●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●写真:スズキ＆アソシエイツ 宮下豊史 ●外部リンク:スズキ&アソシエイツ
フロントのファット化でますます際立つ存在感
この1台、ハーレーカスタムの最新トレンドが随所に盛り込まれていて目が離せない! なんといってもまず驚くのは、フロントのファット化だ。リヤと揃えた鍛造ビレットアルミ製Yスポークホイールのリムサイズは18×5.5インチで、180mmの極太タイヤを履く。パフォーマンスバガーのフロントエンドがますます迫力を増し、存在感を際立たせている。これぞ、まさに新潮流だ!!
ビレットアルミニウムからのCNC削り出しパーツへ、トリプルツリーをはじめフォークブーツや4ピストンラジアルマウントキャリパー、ハブに至るまでごっそりと交換され、徹底的にグレードアップ。驚愕の1台はアレンネスとスズキ＆アソシエイツによるコンプリートカスタムプロジェクトとしてビルドアップされたもので、ハーレーダビッドソン倉敷によって組み上げられた。
ユニークなペインティングスタイルと数々のパーツ開発により、1970年代から注目を集めたアレンネス。ハーレーカスタムのパイオニアとしてシーンを牽引し続け、世界中に多くのファンを持つのはご承知の通り、もはや説明はいらないだろう。
ロードグライドスペシャルには、同社の高品質パーツがふんだんに使われている。エンジンは、ロッカーボックスからトランスミッションまで10Gaugeデザインのカバーで統一。ヴェロシティ65度スタイルのエアフィルターは、側面だけでなく前面からも効率良く空気を引き込み、ルックスも強烈なほどのインパクトを持つ。
ライザーでハンドルを持ち上げるスタイルは欠かせないが、イグニッションスイッチの移設を不要にするカバーキットや、純正ノーマルメーターをそのままライザートップにインストール可能としているのも見逃せない。高さ10インチでライダー寄りにキックバックされた形状は、インフォテイメントシステムのスクリーンへの視野を妨げないのも秀逸だ。
ダッシュパネル／サイドバッグ／リヤフェンダーなどカーボンファイバー製の外装は、ホフマンデザイン。クラッシュバーはバーリーブランドをチョイスした。
もちろん、走りのパフォーマンスも向上させている。レブフィニのハンドコントロールもまた最高品質のアルミブロックからの削り出しで、リヤにもアレンネスの異径6ピストンキャリパーが備わる。
ゴールドをアクセントとして効かせつつ、LEDデュアルライトはクリアとイエローレンズのレトリックライティングで精悍なフロントマスクを演出。テール／ブレーキ／ウインカーが一体の超高輝度小型LEDはコドリンUSAで、隙は一切ない!
繊細なCNCマシニング加工によるアレンネスのパーツ群。6061-T6鍛造アルミニウム製のY-Spokeホイールは、ゴールドの他にリムの仕上がりをブラック／クロム／レッド／オレンジ／ブルーが選べる。DOT／JASO／TUVの各規格をクリアできる強度を持つ。
パフォーマンスに重きを置き設計されたロアレッグは、フォークブレイスが結合されシームレスなラインを作り上げている。フロントエンドの剛性と安定性が補われ、ハンドリングを向上。フォークブーツとトリプルツリーの間をカバーでつなぎ、より洗練されたフロントエンドを完成させた。
特殊コーティングのフォークチューブもゴールド仕上げで、Smoothデザインのペグなどとコーディネイト。11.8インチフローティングディスク用4ピストンフロントラジアルキャリパーもCNC削り出しビレットアルミ製で、マシニングされた内側の冷却フィンが熱を分散させる。
パーツ解説＆走行動画はコチラ!
ROADGLIDE SPECIAL ARLEN NESS COMPLETE CUSTOM PROJECT SUZUKI & ASSOCIATES LTD. 使用パーツ一覧
■Arlen Ness
- Y-Spoke ホイール/F18×5.5・R18×5.5
- カートリッジハブキット(フロント&リヤ)
- 4Piston ラジアルブレーキキャリパー
- 6-Pistonリアキャリパー
- Jagged Performance ブレーキローター11.8″
- Method トリプルツリー
- Method イグニッションスイッチカバー
- 49mm Gold フォークチューブ(ストック長)
- Method No Flex Performance フォークレッグ(ラジアルキャリパー用)
- Method フォークガード
- Beveled オイルフィルター
- ユニバーサルホーンカバー
- 10-Gauge ポイントカバー
- 10-Gauge サドルバッグラッチカバー/ゴールド
- 10-Gaugeロッカーボックスカバー/オールブラック
- 10-Gaugeプッシュロッドカバー/オールブラック
- 10-gaugeトランスミッションサイドカバー/オールブラック
- 10-Gaugeトランスミッショントップカバー/オールブラック
- 10-Gaugeカムカバー/オールブラック
- 10-Gaugeリフターブロック/オールブラック
- 10-Gaugeダービーカバー/ゴールド
- Velocity 65度エアクリーナー
- Velocity Beveled Cover/ブラック
- バガーミッドコントロールキット
- Knurled フットペグ&シフトペグ/ゴールド
- キックスタンド・エクステンション
- MX Moto ハンドルバー/ブラック
- Method 10″ Kickback ライザー
- Downdraft Forged ミラー/ブラック
- Pro Sport フロントワイドフェンダー
■Killer Custom
- ライセンスプレートホルダー
- ユニバーサルフェンダーブラケット
■Kodlin USA
- Elypse LED フロントウィンカー
- Sleek Lights 3-1 ウィンカー&テール
■Hofmann Designs
- ダッシュカバー/ ハイグロス
- ロアトリプルツリーカバー/ ハイグロス
- FXR Style サイドカバー/ハイグロス
- Chopped サドルバッグ
- Chopped リアフェンダー
■ Burly Brand Brawler Kits クラッシュバー(フロントのみ使用)
■ Letric Lighting Dual 7″ロードグライドヘッドランプキット
■ Whiplash Speed Company Slipstream シート
■ Rebuffini RR90 Bolt-on Radial ハンドコントロールキット/ゴールド
■ Progressive Suspension 990Rear Suspension 12″ &リザーバートップマウントブラケット
■ Vance & Hines 2in1フルエキゾースト
■製作:HARLEY-DAVIDSON倉敷
■塗装:Coboo
※価格は最寄りのSHOP経由にてスズキ&アソシエイツまで
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入／利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
XLCRとはあらゆる点で違う ブラックに統一された精悍な車体の中で、フューエルタンクに貼られたバー＆シールドのエンブレムがゴールドで彩られ、誇らしげに煌めいている。 クォーターサイズのコンパクトなフェ[…]
誰がなんと言おうと好きなんだ! 揺るがない人気と存在感。「XLスポーツスター」こそスタンダード。誰がなんと言おうと好きなんだ、このスタイル、この佇まい!!「フォーティーエイトファイナルエディション」が[…]
東海圏で初開催! ブルースカイミーティング ハーレーダビッドソンジャパンが運営する、誰でも参加できる、家族連れ／ノンライダー大歓迎のライフスタイルイベントが『ブルースカイミーティング』だ。 「モーター[…]
スピード感を纏ってクオリティアップ ホイール／エンジンまわり／ステップなどの金属パーツは、パウダーコートや塗装を剥がし徹底的にポリッシュすることで、ノーマルパーツを使いながらも高級感を出した。汎用品で[…]
何がいま求められているのか、販売の現場で徹底リサーチ! 「ステップをミニフットボードに交換するのに伴って、シフトチェンジペダルをカカトでも踏み下ろせるようにシーソー式にしたいという要望を耳にしますね」[…]
最新の関連記事(カスタム＆パーツ | ハーレーダビッドソン)
XLCRとはあらゆる点で違う ブラックに統一された精悍な車体の中で、フューエルタンクに貼られたバー＆シールドのエンブレムがゴールドで彩られ、誇らしげに煌めいている。 クォーターサイズのコンパクトなフェ[…]
スピード感を纏ってクオリティアップ ホイール／エンジンまわり／ステップなどの金属パーツは、パウダーコートや塗装を剥がし徹底的にポリッシュすることで、ノーマルパーツを使いながらも高級感を出した。汎用品で[…]
何がいま求められているのか、販売の現場で徹底リサーチ! 「ステップをミニフットボードに交換するのに伴って、シフトチェンジペダルをカカトでも踏み下ろせるようにシーソー式にしたいという要望を耳にしますね」[…]
パフォーマンスダンパーは効果絶大! 絶対に欲しかった!! 4輪の高性能車に標準装備あるいはアフターパーツとして選ばれ、定評のある「パフォーマンスダンパー」は、モーターサイクル用としてもヤマハを皮切りに[…]
運動性能も飛躍的に向上させた、クラブスタイルカスタムの完成形 軽快かつパワフル! 強力なモーターに隙のない足まわりで、スピードクルーザーとしての理想形のひとつを具現化していると言っていいだろう。 ノー[…]
人気記事ランキング(全体)
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230＆メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一定以上のスピードの車両を自動的に撮影する「オービス」 結論から言うと、基本的にバイクはオービスに撮影されても捕まらない。そもそもオービスはバイクを取り締まるつもりがない。ただし警察にもメンツがあるか[…]
第1位：JW-145 タッチパネル対応 蓄熱インナーグローブ [おたふく手袋] 2024年11月現在、インナーウェアの売れ筋1位に輝いたのは、おたふく手袋が販売する「JW-145 蓄熱インナーグローブ[…]
新色×2に加え、継続色も一部変更 ホンダは、水冷4バルブの「eSP+」エンジンを搭載するアドベンチャースタイルの軽二輪スクーター「ADV160」に、スポーティ感のある「ミレニアムレッド」と上質感のある[…]
寒い時期のツーリング 冬はライダーにとって、本当に過酷な季節です。急激に気温が下がったりしてきましたが、オートバイに乗られているみなさんは、どういった寒さ対策をしていますか。 とにかく着込む、重ね着す[…]
最新の投稿記事(全体)
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING（56レーシング）」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す！ 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
一度掴んだ税金は離さない！ というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党（自民党と公明党）が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
- 1
- 2
