30~40万円台の“軽バイク”が猛烈に欲しい!

安くて、手軽で、カッコイイバイク選びの選択肢が増えてほしい!/個性派お手軽外国モデル×3台試乗 #まとめ

  • 2019/12/6
個性派お手軽外国モデルまとめ

現実的なプライスながら、チープさは全くなく、スモールサイズなので走りも軽快――まるで日本の軽自動車のようなバイクが、世界中でヒットを飛ばしている。国産ではヤマハXSR155やホンダADV150、スズキジクサー250SFが日本でも注目された。海外勢もお得なモデルが揃う。ここでは外国車のまとめをお届けしよう。

日本メーカーもこういうモデルを国内に展開してほしい!

ことり「私はバイクを選ぶときに250って、最初から決めて買ったんですけど、こんなバイクたちもあったんですね。どれも手軽だし価格も安いし、こういうのだったら若い人たちにも手が届きやすそう。特に150㏄というのが今まで日本で見なかったクラスで新鮮でした。車重が軽いし、コンパクトだし、日本でももっと増えてもいいかもしれないと思いました」

丸山「昔だったら、若い子たちがミッション付きのバイクを覚えるのに、まず原付きっていう入り口があって、安く手に入ったんだけどねえ」

ことり「私がバイクに乗ろうと思ったときは、もうミッション付きの原付きなんて売っているの見たことないですよ。今一番、初心者に近いのは250じゃないですか? でも、250に乗るにも車両の前にまず免許を取らなきゃいけなかったり、それなりにお金がかかるんですよね」

丸山「日本メーカーの場合だと、どうしても作りに妥協できない部分がでてきて、最終的に車両価格が高くなってしまっているというのもあるね。そこに『このくらいの性能で楽しめればいいんじゃない』って感じで出てきたのが、今回のような外国製のモデルなんだ。けっして安いだけではなく、限られたコスト範囲の中でいいものを作ろうと努力している部分が見えて、新しい流れに思えるな。この流れって、アジアメーカーに限らないからね。ヨーロッパメーカーのBMWだって? 310シリーズなんて安くてそこそこいいバイクを作ってくるんだから」

ことり「何より安く買えるっていうのは若い人たちには魅力ですよね。お金がないと中古車というのもありだと思うけど、やっぱり新車の方がいいという人もいるはずだし。それにジャンルの違う個性的なものが選べるのも嬉しい」

個性派お手軽外国モデルまとめ
2人乗りもチェック。GPXの2台はグラブバーが使えずライダーの腰に手を廻す必要があったが、デーモンは後ろの視界も広くて好印象。SXはタンデムシートの傾斜がきつく前方にズレがちなのが惜しかった。

丸山「今回の3台は乗ってみてどうだった?」

ことり「どれも車重が軽いし、簡単に扱えて、とにかく手軽でした。まあ、デーモンはブレーキレバーの上下のガタが気になったり、詰めが甘いかなという部分もないわけではないんですけど。そういえばキャブというのもビギナーには冬場で始動に苦労するのか分からないのでちょっと心配です。丸山さんはエンジン始動のとき、一発でかからないときがありましたよね」

丸山「ジェントルマンかな。まだエンジンが冷えてる状態だったからね。僕としては『おう、これキャブだった』って、ちょっと懐かしいくらいの気持ち。昔はみんなキャブだったし。でも、今回でも分かるとおり、アジアのメーカーもどんどん技術力を付けているからね。もっとすごくて魅力的で、そして安いバイクを作ってくると思うよ。こうしたモデルが、もっとどんどん増えてくると若い人のバイク選びも楽しくなるね。日本メーカーもこのクラスに、もっと力を入れてほしいな」

キャラクターチャート

個性派お手軽外国モデルまとめ
青い線は丸山浩、赤い線は小鳥遊レイラによる評価。ジェントルマンは、丸山=排気量やスタイルからもっと速く走りたい。ことり=この雰囲気が手軽に乗れて十分。デーモンは、丸山=ファンバイクとして最高。ことり=このカタチだともっと元気に走りたくなる。SXは、丸山=本格的で満足。ことり=軽いし速いけど、足着きと滑りやすいシートが…というのが概ねの評価だ。

装備比較:GENTLEMAN RACER200

スタイル&スペック

個性派お手軽外国モデルまとめ
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GENTLEMAN RACER200
SPEC■全長2020 全幅790 全高1160 軸距1400 シート高790(各mm) 車重160kg エンジン型式空冷4スト単気筒 197cc 11.5ps/7500rpm 1.34kg-m/7500rpm 燃料タンク容量12ℓ タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17

エンジン

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オイルクーラーを備えた197㏄SOHCの空冷4スト単気筒を採用。これに負圧式のキャブを組み合わせている。ミッションは6速でシフトペダルは先端位置を微調整できる。

コクピット

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絞り角のついたセパレートハンドルを採用し、単眼のメーターはハンドルマウント。カウル内側はインナーパネルで覆われており、質感を高めようとする努力が見受けられる。

メーター

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メーターは速度計のほかに、下部にバーグラフ式のタコメーター、左上に電圧計、右上に燃料計と充実。上部中央にはギヤインジケーターも表示される。

足まわり

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倒立フォークにラジアルマウントのブレーキキャリパーをダブルで装着。SSみたいにガッツリと効くわけではないが、扱いやすく十分な性能。ABSはなしだ。

シート下

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シートは前後で独立しており、両方とも外せるが、内部はバッテリーと書類でほぼ一杯。車載工具はメインシート裏にマウントされるかたちとなっている。

装備比較:DEMON150GR

スタイル&スペック

個性派お手軽外国モデルまとめ
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DEMON150GR
SPEC■全長1835 全幅750 全高1050 軸距1230 シート高780(各mm) 車重130kg エンジン型式空冷4スト単気筒 149cc 11.2ps/7500rpm 1.18kg-m/7500rpm 燃料タンク容量8ℓ タイヤサイズF=120/70-14 R=140/70-14

エンジン

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149㏄の空冷4ストSOHC単気筒を採用。ミッションは6速だ。吸気系にはKEIHIN互換のDENIM製キャブを採用し、左ハンドル部にチョークレバーを備えている。

コクピット

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セパレートハンドルは凝った造形のトップブリッジ上にマウントされ、適度な高さを確保。メーターはカウルマウントでSSらしいデザインでまとまっている。

メーター

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バックライトを3色に切替可能な液晶メーター。タコメーターやギヤインジケーター、燃料計を完備するうえ、パネル下には5V・USB電源も備えている。

足まわり

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KYB製と豪華な倒立フォークにウェーブ形状のシングルディスクブレーキを装着。ブレーキング時はよく踏ん張ってくれる。ABSの設定はなしだ。

シート下

個性派お手軽外国モデルまとめ
表皮に滑りにくい上質な素材を使ったシートは前後ともメインキーのみで外せるが、両方とも内部の余裕はほぼなし。後ろ側に車載工具が収納されている。

装備比較:SX125

スタイル&スペック

個性派お手軽外国モデルまとめ
個性派お手軽外国モデルまとめ
SX125
SPEC■全長2055 全幅820 全高1140 軸距未発表 シート高880(各mm) 車重134kg エンジン型式水冷4スト単気筒 124.2cc 15ps/10700rpm 1.34kg-m/8000rpm 燃料タンク容量6.2ℓ タイヤサイズF=100/80-17 R=130/70-17

エンジン

個性派お手軽外国モデルまとめ
オフ版のRX125と共通となる124㏄水冷DOHC4バルブの単気筒エンジンにFIというハイスペックで、ユーロ4にも対応している。ミッションは6速リターン。

コクピット

個性派お手軽外国モデルまとめ
実戦的な本格マシンとして、スッキリと軽量化を優先したコクピット。アルミのハンドルバーはクランプ部の径を太くしたテーパー形状で剛性を確保している。

メーター

個性派お手軽外国モデルまとめ
小ぶりの実戦型メーターは、タコメーターやギヤインジケーター、燃料計を持たないが、トップスピード、バッテリー電圧計、水温計などを持っている。

足まわり

個性派お手軽外国モデルまとめ
倒立フォークにφ300㎜の大径シングルディスクブレーキを装着。標準装備のボッシュ製2チャンネルABSはフロントのみ。リヤの浮き上がりを抑える機能も持つ。

シート下

個性派お手軽外国モデルまとめ
下部がグラブバーを兼ねるユニークなシートを外すと、その下は書類が入る程度の空間があるのみで、後はバッテリーとエアボックスで占められている。

●まとめ:宮田健一 ●撮影:松井 慎
●車両協力:GPX千葉

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丸山 浩

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「全国2000万人のヤングマシン読者諸君!」の呼びかけでおなじみのヤングマシン誌メインテスター。レーシングライダー出身だがユーザーである一般ライダーの目線を忘れない。