スズキのスポーツネイキッドであるGSX-S1000F/GSX-S1000およびGSX-S750がカラーリングを変更し、2月21日より発売される。ともにGSX-R1000とGSX-R750のエンジンを継承し、それぞれのカテゴリーの中で高いスポーツ性を誇っている。お求めやすい価格も大きな魅力といえるだろう。
GSX-S1000F ABS/GSX-S1000 ABS[2019Model]
GSX-S1000F/GSX-S1000は、名車とうたわれたGSX-R1000の’05~’07年モデルから998cc並列4気筒エンジンを継承し、同じく’17年型GSX-R1000と共通のスイングアームをGSX-R1000系からアレンジされたフレームに組み合わせている。ライバル勢と比べても、走りはスポーツ性の高いものだが、一方でその扱いやすさによってツーリングや街乗りにも使える懐の深さを持ち合わせる。「狩りをする野獣」をコンセプトにデザインされたという、低く構えたボディ形状を採用し、GSX-S1000Fには快適性を向上するフルカウルを装着。3段階+OFFが選択可能なトラクションコントロールシステムやレンサル製テーパードアルミハンドルバー、ブレンボ製のラジアルマウントキャリパーなどを標準装備しながら、価格は120万円を切る設定とした。
スタータースイッチをワンプッシュするだけで一定時間セルモーターが回り続け、エンジン始動を容易にする「スズキイージースタートシステム」を採用したほか、スリッパークラッチ(いわゆるバックトルクリミッター)を採用して過度なエンジンブレーキによる後輪のロックやホッピングを抑制する。また、スズキ車の伝統でもある「始動時にはクラッチレバーを握る」の必要がなくなっているのもGSX-S1000/Fの特徴といえるだろう。
今回のカラーチェンジではGSX-1000F/GSX-S1000ともに青の配色が変更になり、Fの黒は従来のボディカラーを継承。GSX-S1000の黒と白はそれぞれ配色が変更になったほか、全車とも倒立フロントフォークのアウターチューブがゴールドからブラックに統一されている(一部は従来もブラック)。主要諸元については従来モデルから変更なしだ。
【GSX-S1000F ABS 2019】主要諸元■全長2115 全幅795 全高1180 軸距1460 シート高810(各mm) 車重214kg(装備)■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 148ps/10000rpm 10.9kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター25°/トレール100mm ブレーキF=ダブルディスク R=シングルディスク タイヤサイズF=120/80ZR17 R=190/50ZR17 ●価格:118万5840円
【GSX-S1000 ABS 2019】主要諸元■全長2115 全幅795 全高1080 軸距1460 シート高810(各mm) 車重209kg(装備)■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 148ps/10000rpm 10.9kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター25°/トレール100mm ブレーキF=ダブルディスク R=シングルディスク タイヤサイズF=120/80ZR17 R=190/50ZR17 ●価格:113万1840円
GSX-S750 ABS[2019Model]
こちらもGSX-R750由来の並列4気筒エンジンを搭載するが、フレームはスチールのツインスパーを採用。一般公道で扱いやすいスムーズなスロットルレスポンスを実現し、爽快な走りを可能としている。クラッチを繋ぐ直前にエンジン回転をわずかに上げてエンジンストールの危険性を減らす「ローRPMアシスト」も採用し、発進/停止を繰り返す市街地走行での利便性を向上している。3段階に調整可能なトラクションコントロールシステムやABS、GSX-S1000同様の「スズキイージースタートシステム」も搭載。
GSX-S750は従来の赤を廃止して白を新設定したほか、黒と青はそれぞれ配色が変更されている。こちらも主要諸元に変更はない。
【GSX-S750 ABS 2019】主要諸元■全長2125 全幅785 全高1055 軸距1455 シート高820(各mm) 車重212kg(装備)■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 749cc 112ps/10500rpm 8.2kg-m/9000rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L■キャスター25°/トレール100mm ブレーキF=ダブルディスク R=シングルディスク タイヤサイズF=120/80ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:96万9840円
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