国内外の工具を販売するファクトリーギアが、自社で企画し展開している工具ブランド「DEEN」は、こだわりの作り込みでプロユーザーも納得の出来映え。工具メーカーとしても存在感を示している同社が次に手がけるのは、ワークカジュアルブランド「ディッキーズ」印のツール群だ。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●取材協力:ファクトリーギア ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
世界の有名工具と肩を並べるブランドへと成長したDEEN
仕事で工具を使うプロメカニックの率直な意見や感想は、製品開発の重要なヒントであり、そこに世界中のブランド品を扱う工具販売のプロの意思が加われば、悪い物ができるはずはない。だが工具ショップが自社ブランドの工具を作ることなど、ちょっと前の常識では考えられないことだった。
しかし、工具専門店のファクトリーギアが高品質かつお手頃価格の工具を提供するという信念で始めた「DEEN」はついに20周年を迎え、世界の有名工具と同様に高い評価を受けるブランドへと成長した。
スイベルラチェット:一番人気の逸品は本締めでも早回しでも便利
DEENラチェットの定番、72枚ギアのコンパクト丸型ヘッドの中でも最も支持が高いのが180°ターンが可能なスイベルヘッド。1/4SQ用ボディに3/8SQの差込部をセットしたタイプは、狭い場所での使い勝手に定評がある。
ソケット:プロユーザーが信頼する高いDEEN品質
DEENのソケットにはスタンダード、薄型、セミディープ、ディープの4種類があり、中でも6角のスタンダードタイプは発売以来のロングセールスを記録。表面の研磨はもちろん、線接触を採用したの内面の輝きも美しい。高質感のアル ミレール付き。
ウォーターポンププライヤー:日本の声を反映させた進化モデルへと発展
工具好きが見れば分かるとおり、DEENのウォーターポンププライヤーはドイツ製。だがヒンジ部分のギアが細かく、開口幅が広いなど日本のオーダーが反映されている。上あごと下あごでくわえ部分の刃の向きが逆、細かい相手を掴みやすいよう先端部が薄いなど、こだわりも満載。
電動ドライバー:大人気製品が「DEEN J」ブランドで復活
市場調査でユーザーの意見を聞きながら製品開発を行う、DEENの弟分ブランドが「DEEN J」。スピーディーにネジを回せる電動ドライバーは一度販売終了したものだが、アンコールに応えてDEEN Jとして再登場。見た目は通常のドライバーと同様のスリムさで、プッシュスイッチで正逆回転を選択。スイッチを離すとドライバー軸がロックするので、手回しドライバーとしても使える(最大10Nmまで)。内蔵電池はUSBコードで充電する。
DEENに続き「ディッキーズ」ブランドも展開スタート
そんなファクトリーギアがDEENブランド以外にも展開を開始した。特に注目したいのが、作業ツナギでおなじみのワークカジュアルブランド「ディッキーズ」を冠した工具。ファクトリーギアが企画と開発を行い、有名ブランド工具の製造を行う工場で生産することで、プロユーザーも納得のクオリティとDIYユーザーにも購入しやすい価格を両立。DIYユーザー向けにホームセンターでの販売も計画されている新シリーズの展開に期待したい。
モンキーレンチ:ウォームギアを緩めなくても早回しが可能
ガタが出ないようにボルトナットにピッタリ合わせて使うのがモンキーレンチの常識。だがこの製品は、アゴの内側に組み込まれたシーソー型の部品によって、サイズ調整後もラチェットハンドルのように早回しできるのが特長だ。開口幅は13~30mmで、他に10~25mm用、8~19mm用がある。
メガネレンチ:首振りギア付きコンビネーションタイプ
プロも御用達、首振りギア付きコンビネーションレンチのセットは、ギアラチェットの角度を自由に調整できる8/10/12/13/14/17/19mmの7本。製品パッケージの一部がレンチホルダーとして使える。
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