
●記事提供: ライドハイ編集部
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる……
ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200SSの車名でも、一般的にはあまり記憶にないかも知れない。
そもそもGSXではなく敢えてGSと呼ばせても、搭載している油冷のDOHC4気筒はバンディット系の4バルブ。
2バルブだったGSを4バルブ化でGSXと呼び方を変えた歴史の推移を自ら壊し、GS1000時代を想起させるすべてはノスタルジックなイメージのためだ。
ヨシムラがスズキとタッグを組んで活躍した鈴鹿8時間耐久レース……空冷2バルブの時代は、まだレプリカ全盛より前で、アルミフレームもまだ見かけなかった。
そんな鉄の丸パイプで構成された懐かしくも逞しさを感じさせる、男気の強かった時代をアルミフレームを真っ先に採り入れたスズキ自身が懐かしむノスタルジーとしてリリースしたGS1200SS。
最新のSSが軟弱というワケではないのだろうが、最先端で最軽量を追求してきた陣営には、マシンというよりどこかオートバイらしさを湛えた、街中で「サーキット風」を楽しむ日本的なカフェレーサーというカルチャーへの挑戦といったところをコンセプトとしていた。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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