2018年に全世界で5万3004台のモーターサイクルを販売したドゥカティは、これによって2015年以来、4年連続で年間5万台以上のモーターサイクル販売を達成。このうちパニガーレファミリーは、マーケットシェア26%を占めるほどの成功を遂げて好調なセールスに貢献。さらにはスーパーバイクセグメントのベストセラーとなった。
6100台以上のパニガーレV4が納車される
パニガーレファミリーは9700台を販売し、前年比70%増を達成。これによりスーパーバイクセグメントにおけるマーケットシェアは26%となった。言い換えれば、2018年に全世界で販売されたスーパーバイクのうち、4台に1台以上がドゥカティのパニガーレシリーズだったことになる。このうち、2018年に発売されたフラッグシップモデルのパニガーレV4は6100台以上の販売台数となっている。
パニガーレV4はドゥカティ史上初めて量産車に4気筒エンジンを搭載したモデル。1103ccから214馬力を発生するV4とV4Sに加え、秋にはスーパーバイク世界選手権向けのホモロゲーションモデルであるパニガーレV4Rを発表した。こちらは998ccのデスモセディチ・ストラダーレRエンジンで、最高出力は221馬力を1万5250rpmで発生する。
また、ムルティストラーダファミリーの販売も好調で、2018年には1万1829台を販売。特に新型のムルティストラーダ1260が好調さの原動力となっており、こちらは前年の1200に比べて25%増となる6569台を販売している。
各国における販売台数は北米を除いて好調
イタリアでは堅調な販売となり、9200台で前年比4.5%増で再びドゥカティ最大のマーケットとなった。
スペインは2444台(前年比8%増)、日本では1941台(前年比2%増)、スイスは1276台(前年比2.2%増)となり、成長を遂げた。
ドゥカティ最大のマーケットだったアメリカは、500cc以上もモーターサイクルの販売台数が全体で9%減少したことを受け、7843台となった。
アジアでは中国を中心に販売台数が増加し、前年比29%増となっている。
ディアベル1260の生産がボローニャで開始
1月21日、ディアベル1260の最初の1台がボルゴパニガーレのファクトリーからラインオフされた。このニューモデルは2月中旬に欧州のディーラーに到着する予定。日本における発売時期は未定だが、価格はディアベル1260=228万5000円、ディアベル1260S=268万円となっている。
第2世代に進化したディアベル1260は、さらに主張が強化されたラインを備え、パフォーマンスに磨きをかけたうえで快適性も高めている。搭載するエンジンはテスタストレッタDVTで、息を呑むような加速と低回転域でのスムーズさを両立。コーナリングABSなども標準装備した。
ディアベル1260Sは、専用装備としてオーリンズ製サスペンション、専用ホイール、ハイグレードなブレーキシステム、アップ/ダウンに対応するクイックシフターを備えるスポーティバージョンだ。
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