5月にタイのバンコク国際モーターショー2017で、ホンダはコンセプトモデル・150SSレーサーを出展した。エンジンは150ccながらアグレッシブなデザインで話題を呼んだが、今度はその市販版CB150R ExMotionがほぼイメージ共通で発表された。
最新のエンジンをSSよりも先に投入
今回発表されたCB150R ExMotionのベースは、2016年2月にインドネシアで発表された新型CBR150R。サーキットイベントでは、M・マルケス選手がデモ走行を披露するなど、ド派手なデビューを飾った。一方、タイ生産のCBR150Rはそのまま変更されずに継続されていたが、ネイキッドが先に新型CBR150Rの新しいエンジンを手に入れた。新設計の40度前傾水冷DOHC単気筒はECUマッピングと圧縮比アップなどで旧型よりもトルクフルな特性が特徴。さらにエンジン以外は完全新作で、150ccとは思えない豪華装備となっている。
CBR1000RR譲りのコーナリングABS
CB150Rは新型CBR150Rとは比較にならない程、車体がすごい。まず、フレームは新設計でスイングアームはプレスの造形が入った軽量タイプを装着。リヤタイヤは150サイズを履き、フロントブレーキは4ポットのラジアルマウントキャリパー&Ф296mmディスクを採用する。それを支えるフロントフォークはФ41mm倒立で、CBR250RRのФ37mmよりを上回る。極めつけはフロントのみに作用するABSで、Gセンサーを採用。プレスリリースではCBR1000RR譲りと書かれていることから、ボッシュ製の姿勢角センサーを採用しているかも知れない。これは、バンク角に応じてABSの作動をコントロールするメカだが、150ccに使用した例はこれまでないと思われる。