーゾイルを使ったのでオイル使用量に対して10%の添加である。オイル量は2.25リットルと聞いていたので、まずは2リットルだけ注入してアイドリング。その後、MAXレベル手前の8割程度まで追加注入し作業を終えた。
ちなみに、MAXレベルならともかく、オイルレベルを大きく超えたままで走行している例を時折見るが、多く入れ過ぎるとポンピングロスとなりエンジン回転が鈍くなるし、最悪の場合ブリーザーからオイルを吹き返す原因になるので、オイルの入れ過ぎには要注意だ。
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