![](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
半世紀以上の時を経てもなお変わらない、”ハーレー”というマシンの不変的な魅力…。ここに紹介するハーレーダビッドソン静岡によるカスタムハーレーは、まさにそんな事実を如実に指し示す存在かもしれない。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(渡辺まこと) ●外部リンク:ハーレーダビッドソン静岡
“旧車感”と”ハーレーらしさ”が活きたカスタム
2012年、このマシンのベースとなったFLSソフテイルスリムが登場し、後に発展型といえるFLSSが2016年にリリースされたのだが、その際、純正で採用されたのが”オリーブゴールドデニム”のカラーリング。いにしえの時代のカスタムである”ボバー”をスタイル的に踏襲したこのモデルが、クラシカルな雰囲気にハマるのは言うまでもないのだが、往年の軍用車に採用されたかのようなベースカラーに、ホワイトスターが描かれたデザインの組み合わせがマッチするのはやはり必然だろう。言うまでもなくこのカラーリングは、明らかに「WLA」を意識したものだ。
1940年に初期型が登場し、第二次世界大戦中に米軍の主力軍用バイクとなったサイドバルブモデルと、まだまだ現代的な装備と言えるOHVのTCでは様々な面で隔たりを感じるかもしれないが、このページに並んだ車両のシルエットをそれぞれ見る限り、両車の間にさほどの違いはないように思える。冒頭の繰り返しになってしまうが、これはやはりハーレーというバイクの”変わらない”血脈を示すものと言っていいだろう。
純正で採用された“オリーブゴールドデニム”のカラーリングを活かし、各部の変更によってミリタリー色が高められた。
ちなみにこのマシンに施されたスタイルに関するカスタムを見てみると、フロントに装着された旭風防やマウントスプリングには加工を施すとともに、ブラックスポークホイールや極小サイズのケラーマンウィンカーなどでサラリと要所を締め、余計な保安部品を持たない無骨な軍用車のムードが与えられている点は、創り手側のセンスと巧さを感じる部分だ。やはりそこには”変わらない”ハーレーの魅力が存分に活かされている。
またエンジンについても、スクリーミンイーグル製に換装した上で、エアクリーナーをS&S製、EFIコントローラーをバンス&ハインズ製フューエルパックに交換。その上でベルズ製マフラーを装着することでパフォーマンスアップが果たされているのだが、排気量を117cu-inまで拡大しアップグレードした点も、ハーレーらしいトルクフルな走りを強調するもの。言うまでもなく、ここも変わらないハーレーの魅力だ。
要所のカスタムで高まる”旧車感”と”ハーレーらしさ”…。こうした車両こそが素材を活かした好例かもしれない。
ソフテイルスリムのアップグレードバージョンとして110cu-in(1801cc)の排気量が与えられた「S」を、このマシンではスクリーミンイーグルのキットを組み込むことによって117cu-in(1923cc)までアップグレード。ヘッドもビッグバルブのSE製に換装されており、H-Dらしいトルクフルな走りが強調されている。
排気量が117cu-inまで高められたエンジンに合わせ、コントローラーをバンス&ハインズ製フューエルパックに換装した上、エアクリーナーをS&S、マフラーをJMCA公認のベルズパフォーマンス製に交換し、日本の法律に基づいた範疇で性能UPが果たされている部分も好感の持てるポイントだ。
タンクに描かれたホワイトスターのグラフィックと日本伝統の旭風防、H-D静岡の手によってマウントスプリングに加工が施されたソロサドルシートなどによって、見事に狙いどおりのスタイルが実現された。
左スイングアーム部分に、ツールケースの如く備えられたサイドバッグの装着も無骨な軍用車をイメージさせるポイントとなっている。
前後ホイールもブラックスポークタイプに交換するというコダワリようだ。、より”らしい”イメージの獲得を目指し、現在はスプリンガーフォークへの交換を検討中とのこと。
※本記事は“ウィズハーレー”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
販売台数昨年比166%で過去最高を記録 東京モーターサイクルショー2022のプレスカンファレンスにて、「ハーレーが売れている」とハーレーダビッドソン(HDJ)の野田社長が明らかに。1-2月の販売台数は[…]
ずっとバイクに乗ってきた。辿り着いたのはハーレーダビッドソン 高校在学中の'89年に開催された「第2回ジュノンスーパーボーイコンテスト」でグランプリを受賞し、翌年に俳優デビューすると、舞台や映画、テレ[…]
「体感してほしい!」by スポーツスター持ち主・編集部ミヤシ スポーツスターのVツインエンジンがスムーズに回り、スロットルワークでコントロールがしやすくなった。交差点をゆっくり曲がる時やタイトコーナー[…]
上陸したばかりのローライダーSTを総力取材! 度肝を抜くニューモデルが登場した。その名も「FXLRSTローライダー ST」だ! 『ウィズハーレー』では、インターネットでの世界同時公開を受け、ユーチュー[…]
メーカーカスタムと言えるCVOブレイクアウトをよりマッシブに '71年のFXスーパーグライドや'77年のFXSローライダー、そして'90年のファットボーイなど、過去に"メーカーカスタム"と言えるモデル[…]
最新の記事
- 「魔神V-MAXを空冷4気筒で超えていた?!」〈幻名車〉ヤマハ XJ1100ターボ
- 日本国旗がモチーフ! イタリア製モトグッツィ「V85TT ロッソフジ」国内発売
- カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【シックなブルーとブラック登場・2024年モデル】
- スズキのビッグアドベンチャー「Vストローム1050/DE」が新カラーをひっさげて登場! 2/17発売
- 【4月4日~6日開催】第4回名古屋モーターサイクルショー、2月19日チケット発売! 全16ブランドが出展
- 1
- 2