
●記事提供: ライドハイ編集部
坂道発進でエンストを怖れてやりがちな高い回転の長い半クラッチは、予期せず急に繋がり飛び出す危険が!
ローカル線の線路が盛り上がっている踏み切りや、山間の宿から表通りへ出る交差点など、一旦停止から急な斜面での坂道発進をせざるを得ないシーンで、心臓が破裂しそうな思いを経験したことはないだろうか。
エンストを怖れて、エンジンの回転を高めにキープ、そこへクラッチを滑らせながらミートしようと躊躇していると、予期せずいきなり繋がってしまい、ウイリーしそうな勢いのダッシュに生きた心地がしなかった……
これは半クラッチ状態が数秒以上続くと、何枚ものクラッチ板と組み合わさっているフリクションプレートとが摩擦熱で熱膨張してしまい、半クラッチで駆動力を伝えながら滑っていた隙間がなくなり、瞬時にクラッチが繋がった状態になってしまうことで起きる現象。
半クラッチは日常は1秒、長くても2秒ほどにしかならない前提なので、このいきなり繋がる危険な状態に陥らないためには、坂道発進でも短い半クラッチでスタートできる操作を身につけておく必要がある。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
A.発進の度に使う半クラッチ……使う頻度が多いとエンジンを傷めてしまうというほどヤワな機能パーツではありません。しかし駆動力で繋がっているタイミングで滑らせたリを繰り返すと、発熱で表面が滑りやすくなり[…]
吸気速度が速ければ、小さな開度でも車体が揺れたらダッシュしかねない! 大型バイクに不慣れな運転で心配なのが、発進してから3秒以上もローギヤのままゆっくり加速、ようやく2速へシフトアップした後もまた3秒[…]
エンストを警戒して回転を上げてから、クラッチを徐々に放すのはNG! 発進の半クラッチに失敗してエンスト。これはキャリアのないライダーには一番の恐怖。 下手をすると立ちゴケしかねない、走り出そうとした瞬[…]
思ったより内側へ前輪が切れ込んでいく ’80年代のレーサーレプリカ全盛の頃、この前輪が切れ込む切れ込まないは、ハンドリングの善し悪しを決める規準のように言われたのを懐かしく思い出すライダーもいるかも知[…]
A.レバーをスイッチのように扱わないで! スロットルを開けて加速するのは右手の捻り方ひとつなのでわかりやすいのですが、ブレーキは入力コントロール次第……経験が大きく影響します。しかも、リスクを感じるこ[…]
最新の関連記事(ライドハイ)
スーパーフォアをベースにシリンダー前傾角を変更、フレームも新設計した4本マフラーのトラディショナル感性! 1997年、ホンダは4本マフラーのCB400FOURをリリース。 すでに1992年からCB40[…]
硬派なライダー向けに180°クランクの高回転ツインを搭載! カワサキがZ750FX系列の末弟としてZ250FTをリリースしたのは1979年2月。 1970年代のはじめから、250ccのスポーツバイクは[…]
ジェネシス末弟の新世代を狙う2モデルに鋏まれた濃淡2パターンのレプリカ! 1985年4月、ヤマハは宿敵ホンダが1982年に放ったVT250Fの人気に待ったをかけるべく、4気筒のFZ250 PHAZER[…]
後方排気はYZR500の後ろバンク、ただ一般公道で前方吸気は容易くなかった! ヤマハは1980年、レーサーレプリカ時代の幕開けRZ250をリリース。排気ガス規制で2ストロークは終焉を迎える寸前だったの[…]
ホンダのスポーツバイク原点、CB72とマン島T.T.イメージを詰め込んだクラブマンだった! ご存じGB250クラブマンは1983年の12月にリリース。同じ年の4月にデビューしたベースモデルのCBX25[…]
最新の関連記事(Q&A)
バイク エンジン かからない原因を症状別に解説 さあ、ツーリングに出かけよう! 荷物をシートにくくりつけ、ヘルメットとグローブを装着してキーをシリンダーに差し、セルスイッチをプッシュ……え、エンジンが[…]
バイクのパンク修理を自分でやるときに知っておきたい基本知識 どんなに注意して走っていても、路面の釘やネジなどを拾ってパンクすることは少なくありません。とくにバイクは路肩を走行する場合も多く、路肩には車[…]
バイクオイル交換とは? エンジンオイルの役割 バイクのオイル交換とは、エンジン内部の潤滑や冷却、清浄などを担うエンジンオイルを新しいものに入れ替える作業です。 エンジン(内燃機)内部は精密パーツが高速[…]
A:どちらも不具合。後ろはアフター、バックは戻ると覚えるべし 未燃焼ガスがシリンダー外で燃えるという意味では、どちらも同じ”不調”を表している。アフターファイアーはマフラー側に流れた未燃焼ガスが引火す[…]
A.クラッチを切らずにギヤチェンジできるクイックシフターは便利なはずですが、確かに操作するときの状況によっては仰るようにギクシャクしたりショックがあって怖い思いをするかも知れません。加速(増速)側の場[…]
人気記事ランキング(全体)
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
乗ったのはサーキット、でもストリートの皆さんにこそ魅力を届けたい! 今春の大阪モーターサイクルショーで世界初公開されたCB1000Fコンセプト、その披露にともない、私、丸山浩はCBアンバサダーに任命さ[…]
レイザーラモンRGほかスペシャルゲストも多数参加 株式会社バイカーズパラダイスが、神奈川県南足柄市とタッグを組み、本格的にバイク乗りを歓迎する取り組みをスタートさせる。これは「バイク乗りによる地域創生[…]
フリーズテック史上最高の冷感「氷撃α」シリーズ フリーズテックから登場した「氷撃α」長袖クルーネック冷感シャツは、シリーズ史上最高の冷感性能を誇る最新モデルです。生地表面に特殊な冷感プリント加工を施す[…]
“モンスターマシン”と恐れられるTZ750 今でもモンスターマシンと恐れられるTZ750は、市販ロードレーサーだったTZ350の並列2気筒エンジンを横につないで4気筒化したエンジンを搭載したレーサー。[…]
最新の投稿記事(全体)
キャラクターを明確にさせたモデルチェンジ 2025年モデルについてまず振り返っておくと、「Ninja ZX-25R SE」のみ、メタリックマットミステリアスグレー×メタリックフラットスパークブラックの[…]
インパクト大の「ミニオン」になりきれるグラフィック 「V10 ミニオンズ スチュアート」最大の特徴は、ヘルメット全体でミニオンになりきれる、遊び心あふれるデザインにある。とくにヘルメットの天頂部に大き[…]
スズキ ジクサー150試乗インプレッション 全日本ロードレースを走るレーシングライダー、岡崎静夏選手がスズキ「ジクサー150」の2025年モデルを試乗。彼女は想像以上にスポーティーな乗り味に驚いたと語[…]
意外と複雑な一方通行の表示 一方通行規制のおもな目的は、車両の相互通行による複雑で危険な交通状況を単純化し、交通の安全と円滑を図ることにある。とくに、道幅が狭く、歩行者や自転車の通行が多い住宅地や繁華[…]
論より証拠! 試して実感、その効果!! みなさんは“ガソリン添加剤”を使用したことがありますか? 「メリットあるの?」、「効果はわかるものなの?」などの疑問から、手を出したことがないという方も多いので[…]
- 1
- 2