ヘリテイジ系と真逆の現代的かつ過激なルックスを持ち、SS由来の強心臓を搭載するモデルも多数――。「ストリートファイター」や「スーパーNK」と呼ばれるマシンが居並ぶリッターネイキッドが幅を利かせてきた中、2014年に登場したMT-09がダウンサイジングの流れを決定的に。そのMT-09の最新型をはじめ、オーバー600cc~アンダー1000ccの間に魅力的なモデルが揃う。
WEBヤングマシンで全33回にわたってお送りした新車アルバムをまとめたのがこのページ。カテゴリー別に分け、さらには排気量区分によりライバル車を直接比較しやすいように各ページにまとめてある。記事があるも[…]
- 1 レースレギュレーションに縛られない自由なバイクたち
- 2 ヤマハ MT-09/SP:鋭い姿と走りを見せる3気筒パフォーマー
- 3 カワサキ Z900:シンプルにスポーティさを追求
- 4 カワサキ×ジャパンレジェンズ ZXR900:市販化前提のレプリカカスタム
- 5 ホンダ CB650R:CB-Rシリーズの次兄が’19でブランニュー
- 6 ヤマハ MT-07:より精悍なスタイルと走りになったMTシリーズのミドルモデル
- 7 スズキ GSX-S750:GSX-RハートのスプリンターNK
- 8 ホンダ NC750S:旅の快適装備が充実している
- 9 カワサキ Z650:低く構えたスタイルを継承
- 10 スズキ SV650:トラスフレームがオシャレ
- 11 写真をまとめて見る
レースレギュレーションに縛られない自由なバイクたち
847ccの並列3気筒という、レースから離れたことで手に入ったオリジナリティあふれる排気量×エンジン型式で支持を集めたMT-09。レースで高出力を追求する必要がないことからエンジン剛性も、そしてフレーム剛性もそれほど高める必要がなく、その軽さはスーパースポーツ以上。とはいえ十分なハイパワーでもあり、瞬く間にオーバーリッターのビッグネイキッドから主役の座を奪っていった。
同様の流れは他メーカーにも起こり、先に紹介したCB1000Rなどのリッタースポーツネイキッドとは、似たような排気量帯のようでいてきちんと棲み分けが成立している。シンプルで軽量なアンダー1000ccと、ハイスペックなリッタークラスは、価格帯も異なることから直接的にはライバルという構図にならないのでだ。
650cc~750ccクラスも見逃せない。こちらはさらに軽量で、扱いやすい2気筒エンジンを搭載したものが多く、価格もグッと抑えられている。電子制御もABSなど最小限とされているものが多く、そのことに好感を抱くユーザーも少なくないだろう。
そんな中では、CB650Rはやや異色と言えるかもしれない。トラコンやABSだけでなく、このクラスでは外国車くらいしか搭載していないクイックシフター、それもアップ/ダウン両対応のものをオプションとはいえ設定しているのだ。
ヤマハ MT-09/SP:鋭い姿と走りを見せる3気筒パフォーマー
トルクフィーリングに優れる水冷並列3気筒エンジンを軽量な車体に搭載したスポーツモデルで、そのエンジンは欧州仕様とほぼ同一の116psを発揮し、アシスト&スリッパークラッチやアップ方向のクイックシフター、それに3段階パワーセレクトのD-MODEや2段階+OFFのトラクションコントロールシステムを装備している。猛禽類を思わせる鋭いヘッドライトは4眼LED。上級版のSPは、フロントにKYB&リヤにオーリンズの専用サスペンションを装備。他にもダブルステッチのシートやツートン塗装など専用装備を持つ。
兄弟車のパフォーマンスの違いを徹底的に検証する本特集、845ccの3気筒エンジンが独特かつ強烈なダッシュを生むMT-09と、2気筒688ccエンジンが爽快かつ刺激的な走りを生むMT-07について、走り[…]
カワサキ Z900:シンプルにスポーティさを追求
ネオクラシックのZ900RSと兄弟車となるヨーロピアンスタイルのスポーツネイキッド。Z1000の「Sugomi」デザインを継承したクラウチングスタイルのライディングポジションを持ち、エンジンもZ1000をベースに設計された948cc直4となる。最高出力は125psを発揮。トラコンやパワーモードは非搭載だが、ABSやアシスト&スリッパークラッチ、それに国内仕様にはシート下にETC2.0車載器も標準装備している。贅肉をそぎ落とした分、100万円を切る車両価格が魅力的だ。
人気のヤマハMTシリーズに対抗すべく、続々と登場するライバル群。過熱の一途を辿るネイキッドカテゴリーにおける好敵手の実力をチェックしよう。今回は、3気筒vs4気筒のストリートファイターが火花を散らす![…]
カワサキ×ジャパンレジェンズ ZXR900:市販化前提のレプリカカスタム
’18EICMAにスペインのカスタム企業“JAPAN LEGENDS”が参考出品したモデルで、Z900に市販を前提に開発中のパーツを装着したもの。’80~’90年代のZXRレーサーをモチーフとしている。バーハンドルを逆さに付けることでセパハン風に見せたり、シートやテールランプを純正流用するなど、低コストでガラリと雰囲気を変えられる工夫がしてある。日本で買うには直接スペインとやり取りをする必要があるが、このデザインなら所有してみたいと思わせるに十分だ。
日本の'80~'90年代のバイクが大好きでたまらない、その名もジャパンレジェンズ(Japan Legends)は、スペインに本拠地を置くカスタムビルダーだ。ミラノショーのカワサキブースのステージ裏手、[…]
ホンダ CB650R:CB-Rシリーズの次兄が’19でブランニュー
CB600Fの後を受け継いで完全新設計となる648ccの直4エンジンとスチールフレームで登場したCB650Fをベースに、ネオクラシックなデザインのロードスポーツに生まれ変わったのが’19新登場のCB650Rだ。フロントには倒立フォークを新たに採用し、またトラクションコントロールシステムも追加。各部の見直しにより高回転域の出力も向上している。全灯火器にLEDを採用するほか、急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させるエマージェンシーストップランプも新しい装備だ。
CB1000Rを筆頭に、CB250R、CB125Rがラインナップする新世代CBシリーズにミドルクラスが追加。CB650Fが装いも新たにCB650Rとなって新登場したのだ。フリーライターのヤタガイ ヒロ[…]
ヤマハ MT-07:より精悍なスタイルと走りになったMTシリーズのミドルモデル
並列2気筒エンジンを鋼管ダイヤモンドフレームに搭載。バイクの素の楽しさを伝えるため電子デバイスはFIやABSなど最小限に留め、リーズナブルな価格設定としている。’18で最新の排ガス規制に対応したほか、ヘッドライトを旧MT-09譲りのものにしてデザインに精悍さをアップ。サスペンションもコシが増し、リヤショックに伸び側減衰力調整機構が新たに追加された。’19では他のMTシリーズ同様、グレーを基調とした新色のアイスフルオがメインカラーとして設定されている。
人気のMTシリーズとライバルを比較試乗する当コーナー。今回のカードは、手頃かつパワフルな600cc+αの排気量を持つ2台だ。同じ並列2気筒を積み、価格帯も同等とあって、ガチ対決が予想されるが、果たして[…]
スズキ GSX-S750:GSX-RハートのスプリンターNK
GSX-R750直系のエンジンをストリート用にチューニングして搭載。最終減速比をローギヤード化して加速性能を向上させつつ6速ギヤはハイギヤード化してトップスピードを維持している。3段階+オフのトラコンは左ハンドルスイッチボックスとLCDメーターパネルで直感的に選択可能だ。
スズキのスポーツネイキッドであるGSX-S1000F/GSX-S1000およびGSX-S750がカラーリングを変更し、2月21日より発売される。ともにGSX-R1000とGSX-R750のエンジンを継[…]
ホンダ NC750S:旅の快適装備が充実している
マニュアルミッション仕様に加えフルオートマのDCT仕様も設定するNCシリーズのネイキッドスポーツ。一般的な燃料タンク位置には容量21Lのラゲッジスペースが置かれ、使い勝手は優秀。また全車にETC2.0車載器とグリップヒーターが標準装備されている。Xに付いたトラコンはSでは未搭載。
力強いトルク特性で扱いやすく燃費性能に優れた直列2気筒750ccエンジンを搭載し、Honda独自の二輪車用「デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)」をタイプ設定したNC750シリーズ。その2[…]
カワサキ Z650:低く構えたスタイルを継承
フルカウルのNinja650と共通コンポーネントを持つネイキッド。シリーズ独特の「sugomi」デザインを継承し、Z900譲りのメーターパネルやZパターンに光るテールランプを持つ。電脳デバイスはABSのみとシンプルだが、ETC1.0車載器を標準装備している。
気軽に乗れる扱い易さと優れたスポーツ性能を両立したライトウェイトネイキッドバイク・Z650。650ccとは思えない軽量&コンパクトさが、心地よいハンドリングを生み出すとともにスーパーネイキッドZの誇る[…]
スズキ SV650:トラスフレームがオシャレ
スムーズな出力特性の90度Vツインを美しいトラスフレームに搭載したスタンダードネイキッド。トラコンやパワーセレクトは持たないが、発進時や低回転走行時にエンジン回転数をわずかに上げて走りやすさを向上させるローRPMアシスト機能を採用し、日常での使い勝手を主眼に置いている。
650cc V型2気筒(Vツイン)エンジンを搭載したスリムで軽量なロードスポーツバイク・スズキ「SV650 ABS」と、SV650ベースでカフェレーサー的な外観を纏ったネオレトロ「SV650X ABS[…]
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