
『ウィズハーレー』最新号が9月24日に発売される! 巻頭特集は、創業者の孫にあたるウィリーG.ダビッドソンの知られざる物語。ウィリーG.は単なるインダストリアルデザイナーではなく、ハーレーダビッドソンのスピリットとカルチャーを体現する象徴的な人物であり、ハーレーに乗る我々にはよく知られた存在。彼が手かけた唯一無二のスタイルの中には躍動感が潜む。伝統のVツインエンジンは、誰にも真似のできない鼓動で満たされる。これはメカニカルアートであり、スペックや数値だけを追うことなく、時代と同調しながら伝統を受け継ぎ進化してきたのだ!!
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●外部リンク:Amazon
この夏、レジェンドが登場!
ハーレーダビッドソンが1903年に創業して以来、120年以上ずっと本社を構え続ける米国ウィスコンシン州ミルウォーキーで、今夏、音楽とモーターカルチャーを軸とした祭典『ハーレーダビッドソン ホームカミングフェスティバル』が行われ、アメリカ全土あるいは世界中から熱烈なハーレーファンが訪れた。
レッドホットチリペッパーズ/ジェリー・ロール/ハーディ/ザ・オフスプリング/ウォーレン・ザイダース/サイプレスヒルなど、トップアーティストらによるLIVEパフォーマンスで会場は大いに盛り上がった。
そしてイベントのハイライトとなり、ファンが歓喜したのは、WillieG.Davidson/ウィリーG.ダビッドソンの登場であった。伝説のバイカーにしてビルダー/チーフデザイナーでもあり、ハーレーダビッドソン社共同創設者の孫である。
『ウィズハーレー』Vol.21号では、ウィリーG.の功績をまとめて振り返る!
ウィリーG.ダビッドソンがH-D社で最初に手かけたものは、いったいなんだったのだろうか。デザイン学校を卒業したばかりで、まだ正式な社員ではなく新米デザイナーとしてアルバイトとして働いていた頃の話だ。
正式に入社したのは1963年。ハーレーダビッドソンのスタッフは皆、ユーザーの多くがカスタマイズしていることをよく知っていた。モーターサイクルカルチャーを意識し、カスタムムーブメントに積極的に参加していくべきだと、ウィリーG.は思っていた。
ウィリーG.は、カスタムバイクカルチャーを次々に量産市販モデルに取り入れていく。自由/冒険/反骨精神、そしてアメリカンドリームの象徴として多くのライダーに支持されていくが、個性的すぎて発売当初はセールス面で難航するモデルも少なくなかった。
ウィリーG.の率いるハーレーダビッドソンのスタイリングチームは、いつも時代の一歩先を走っていた。デザイナーという観点から考えて、それはとても優れていて、そのスタイリング哲学は称賛される。
1980年代へ、時代の幕開けに向けて発売したFLTツアーグライドは、グランドアメリカンツーリングのカテゴリーを確立していく革新的モデルとなった。
CVO25周年モデルをテストライド
ウィリーG.が全身全霊をかけたファクトリーカスタム。その最高峰「CVO」は、2024年に25周年アニバーサリーモデルとなって、よりプレミアムなモデルとなっている。
CVOロードグライドとCVOロードグライドST、注目の2台に乗った。どちらにもH-D史上最大となる排気量1977ccのミルウォーキーエイト121が積まれている。歴代のエンジンがそうだったように、V型2気筒エンジンのシリンダーが45度で配置されるのはずっと変わらない。
ただし、両車のパワーユニットに相違点があることが乗るとわかる。同じボアストロークで、1977ccの排気量であるミルウォーキーエイト121でありながら、出力特性が異なるのだ。
カタログスペックにも明らかな違いが見られるが、比較試乗すれば出力フィールが異なることがわかった。それらを徹底解説した。
サンダンス・ロボヘッドも乗り比べ!
XLCRカフェレーサーだ! 見た者は即座にそう思うに違いない。しかし、実際にはあらゆる点で違う。その正体はサンダンスが創り出した「XLCRロボヘッド」だ。
エンジンVバンク間に、向かい合わせるようにして独立したインテークを持つロボヘッドタイプA。純正エンジンと同じカムレイアウトで、高効率のストレートポートヘッドを実現でき、同社スーパーXRと比較するとコストを30%程度抑えられるといったメリットももたらす。高トルク&ハイパワーで信頼性も高いことは、サンダンスハーレーなのだから言うまでもない。
サンダンス代表のZAK柴崎氏が、アメリカ大陸で4万6000kmを一気に走破した経験に基づき生まれたホットロッドツアラーが、この「トランザム(トランスアメリカ=米国大陸横断)」だ。今号ではXLCRロボヘッドに続き、トランザム“禅”ZENにも乗ることができた。
どちらも心臓部はロボヘッドタイプAで、4カムスポーツとビッグツインを乗り比べできる、たいへん貴重な機会となったのである。
試乗レポートも充実
プロト「リグニス」によるカスタムコンプリート「ニューフリスコスタイル」がデビュー。心地よいサウンドと力強い鼓動感、メカニカルな造形美、テイストと信頼性が高い次元でバランスしているエボリューションエンジンを心臓部としている。
4速フレームに積まれているのは、味わい深きストローカーショベル。ゆったりと大きなフライホイールが回り、強大なトルクを生む。
ショベルヘッドエンジンはボア・ストロークが87.3✕100.8mmで1207cc、あるいは88.8✕108mmで1337ccとしているが、S&Sの93ciストローカーコンプリートエンジンは92✕114.3mmで1524ccとしているのだ。
ターボチャージャー搭載の怪物ハーレーも!!
異彩を放ち、タダ者ではないことがひと目でわかる。前号でも反響の大きかった過給器付きハーレー超弩級カスタムだ!
エンジンを始動させると、アイドリングからタービンの回る音が聴こえる。アクセルをあおれば、ヒューンっとハウジング内の歯車が高速回転していることがわかり、強力なブースト圧がかかっていることが確かめられた。
ユーザーもたくさん誌面に登場!
小柄な女性でもロードグライドスペシャルを悠々乗りこなす
華奢でスリム、身長154cmと小柄でチャーミングな女の子がハーレーに乗っていると話題沸騰中。しかも、ハーレーの中でも重量級のフラッグシップ「ロードグライドスペシャル」を悠々と扱っているからどこへ行っても目をひく。インスタグラマーとしても人気のMARINAさんが、今回もまたウィズハーレーに登場だ。
MARINAさんのインタビュー動画はコチラ!
ハーレーしか考えられなかった
ハーレーダビッドソン所沢にて取材したYさんご夫婦。ミルウォーキーエイトのローライダーSTと、ツインカムのローライダーをクラブスタイルにカスタムし、白と黒でセンスよくペアコーディネイトする。
Yさんご夫婦のインタビュー動画はコチラ!
愛車はショベルチョッパー
もちろんキックスタートオンリー、アーリーショベルのリジッドチョッパーに乗るのはASUKAさん。こだわりのポイントなどを教えてもらった。
ハーレーダビッドソンジャパン公式イベント「ブルースカイミーティング in 名古屋」にて現地レポートするのは、お馴染みのWITH HARLEY ガールズたち。左からMEGUMIちゃん、秋田ライダーえむちゃん、右はメリーローズちゃん。ASUKAちゃんにキックスタートのコツを教わった。
ASUKAさんのインタビュー動画はコチラ!
唯一無二の存在だから魅了される
ハーレーを購入しようと大型二輪免許を取得。SARINAさんが選んだのは X350だった! これしかない、唯一無二存在であることに魅了されたのだ。
SARINAさんのインタビュー動画はコチラ!
イベントのお手伝いも!
WITH HARLEY専属モデルの千羽ちゃんは、引っ張りだこの人気。ハーレーダビッドソン所沢&ハーレーダビッドソン相模原で開催されたイベントでは、ハーレー乗りのみなさんと写真を撮るなどし、楽しい1日をともに満喫した。
H-D所沢では納車式に参加。ナイトスタースペシャルで始まるKさんの新たなハーレーライフを千羽ちゃんも祝った。
盛り上がるカスタムシーン
X350カスタムプロジェクトでは、待望だったモリワキマフラーを装着。いち早くサウンドチェック&走行インプレッションを記事にすることができた。
X350 モリワキマフラーのサウンド&走行シーンはコチラ!
また、カスタムショップやプライベーターらによる最新カスタムも紹介。パーツ情報も満載だ。
お前ら夜道に気をつけろ!
声優/歌手/ユーチューバーと多方面でマルチに大活躍中の夜道雪が、『ウィズハーレー』の表紙を飾った前号に続き、今号もまたそのキュートな姿を見せてくれたぞ!
毎回コスチュームをチェンジしていくグラビア連載企画の第2弾はアメリカンレトロでキメた!!
見どころは撮影するハーレーとマッチするコスチュームを、夜道雪が自分でアイデアから立案し、
コーディネイトしている点だ。彼女が考え抜いた衣装にも、ぜひ注目していただきたい!!
連載ページにある応募券を集めて、夜道雪さん描き下ろしによるイラスト入りサイン色紙をもらおう! 抽選で当たる!!
ウィズハーレーVol.21は9/24発売!
WITHHARLEY Vol.21 見どころダイジェストはコチラ!!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
ヘッドユニットオーディオ「WHD14+」(プレシジョンパワー):Apple CarPlay&Android Autoワイヤレス対応 高機能かつ高性能のオーディオヘッドユニットを取り扱うプレシジョンパワ[…]
量産車ではこだわりきれないパーツを独自の技術で高品位化。完全ボルトオン設計によりパーツ装着が容易で、ユーザー自身によってアップグレードを図ることができると好評を博しているのが、スピードラのカスタムパー[…]
ラバーマウントスポーツでは、シート下周辺がボテッと重厚感のあるスタイルになりがちなところを、オイルタンクおよびソロシートをワンオフにて製作し、スッキリさせつつ見事なまでのくびれで魅せているから舌を巻く[…]
感度の高い若者たちが乗ったスポーツスター アメカジ(アメリカンカジュアル)の影響を受けつつ、ストリートで発展したファッションスタイルが、1980年代後半にブレークした“渋カジ”だ。シンプルで飽きのこな[…]
先進的な3Dスキャナーや3Dプリンターを駆使しながら、熟練工によるハンドメイドにてひとつずつ丁寧に仕上げられるプロダクツはクオリティが高く、スポーツスター乗りからも絶大な人気を誇っている。ハーレー専門[…]
最新の関連記事(新刊案内 | ウィズハーレー)
感度の高い若者たちが乗ったスポーツスター アメカジ(アメリカンカジュアル)の影響を受けつつ、ストリートで発展したファッションスタイルが、1980年代後半にブレークした“渋カジ”だ。シンプルで飽きのこな[…]
誰がなんと言おうと好きなんだ! 揺るがない人気と存在感。「XLスポーツスター」こそスタンダード。誰がなんと言おうと好きなんだ、このスタイル、この佇まい!!「フォーティーエイトファイナルエディション」が[…]
所ジョージさんの愛車完成!! ハーレーのレジェンドエンジン・ナックル&パンヘッド、そしてショベルの3基を合体させたから驚きを隠せない! サンダンスのレトロモッドの集大成と呼べるものは、所ジョージさん[…]
ロードグライド&ストリートグライド:ニューフェイス最速テスト 創業1903年、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキーで誕生したハーレーダビッドソンは、2023年に120周年という大きな節目を乗り[…]
こんなのハーレーじゃない!? X350&X500 「こんなのハーレーじゃない」おいおい、ソレって本当かい? ウィズハーレーの最新号はおそろしいほどネガティブなコトバから始まります。「ハーレーといつも一[…]
人気記事ランキング(全体)
タイホンダ創立60周年を記念したスペシャルエディション 特別仕様車の製作に旺盛なカブハウスは、タイホンダの創立60周年を記念した「New Monkey Chrome Legacy Limited Ed[…]
ヤンマシ勝手に断言。これでレースに出るハズだ!! 「CB1000Fコンセプト モリワキエンジニアリング(以下モリワキCB)」は、見ての通り、ホンダCB1000Fコンセプトをレーサーに仕立てたカスタムモ[…]
Q.猛暑も過ぎようやくツーリングへと出かけたのですが、曲がり角やカーブのたびにハンドルを重く感じて、内側に切れるのを左手で支え疲れ果てました。これまで快適に乗れていた愛車が、わずか2ヶ月乗らずにいたら[…]
子供の夢を、ホンダが大人げないほど本気で作る この「ホンダコライドン」は、内部のモーターや駆動用タイヤによって走行が可能な電動モビリティ。手足/首/顔も可動としてゲーム上の動きの忠実な再現を目指し、子[…]
2機種/3+2グレードで構成されるインド仕様 ホンダモーターサイクル&スクーターインディア(HMSI)は、日本でGB350シリーズとして販売され人気の空冷単気筒バイク「H’ness CB350(ハイネ[…]
最新の投稿記事(全体)
まず車間が変わることを理解しておこう! ツーリングでキャリアのある、上手なライダーの後ろをついてゆくのが上達への近道。ビギナーはひとりだと、カーブでどのくらい減速をすれば良いかなど判断ができない。そう[…]
ラインナップ豊富な新生KLX230シリーズ カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やSMは2~5年ぶり)に復活させた。 KLX230[…]
ヘッドユニットオーディオ「WHD14+」(プレシジョンパワー):Apple CarPlay&Android Autoワイヤレス対応 高機能かつ高性能のオーディオヘッドユニットを取り扱うプレシジョンパワ[…]
原付バイク安全運転スキルアップ講習会について 本講習会は原付バイクに特化した安全運転講習会で、原付利用者の交通安全意識と安全運転技能の向上を図り、交通事故を防止しようという狙いで2024年から開始され[…]
“エフ”にとらわれず、新世代のCBをゼロベースで追求 YM:まずはCB1000Fコンセプトの狙いどころや、車両のコンセプトを教えて下さい。 坂本:“CB”はレースと共に育ってきたブランドですが、その役[…]
- 1
- 2