
●文:ウィズハーレー編集部 ●写真:ハーレーダビッドソンジャパン ●外部リンク:ハーレーダビッドソンジャパン
HYDRA-GLIDE REVIVAL(ハイドラグライド リバイバル):アイコンコレクション第4弾は、ミッドセンチュリーを感じさせる豪華主義!
第二次世界大戦が終わり、好景気に沸く1950年代のアメリカ。後に黄金期と呼ばれ、建築/インテリア/ファッション/クルマ/モーターサイクル、すべてがゴージャスになり、レジャーや旅行が一般的なものになっていく。インターステートハイウェイ(州間高速道路)網が急ピッチで整備され、ハイスピード化。ハーレーダビッドソンもまた、快適な乗り心地と高い安定性能が求められていた。
当時、スプリンガーフォークだった前輪サスペンションを、油圧のテレスコピック式フォークに進化させたのが、1949年のハイドラグライドだ。リヤサスを装備するデュオグライドの登場まで約9年間、パンヘッドエンジンを心臓部に、華やかなミッドセンチュリーを駆け抜けた。
【HARLEY-DAVIDSON HYDRA-GLIDE REVIVAL】■️全長:2415mm ■️シート高:685mm ■️最低地上高:120mm ■️レイク:30度 ■️トレール:145mm ■️ホイールベース:1630mm ■️タイヤサイズ:F=130/90B16 R=150/80B16 ■️燃料タンク容量:18.9L ■️車両重量:332kg ■️空冷OHV4バルブV型2気筒 Milwaukee-Eight114 ■️ボア×ストローク:102×114.3mm ■️排気量:1868cc ■️圧縮比:10.5:1 ■️最大トルク:155Nm@3250rpm ■️最高出力:94HP/70kW@5020rpm ■️変速機形式:6速リターン ■️ブレーキ形式:F=ディスク R=ディスク ●色:レッドラインレッド ●価格:367万1800円
このハイドラグライドリバイバルは、そんな古き良き時代を強く感じさせる。その名の通りハイドラグライドがモチーフで、生誕75周年を記念し、世界限定1750台/日本導入100台のみ販売。レッドラインレッドのカスタムペイントで仕上げられ、フューエルタンクには1956年式と同じデザインのバーチホワイトパネルがあしらわれている。
タンクバッジも年代が合わせられ、フロントのフェンダースカートにはスクリプトバッジも刻まれた。ハンドルバーライザーキャップにシリアルナンバーが入るほか、リヤフェンダーにも専用グラフィックが施され、限定生産モデルであることが強調されている。
また、21インチ(高さ53.3cm)の脱着式ウインドシールドの下部は赤い車体と同色化され、メーターグラフィックは1954-1955年式の速度計をオマージュしている。パンヘッド時代を彷彿とさせるラウンド形状のエアクリーナーカバーはクロームが施され、スチールレースホイールやフェンダートリムらとノスタルジックなムードを醸し出す。
ソロサドルは、フリンジと装飾が施されたレザーバンス/白のパイピングと赤のコントラストステッチ/クロームレールで仕上げられ、同色のブラックレザーのタンクストラップにはスタッズとコンチョがあしらわれた。
TOBACCO FADE(タバコフェード):ロックのビートとVツインのシンコペーションのリズムがライダーの魂を揺さぶる!
そして、限定ペイント&グラフィックの「エンスージアストコレクション」は、1960年代のロックンロールシーンを彩った楽器たちにインスパイアされた「タバコフェード」が用いられる。
煙草の煙のように色が滑らかに変わっていく特殊な塗装テクニックは、腕利きのアーティストによってギター/ベース/ドラムに施され、クラシックなサンバーストウッド仕上げは今なお人気が高い。
こちらの設定は3機種あるが、世界限定2000台の生産でしかない。しかも日本での販売台数は、ローライダーST×172台/ウルトラリミテッド×7台/トライグライドウルトラ×35台とわずかだ。争奪戦必至となるだろう。
フェードしたパネルのディテールを表現するため、最新鋭の精密塗装ツールが用いられる。豊かなキャラメル色のピンストライプが、サンバーストフェードの外側に浮かぶメタリックゴールドのパネルの色調にアクセントを添え、フューエルタンクのメダリオンはレコードの形状と溝からインスピレーションを得た。
フロントフェンダーのグラフィックはギターピックのよう。ロックバンドや楽器のロゴからインスパイアされた。
いずれもハイセンスで、喉から手が出る。生まれながらにして希少価値が高く、オーナーになれるのなら幸運だ!
【HARLEY-DAVIDSON LOW RIDER ST】■️空冷4ストV型2気筒OHV4バルブ1923cc ■105ps/5020rpm ■17.13kg-m/3500rpm ■車重327kg ■️タイヤサイズ:F=130/90B16 R=150/80B16 ●価格:345万1800円
【HARLEY-DAVIDSON ULTRA LIMITED】 ■空水冷4ストV型2気筒OHV4バルブ1868cc ■87ps/5020rpm ■16.31kg-m/3000rpm ■車重416kg ■️タイヤサイズ:F=130/70B18 R=180/55B18 ●価格:498万5200円
【HARLEY-DAVIDSON TRI GLIDE ULTRA】■車重561kg ■空水冷4ストV型2気筒OHV4バルブ1868cc ■87ps/5020rpm ■16.21kg-m/3000rpm ■️タイヤサイズ:F=MT90B16P R=205/65R15 ●価格:603万1300円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
筑波サーキットにH-D Xたちが集合 H-D Xでのサーキット走行をおすすめしたい。X350はあきらかにXR750をモチーフとしたデザイン。「スポーツライディングを楽しんでほしい」というメーカーからの[…]
〈WEBIKE FESTIVAL〉2024.10.19 SAT. ロングウッドステーション(千葉県長柄町) 【X500 ヒデヨリさん】「見た目など、あえてハーレーらしさを捨てたチャレンジ精神の塊のよう[…]
ホンダやヤマハなど国内車両メーカー用のパーツ、排気量問わずに原付からスーパースポーツ、さらにはレース関連をサポートするパーツを得意とするメーカー。今回X350用のパーツでハーレー市場に参入した。 ここ[…]
ゲイルスピード タイプE/N/R 鍛造アルミホイールメーカーとして名高いゲイルスピード。ストリートからレースシーンで活躍しているカスタムホイールだ。サイズはいずれも純正と同じF3.5-17/R5.5-[…]
欧州スタイルの正規販売店イベント 週末をハーレーダビッドソンディーラーで過ごし、ブランドの世界観の中で仲間たちと過ごす。ヨーロッパにて行われているH-D正規販売店の『HARLEY NIGHT(ハーレー[…]
最新の関連記事(新型バイク(外国車/輸入車))
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
AMAスーパークロス2位の実績を持つモトクロッサーのエンデューロ仕様が上陸! トライアンフが開発したオフロードマシンには、250cc4ストローク単気筒エンジンを搭載するモデルと、450cc4ストローク[…]
クラシックなボバースタイルをもつ”個性爆発”のゴアン クラシック350 名は体を表すというが、ロイヤルエンフィールドのニューモデル「ゴアン クラシック350」が表現するものは何か? 英国発祥のロイヤル[…]
最新の関連記事(新型クルーザー)
約8割が選ぶというEクラッチ仕様 「ずるいですよ、あんなの売れるに決まってるじゃないですか……」と、他メーカーからの嘆き節も漏れ聞こえてくるというホンダの新型モデル「レブル250 Sエディション Eク[…]
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
チーフテン パワープラス 排気量1834ccのVツインを高回転まで回して走る痛快さ インディアン・モーターサイクル(以下インディアン)の「チーフテン」は、モデル名を「チーフテン パワープラス」に変更。[…]
Rebel 1100 S Edition Dual Clutch Transmission 新しくタイプ追加されたのは、アクセサリーを標準装備し個性を演出する「Rebel 1100 S Edition[…]
スタンダードモデルがブラック/ホワイトの2色ラインナップに カワサキモータースジャパンは、前18/後16インチホイールを履くロー&ロングフォルムなミドルクラスクルーザー「エリミネーター」に追加色を発表[…]
人気記事ランキング(全体)
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
カワサキの新世代モビリティが大阪万博で公開 2025年日本国際博覧会、通称「大阪万博」のカワサキブースで、未来のオフロードビークル「CORLEO(コルレオ)」が注目を集めている。バイクのように乗車する[…]
2ストエンジンの新時代を切り開いた名車 1980年代中頃、スズキのガンマ、ホンダのNSと、高性能レプリカが矢継ぎ早に出揃い、大ヒットを記録していた。 この潮流をみたヤマハはRZ250Rにカウルを装着し[…]
筑波サーキットにH-D Xたちが集合 H-D Xでのサーキット走行をおすすめしたい。X350はあきらかにXR750をモチーフとしたデザイン。「スポーツライディングを楽しんでほしい」というメーカーからの[…]
最新の投稿記事(全体)
全日本、そしてMotoGPライダーとの違いとは 前回は鈴鹿8耐のお話をしましたが、先日、鈴鹿サーキットで行われた鈴鹿サンデーロードレース第1戦に顔を出してきました。このレースは、鈴鹿8耐の参戦権を懸け[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は大ヒット街道まっしぐら、女性人気も高いホンダ「レブル250(S[…]
どの製品を選択するべきかで大いに悩む 少し前に当サイトでお伝えした通り、最近の僕はツーリングで重宝する積載系アイテムとして、タナックスがMOTOFIZZブランドとして販売する、ミニフィールドシートバッ[…]
長島哲太×ダンロップ×CBR1000RR-R、2年目の戦いへ 2025年の全日本ロードレースの第1戦が4月20日にモビリティリゾートもてぎで幕を開けた。 ダンロップタイヤを3年計画でチャンピオンの座に[…]
※この記事は別冊モーターサイクリスト2010年11月号の特集「YAMAHA RZ250伝説」の一部を再構成したものです。 ヤマハ RZ250のエンジン「2ストロークスポーツの純粋なピーキー特性」 ヤマ[…]
- 1
- 2