ホンダが公開したティザー映像によると、11月6日のミラノショーで「Neo Sport Cafe」(ネオスポーツカフェ)という新作を発表するという。これを待たずに、東京モーターショーでコンセプトモデルが披露。まさに本誌スクープどおりとなった。ジックリ見れば、「市販バージョン」の姿が見えてくるに違いない――。
次期CB1000Rと同じタンクを使用
これぞ我々が長年追いかけてきた「次期CB1000R」のカスタムコンセプト――と本誌は予想する。詳細は明らかにされていないが、ホンダの発表によると、「根元的な楽しさ、美しさと、新世代の車体パッケージングを融合させたネイキッドスポーツ」であり、「スポーツバイクと共に過ごしてきた長い経験を持つ大人のライダーに向けた、次世代ネイキッドスポーツのコンセプトスタディー」という。刺激的かつ上質な走りを予感させるデザインが実に見事だ。特に圧巻はタンク。サイドに張り出した前半部から有機的な曲線を描き、ニーグリップ部で深く絞られる。鋼板ならではの造形で、工芸品のような出来映え。実はこれ、次期CB1000Rと同じパーツを使用しているとの情報なのだ。
CB1000Rの直4と外観は同一だ
エンジンに関してもアナウンスはないが、外観は現行CB1000Rと同一の直列4気筒。新たにシリンダーヘッド下とクラッチカバーにアクセントをあしらう。これは、初代CBR1000RRの直4を低中速域寄りにリセッティングしたユニットで、最新RRより75×56.5mmと若干ロングストローク。鋭くも扱いやすい出力特性だったが、新型でどうなるか注目したい。
大人の感性に訴えるマシン、11月に市販版も発表へ
ストリートファイターの現行CB1000Rに対し、その名の示す通りカフェ指向のデザインを採用。全体のテイストは既に公開されたCB150R似だが、今回のコンセプトモデルはより大胆かつレトロモダンだ。特に美麗なタンクは、ぜひ実物で確認してほしい。まさしく、ホンダが解説するように「大人の感性に訴えかける提案」と言えるモデルだ。今回の東モではコンセプトモデルを展示し、半月後のミラノでいよいよ市販バージョンを正式発表する流れとなる。ヤングマシン12月号では、その姿を詳細に予想しているのでぜひご覧を。
諸元■全長2080 全幅790 全高1090(各mm)
※現行CB1000R■全長2105 全幅805 全高1095(各mm) ※海外モデル
【ティザー動画♯2】