遠藤自動車が手がけるハーレーカスタムのお家芸が、クラシカルなボバースタイル。その低く長いシルエットが特徴的。それをさらにオーナーのイメージする形に仕上げ、唯一無二の作品となった。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(モリヤン) ●外部リンク:遠藤自動車
オーナーのイメージを具現化した唯一無二のスペシャル
基本的なスタイリングコンセプトは、クラシカルなボバー。その低く長いシルエットは、遠藤自動車が手がけるカスタムのお家芸とも言えるものだが、ここに紹介する1台は、オーナーのイメージするオリジナリティを最大限具体化した、唯一無二の作品となった。
最初はベース車両のない状態から、使用するフレーム/エンジン/ホイールなどをチョイスした、完全なフルオーダー車両であること。そして、外装のフィニッシュワークに徹底的な和テイストを盛り込んでいる。その手法は、芸術的な金属加工とも言うべき“彫金”。現在はエングレービングと呼ばれる技術だが、さらに黒染めというカスタムワークも採り入れて、陰影を強調したのだ。これは正しく和のテイストを最大限に表現する効果が大きく、このボバーカスタムの特徴となった。
エングレービングに呼応させるような塗装にも、大きなこだわりがある。ガソリンタンク/リヤフェンダー等は、ブラック塗装をベースとして、ゴールド&カッパー、そしてシルバーリーフをあしらったゴージャスな蒔絵のような印象に仕上げられているのだ。さらに、燃料キャップには、オーナーの家紋をロゴにして彫り込むという徹底ぶり。そのテイストは、戦国時代の侍が自身の甲冑を製作するのと同じ感覚で仕上げられていると言ってもよいだろう。
もう一つの大きな特徴でもあるマフラーは、完全にワンオフ製作されたオリジナル。フィニッシュまで何度も作り直し、オーナーは「アンソニーマフラー」と命名した一品である。その他にも、ワンオフパーツは数多く、唯一無二のカスタムとなった。
オーナーは、ユーチューブ等でも愛車の動画配信をしているという。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
新規ハーレーオーナーも多いX350&500。そんなオーナーと交流したい。10月1発目は「Webike Festival2024」が会場だ! モリワキ初のハーレー用マフラーを装着した『ウィズハー[…]
この夏、レジェンドが登場! ハーレーダビッドソンが1903年に創業して以来、120年以上ずっと本社を構え続ける米国ウィスコンシン州ミルウォーキーで、今夏、音楽とモーターカルチャーを軸とした祭典『ハーレ[…]
ローライダーST:従来のウェットカーボンとは異なる最新技術 高品位なカスタムパーツのおかげで、ローライダーSTのスタイリッシュさがいっそう際立っている。ハイクオリティなドライカーボンパーツとアルミビレ[…]
ニューフリスコスタイルのカスタムコンプリートをリグニスにて受注開始 「プロトカスタムコンプリート フリスコ」は、1996〜99年までのソフテイル中古車をベースとして、エンジンをフルオーバーホール。新車[…]
パンアメリカ1250スペシャル:ARH搭載で足つき性問題を払拭。タフな冒険の相棒に選びたい ダート走行も前提にしたアドベンチャーツーリング。6種のライディングモードを設定でき、トラクションコントロール[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
アラを探しても見つからない!? 完成度の高い並列4気筒エンジン 1980年代以降、250~750ccまでステイタス性とパフォーマンスの両面で高性能の代名詞となっていたのが並列4気筒エンジンです。とくに[…]
レース用ではなく、公道で楽しむためのパーツ 長年にわたり、公道で気持ちよく安全にバイクを楽しめるパーツを作り続けてきたアエラ。レーシングパーツ、つまりサーキットではなくステージはあくまでも公道。そのた[…]
カワサキ エリミネーターにダイレクトブーストライン(D.B.L)が登場! トリックスターが以前より開発を進めていた、カワサキ エリミネーターのスリップオンマフラーと互換性を持つ、ELIMINATORフ[…]
迫力を感じさせるトランザルプ750 最初にお話をお聞きしたのはトランザルプ750のオーナーさん。まだ乗り始めて半年ほどとのことでしたが、オーナーさんの好みに合わせて綺麗にカスタムされていました。 オー[…]
純正フォークのカスタムで愛車の不満点を解消! 乗り心地に直結する部分でリヤサスのカスタムは人気だが、それだけではバランスが崩れてしまう。フロントサスもしっかりカスタムすることで、愛車は本来のパフォーマ[…]
人気記事ランキング(全体)
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
1441cc、自然吸気のモンスターは北米で健在! かつてZZ-R1100とCBR1100XXの対決を軸に発展し、ハヤブサやニンジャZX-12Rの登場からのちにメガスポーツと呼ばれたカテゴリーがある。現[…]
バランス重視キャラでコストと性能を両立か 「カワサキとの真っ向勝負は避けるとしても、出力的に70ps程度は出してくるだろう。フレームは軽量化のため、ダイヤモンド型を採用する可能性が高い」 ヤングマシン[…]
スタイリッシュな250ネイキッドでのキャンプツーリング記 夏の早朝。日が出る前に、ボクはブリクストンがリリースする「クロムウェル250」で走り始めた。スチール製セミダブルクレドールフレームに空冷250[…]
国内導入予定はないけれど……のZ125プロ カワサキは北米で2025年モデルを続けざまに発表している。ここで紹介するZ125プロは、金色に輝く倒立フロントフォークに加えて2025年モデルの濃緑にはゴー[…]
最新の投稿記事(全体)
Screenshot TRIUMPHオーナーはもちろん、他社のバイクでも参加OKだ 「TRIUMPH NATIONAL RALLY 2024」の会場は2023年同様、会場からの景色が美しく近隣に多くの[…]
日本で唯一の砂浜公道である、千里浜なぎさドライブウェイ。約8kmにわたる砂浜がまるで天然の道路のように広がり、車やバイクで波打ち際を駆け抜ける、珍しい爽快な体験ができるスポットです。ライダーにとっても[…]
人気のスポーツツアラーに排気量アップでさらなる余裕を カワサキは欧州と北米で、ニンジャ1000SXから排気量アップでモデルチェンジした「ニンジャ1100SX(Ninja 1100SX)」を発表した。エ[…]
2つのカラーバリエーションを刷新! 海外で発表されていた(海外のZ900RSにもある)グリーンボールの登場だ! これまでは1970年代にザッパーと呼ばれたZ650(空冷4気筒モデル)をオマージュしたカ[…]
電子制御も充実のロングセラー・ミドルクラスアドベンチャー ヴェルシス650は、以前のモデルは輸出専用モデルとして海外で販売されてきたが、2022年モデルで待望のフルモデルチェンジを果たし、2023年末[…]
- 1
- 2