30〜40万円台で買えるお手軽バイクたちの外国車編。前ページのタイのGPXデーモン150GRに引き続き、このページではイタリアのアプリリアが日本で販売しているSX125に試乗した。ベテランとビギナー、それぞれの目にどう映るのかチェックだ。
●まとめ:宮田健一 ●撮影:松井慎 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
30〜40万円台で買えるお手軽バイクたちの外国車編。今回はタイのGPXと、イタリアのアプリリアが日本で販売している3台のスタイルの異なる個性的なモデルを用意。ベテランとビギナー、それぞれの目にどう映る[…]
【ベテラン代表:丸山 浩】ベテラン側の代表は、おなじみ本誌メインテスターの丸山浩。小排気量から大排気量、国産から外国車まで乗ってきたバイクは数知れず。そんな丸ちゃんから見るとはたして?
【ビギナー代表:小鳥遊レイラ】:「小鳥遊」と書いて、読み方は「たかなし」。なので愛称は「ことりちゃん」。若いビギナー側の代表として、しっかり生のコメントでバイクを評価してもらったのだ。
クオリティの高さや本格性能が自慢だ
ことり「ナンバープレートを見るまで125㏄とは思えない立派な車格ですね。シュッと尖ったデザインとかも垢抜けてる。それに細部のクオリティが高いのもいいですね」
丸山「生産地は中国なんだけど、イタリアメーカーならではのクオリティがちゃんと出ている。125なんだけど、本格モタードとして落ち度なく、しっかり作られているな。それに、やっぱり高回転まで回る水冷DOHC4バルブのエンジンはパキパキしていてパワーもあるから走っていて楽しい。ヘッドライトはハロゲンなんだけど、それを入れても41万円ちょっとという車両価格はコストパフォーマンスが非常に高いと思うぞ。ABSも付いてるし」
ことり「880mmの高いシート高からも本格仕様なのが伝わってきます。身長160cmの私だとようやく片足のつま先がツンツン。初心者が最初の1台に選ぶとするならその1点だけで安易には勧められないかも。最低でも身長165cmくらいは必要じゃないかな。でも、走り出した後は普通に乗れるというか、車重が圧倒的に軽いおかげでむしろ扱いやすさでは得点が高いと思うんですよ。エンジンも素直だし、ハンドリングも気難しくない。気になったとすれば、シートがツルツルしすぎる上に形状の関係でブレーキングのときに着座位置が前方にズレちゃうところ。これも本格仕様だから?」
丸山「うん、そこは本気のモタード走りで身体が前後に動きやすいようにしているからだね。よく回るエンジンに合わせて、走りもイン側の足を出したりチャキチャキしたモタードらしい乗り方が本当によく似合うし応えてくれる。フレームも見た目から本気走りに向けた剛性感が伝わってくるよ」
ことり「メーターも本格仕様で最小限ですもんね。でも、ビギナー向けとして見た場合、もっと表示は欲しいなあ。私は回転計とギヤポジション表示がないと、ちゃんと適切なギヤで走っているか判断するのに困っちゃう。慣れれば音で判断できるんだろうけど、やっぱりその2つは付けて、視覚でも判断できるようにして欲しかったな」
丸山「125だからと言って単純にビギナー向けに終わらないバイクってことかな。僕からすると125でこんなに楽しく走れるバイクはなかなかお目にかかれない。かなり貴重な存在だと思うよ」
ここがイイ!
なんてったって水冷DOHC!
クオリティが高い!
本格モタードらしい鋭いデザイン
ライポジ&足着き
●落ち度がない本物志向
●各部のクオリティが高い
●ベテランも楽しい貴重な125
●とにかく軽くて乗りやすい
●所有感を満たす大きな車格
●両足さえ着けば初心者でもOK
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