タイ発進のモダンカフェレーサー

CB150Rの装備はビッグバイク並み

【HONDA CB150R ExMotion 正式写真 入荷時期:調査中】

5月にタイのバンコク国際モーターショー2017で、ホンダはコンセプトモデル・150SSレーサーを出展した。エンジンは150ccながらアグレッシブなデザインで話題を呼んだが、今度はその市販版CB150R ExMotionがほぼイメージ共通で発表された。

【HONDA 150SS RACER コンセプトモデル】今回発表されたCB150R ExMotionより3か月前に登場。モダンカフェレーサーというコンセプトはこの時に謳われていた。

【HONDA 300TT Racer Concept コンセプトモデル】ホンダは2016年3月に、バンコク国際モーターショーでCBR300Rベースのコンセプトモデルを発表していた。テーマはネオレトロレーサーでマスを集中したパッケージや倒立フォークといった走りを意識した装備がこの時から形になっている。

 

最新のエンジンをSSよりも先に投入

今回発表されたCB150R ExMotionのベースは、2016年2月にインドネシアで発表された新型CBR150R。サーキットイベントでは、M・マルケス選手がデモ走行を披露するなど、ド派手なデビューを飾った。一方、タイ生産のCBR150Rはそのまま変更されずに継続されていたが、ネイキッドが先に新型CBR150Rの新しいエンジンを手に入れた。新設計の40度前傾水冷DOHC単気筒はECUマッピングと圧縮比アップなどで旧型よりもトルクフルな特性が特徴。さらにエンジン以外は完全新作で、150ccとは思えない豪華装備となっている。

ホンダはインドネシアで新型CBR150Rを発売した後、今度はタイでカフェレーサータイプのCB150Rに新型CBRを上回る装備を投入。フロントブレーキキャリパーはX-ADVと同じものを使い、フロントフォークもADVと同じФ41mm倒立というビッグバイク並みの装備なのだ。同じアジアでも地域によってニーズが異なり、それに対応した結果だろう。

 

CBR1000RR譲りのコーナリングABS

CB150Rは新型CBR150Rとは比較にならない程、車体がすごい。まず、フレームは新設計でスイングアームはプレスの造形が入った軽量タイプを装着。リヤタイヤは150サイズを履き、フロントブレーキは4ポットのラジアルマウントキャリパー&Ф296mmディスクを採用する。それを支えるフロントフォークはФ41mm倒立で、CBR250RRФ37mmよりを上回る。極めつけはフロントのみに作用するABSで、Gセンサーを採用。プレスリリースではCBR1000RR譲りと書かれていることから、ボッシュ製の姿勢角センサーを採用しているかも知れない。これは、バンク角に応じてABSの作動をコントロールするメカだが、150ccに使用した例はこれまでないと思われる。

ボア×ストロークから見直されたエンジンは、出力&トルクともCB150Rでは未発表だが、新型CBR150Rでは17.1ps/9000rpmとされている。シリンダーヘッドには、CBR250RでDOHCエンジンとしては世界初と言われたものと同様のローラーロッカーアームを採用し、カムとロッカーアームの摺動抵抗を低減。ピストンにはモリブデンコートが施されている。ラジエターはコンパクトタイプでマフラーは短くカットされた。

灯火類はすべてLEDを採用している。

メーターはフル液晶で時計や燃料計、燃費計、ギヤポジションインジケーターなどを装備。レッドゾーンが10500rpmからなのは新型CBR150Rと同じ。タンクのデザインは逞しい筋肉がモチーフとなっている。

カラーバリエーションは、パールカデットグレー、ミレニアムレッド、マットローレルグリーンメタリック、アステロイドブラックメタリックの4色で現地価格は9万9800バーツ(約32万7000円)。ABSはグレーブラックとブラックの2色で10万9800バーツ(約36万円)で発売された。

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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