オンもオフも、街乗りもロングツーリングもを楽しめるアドベンチャーモデルは、近頃特に勢いのあるカテゴリー。本ページではホンダの大本命・早くもビッグチェンジを果たしたCRF1100Lアフリカツイン、X-ADV、VFR800X、NC750Xを紹介する。
オンロードに加え、オフロードの走りも意識したアドベンチャーモデル。とにかく”旅力”が高いのが魅力だ。近頃勢いのあるカテゴリーで、’20年はアフリカツイン、Vストロー[…]
CRF1100Lアフリカツイン:本格冒険マシンがパワーと軽さを研ぎ澄ました
’16年のデビュー以来販売好調のアフリカツインが’20年型で早くもフルチェンジを敢行し、新たに「CRF1100Lアフリカツイン」と名乗る。まず並列2気筒は、排気量を998→1082ccに拡大し、7ps&0.6kg-mアップを達成。70~80km/h巡航中からのダッシュなど中速域の加速性能を主に磨いた。車体は軽量化をテーマに開発。鉄製メインフレームの刷新とともに、シートレールはアルミ化とボルトオン化を施した。その結果、車重はMT仕様STD比で4kg軽量化している。新たにボッシュ製6軸IMUを搭載し、7段階式のトラクションコントロールはよりきめ細かい制御が可能に。ダートではリヤスライド量まで好みに設定できる。外装は全体的にコンパクト化し、LEDリングのポジション灯を追加するなど上質に。欧州仕様と同じロングサスを施し、オフ適性を高めた<S>仕様も限定で用意した。

【ミッションは2通り】270度クランクの並列2気筒はストローク拡大で86㏄アップ。従来通り、6速マニュアル(MT)と、オートマのDCTが選べる。

便利なタッチパネル式

新たに大型6.5インチのカラーTFT液晶を獲得。二輪では珍しいタッチパネルで、Appleカープレイにも対応する。走行モード4種+ユーザー設定2種の表示もカスタマイズ可能だ。
CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツES
CRF1100L アドベンチャースポーツES
CRF1100L アドベンチャースポーツES〈S〉
CRF1100L アドベンチャースポーツES DCT
CRF1100L アドベンチャースポーツES DCT〈S〉
ホンダ初のオフ向け電子制御サスペンションを採用したESグレード。ショーワ製電サス=EERAが路面変化に瞬時に対応し、5つのモードも選べる。

【’20 HONDA CRF1100L AFRICA TWIN ADVENTURE SPORT ES series】■水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 1082cc 102ps/7500rpm 10.7kg-m/6250rpm ■226kg(装備) シート高830mm 18L ■タイヤF=90/90-21 R=150/70R18 ※諸元はSTDモデル ●価格:191万4000円~ ●販売中

カラーバリエーション:他のグレードは1色設定だが、アドベンチャースポーツESのみシックなブラックと、トリコロールの2色から選べる。

電子制御サスペンションが秀逸だ。
CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ
CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ
CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ DCT
5段階調整式の大型スクリーンと24Lビッグタンクで旅適性を高めたグレード。新型ではコーナリングライトも採用した。STDではオプション扱いのグリップヒーターやリヤキャリアも標準装備。

【’20 HONDA CRF1100L AFRICA TWIN ADVENTURE SPORT /DCT】 ●価格:180万4000円~ ●販売中
CRF1100L アフリカツイン[STD]
CRF1100L アフリカツイン
CRF1100L アフリカツイン〈S〉
CRF1100L アフリカツイン DCT
CRF1100L アフリカツイン DCT〈S〉
STDはスタンディングなど前後の体重移動に配慮した固定式ショートスクリーンを採用。シンプル装備で軽く、オフ向けだ。STDのみチューブタイヤを履く。色はCRFラリー風の赤のみ。
X-ADV:標準装備のETC車載器がグレードアップ
NC750シリーズのDCTエンジンをベースに誕生したオートマチックアドベンチャー。2段階+OFFのトラクションコントロールやダイレクトな駆動力が得られるGスイッチといった未舗装路での走破性能をアップする機能で走行性能を固めている。フロントブレーキキャリパーも旧アフリカツインと同じものを装着だ。その一方で、シート下の21Lトランク、手動で高さを調整できるウインドシールド、始動が簡単なスマートキーシステムなどといった利便性の高さも特長。現行型の’19年モデルからは標準装備のETC車載器も2.0にアップグレードされた。同時にこの’19でのマイナーチェンジで、車体色はシルバーとレッド、カモフラージュ模様のマットグリーンの3色となった。





VFR800X:伝統のV4がクロスオーバーに
オンロードスポーツのVFR800Fから派生したクロスオーバーモデル「VFR800X」。バルブ休止システムのハイパーVTECを搭載したエンジンは、2段階+OFFのトラクションコントロールも採用。片持ちプロアームのリヤサスペンションは、プリロードを手元で変えられるリモートアジャスターを装備している。’19モデルからはETC2.0車載器も標準装備となり、商品性を高めている。


NC750X/DCT:熟成を重ねて進化を続ける
MT仕様とフルATのDCT仕様の2本立てで展開するNCシリーズのクロスオーバーモデル「NC750X」。長年熟成を重ね、現行型ではトラクションコントロールやETC2.0車載器、グリップヒーターも標準装備。DCTのSモードは3段階のシフトタイミングを選択し記憶できるなど進化している。従来の燃料タンク位置は容量22Lのラゲッジスペースで、フルフェイスも収納可能だ。


オンロードに加え、オフロードの走りも意識した、”旅力”の高いアドベンチャーモデルは近頃特に勢いのあるカテゴリーだ。次ページではヤマハのトレーサー700、トレーサー900/GT、テネレ700、XT1200ZEスーパーテネレの4台を紹介する。
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