マシン・オブ・ザ・イヤー2018
JAPAN LEGENDSがやってくれた!

カワサキ公認?! ZXR900が素敵すぎる【Z900外装キットはスペインから】

日本の’80~’90年代のバイクが大好きでたまらない、その名もジャパンレジェンズ(Japan Legends)は、スペインに本拠地を置くカスタムビルダーだ。ミラノショーのカワサキブースのステージ裏手、高い台の上に展示されていたのは……ZXR!!!!?? フレームや足まわりをよく見ると、スポーツネイキッドのZ900をベースとしたカスタムバイクだとわかる。その正体とは?

カワサキレーサーレプリカの始祖

そもそもZXRとは、カワサキが’88~’89年に発売したレーサーレプリカで、ほぼ同時に750、400、250をラインナップ。のちにはそれぞれレース向けホモロゲーションモデル的なRバージョンが登場したりしつつ、’90年代後半まで販売されていた。’93年には750のファクトリーマシンであるZXR-7が鈴鹿8耐を制し、これが今のところ唯一の8耐におけるカワサキの勝ち星となっている(近年は何度も勝利に近いところへ迫っている)。

ZXRはいち早く倒立フォークを採用(750の初期型は正立)したり、250には当時としては画期的だったラムエアシステムをZZ-R1100に先駆けて搭載したりもしている。ちなみにラムエアとは、走行風を利用してキャブレターに空気を押し込む仕組みで、自然に吸入できる空気量を超えて混合気を供給、つまりターボとまでは言わないものの過給効果が得られるというもの。速度が上がるほどに効果が増す、現在の高性能スーパースポーツには必須の装備だ。

カワサキ ZXR250

【KAWASAKI ZXR250 1989】アッパーカウルのダクトと蛇腹ホースがラムエアシステムと思われがちだが、そちらはフレッシュエア(ラジエターを通過していない=温まっていない空気)でシリンダーヘッドを冷却するK-CAS。じつはサイドカウル下方のダクトからラムエアを供給している。

カワサキ ZXR400

【KAWASAKI ZXR400 1989(写真は1990)】こちらもK-CASを採用しているが、ラムエアの採用はなし。倒立フォークは初期型から装備している。

カワサキ ZXR750

【KAWASAKI ZXR750 1988】初期型は正立フォークで、2年後に倒立フォークを採用。’96年にはZX-7R/RRへとモデルチェンジし、MotoGPマシンのZX-RRやスーパーバイクのNinja ZX-10Rへとつながっていく。

ジャパンレジェンズって何者?

古き良き時代のバイク愛好家のために最高品質を。あの時代のバイクを現代のクオリティで所有したいというオーナーのための企業である、と自ら謳うジャパンレジェンズは、黄金時代の日本のスポーツバイクを愛するスペインのカスタムビルダーだ。最新のバイクのルーツをたどり、伝説的なバイクの素晴らしいルックスを現代のバイクにもたらすために、高品質でレトロな外観のインスパイアキットを作っている。

従来は様々なカスタムを提案するにとどまっていたが、このたび初のキットパーツとしてZXR900をリリースするという。2018年に30周年を迎えたカワサキZXR750H1(1988年登場)をベースにしたデザインで、ミラショーでの展示のあと、実際に販売する予定だというのだ。また、ジャパンレジェンズによるウエアもリリース予定だというから目が離せない。

気になる価格や発売時期の情報はまだ入ってきていないが、判明次第、続報をお届けする。

ベースモデルはカワサキZ900

気になるのは、キットパーツを取り付けるベースとなるバイクだろう。日本で買えない仕様では、たとえキットパーツを取り寄せても、あとが大変だ。だが安心してほしい。国内仕様もラインナップされているZ900がベースだからだ。Z900RSじゃないのかって? じつは筆者も最初は思いました。これだけZ900RSカスタムが流行っているのだから、Z900は盲点じゃないですか。だかしかし、Z900に目を付けるとは、やはり日本人との感覚の違いか、それともZXR化したときにタンクの収まりがよかったりフレームまわりがカッコよかったりするからなのか。どちらかといえば後者な気がしてきた。

カワサキ Z900

【KAWASAKI Z900】こちらがベースモデル。フレームや燃料タンクの造形を見ると、これをそのまま活かしたほうがレーサーレプリカスタイルにぴったりハマるのだとわかる。価格は税込み95万400円だから、これにキットパーツを足してあれやこれやと……。

JAPAN LEGENDS ZXR900

【JAPAN LEGENDS ZXR900 kit】こちらがキットパーツ装着車。薄暗いバックステージ側からの撮影なので、周辺の暗さはご容赦ください。

素晴らしいたたずまい

よく見るまでもなくZXR750と細部はかなり異なっている。なのにこの雰囲気を作り上げてしまうあたり、ただ者じゃないぞジャパンレジェンズ、という感じ。とにかくカッコイイのだ。フレームや足まわりは基本的にノーマルを使用し、なんならナンバープレートホルダーもノーマルを使っているように見える。本当にボルトオンの外装キットとして、この完成度まで持ってきているのである。あとはもうディテールの写真を堪能してください。

ヘッドライトは丸目の2眼としつつ、中身はLEDを採用する。周囲はいわゆるイカリングか。

高いところに手を伸ばしていたため盛大に手振れしているが、メーターの取り付けをお見せしたいので敢えてアップ。ハンドルバーのクランプの上にボルトで共締めしている。ハンドルはクリップオンタイプではなくバーハンドルを逆付け。なるべくお金をかけずに済む良心的なキット構成と言えよう。交換したかったら自分でやってね、という欧州人の突き放しっぷりが心地好い。

シートはノーマルを使用しつつ、キットのシートカウルを装着しているように見える。となれば、シート自体にはZ900用のカスタムパーツが使えるということか。

ナンバープレートホルダーやスイングアームはノーマルを使用しているのがわかる。

マフラーはアクラポヴィッチ製をチョイス。おそらくこれは別売りになるので、その場合は好きなのを選べばよろしい。

足まわりはフルノーマルっぽい。のではあるが、ホイールの色が変わるととても雰囲気が変わって見える。

左面を前めから。カッコイイス。そういえばスズキがその昔、男のバイクと称してGS1200SSなんていうのをリリースしたことがありました。賛否はあったけど好きだったなぁ、あれ。

【JAPAN LEGENDS ZXR900 kit】最後にもう1枚。日本でも販売してほしい!

「Z900RSのヨシムラカスタムはララバイ仕様!?」はこちら

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)

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