
●記事提供: ライドハイ編集部
高回転のバルブ往復にスプリングが追従できないとバルブがピストンに衝突してエンジンを壊すので、赤いゾーンまで回すのは絶対に厳禁!
回転計(タコメーター)の高回転域に表示されるレッドゾーン、赤くなっているのでエンジンにとって不都合な領域であるのは想像できる。
どんなトラブルが起きるのかというと、高回転域でバルブが開いて燃焼室へ突き出すタイミングがズレて、ピストンと衝突してバラバラに割れてしまうことがあるからだ。
4ストロークエンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気の行程をクランクシャフト2回転で行っている。
その度に吸気でカムシャフトが吸気バルブを押して燃焼室へ突き出ることで開き、排気でも同様に排気側のカムが排気バルブを押す。
このバルブが燃焼室へ突き出すタイミングは、上下動するピストンと衝突しないよう仕組まれているのはもちろんだ。
しかしバルブは燃焼室の気密を保つため、スプリングで引き上げていて、この往復運動が高回転で矢継ぎ早になってくると、スプリングが勝手に反復するなど追従できず、ピストンの上死点でまだバルブが開いたままの状態を生じ衝突してしまうリスクがある。
エンジンは燃焼回数が増えれば、つまり1分あたり5,000回転(2,500回燃焼)より倍のり10,000回転(5,000回燃焼)すれば倍近いパワーが得られる。
しかし、機械的にそれにも限度があるということで、このレッドゾーン手前に最大出力が得られるよう設定してある。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
400ccクラスに4気筒が復活の狼煙! 北米価格は9699ドル=約125万5500円?! ホンダが誇るベストセラー、CB400スーパーフォア/スーパーボルドールが生産終了となったのは2022年10月。[…]
石油危機で消えたポストZ1候補2台目はロータリーエンジン 1970年代初頭、ロータリーエンジンは一般的なレシプロエンジンよりも低振動でよりフラットなトルクカーブとスムーズなパワーデリバリーが実現できる[…]
4ストロークに懸けるホンダのこだわり【ホンダ VT250F】 爆発的に売れた2ストのRZ250に対抗するため、'82年、ホンダは4ストロークV型2気筒のVT250Fを投入する。 ホンダには4ストへのこ[…]
PROLOGUE:エキゾーストノートという ひとつの芸術(丸山 浩) 1988年、ロードレースの国際A級に昇格し、レーシングライダーのひとりとして、そして駆け出しのモータージャーナリストとして活動し始[…]
最新の関連記事(ライドハイ)
エンジンかからず断念……3日前のバッテリー確認は必須! この冬にまったく乗らなかった方はもちろん、先月は1回、先々月に2回しか乗らなかった場合も、久しぶりの約束してたツーリング、もしくは暖かくなってき[…]
ツーリング中の手の痛み…集中できずに危険回避が遅れる?! バイクにも慣れて遠出をするようになると、ハンドルを持つ手の”親指のつけ根”や”手のひらの上”のほうが痛くなり、時間が経つほどに悪化していく…。[…]
まさかのホンダが2スト50スポーツを投入、50ccも’80年代のレプリカブーム真っ只中へ 50ccの原付一種は、’70年代までスポーツモデルが中型以上と変わらない本格的なフォルムで、高校生向けというよ[…]
ブラインドコーナーに進入してから分かる、先のキツく曲がった複合コーナー 山の中を走るワインディングロードは、カーブの内側が山肌や木々で隠れており、その先ががどうなっているのか見通せないブラインドコーナ[…]
4気筒がグリップの差で2気筒に勝てなくなってきた… 以前、スーパーバイクの世界選手権で、750ccの4気筒勢だけではなく1000ccまでの2気筒を参加可能。ドゥカティに日本勢が負けはじめ、ハンデを負わ[…]
最新の関連記事(バイクビギナー/初心者)
ツーリング中の手の痛み…集中できずに危険回避が遅れる?! バイクにも慣れて遠出をするようになると、ハンドルを持つ手の”親指のつけ根”や”手のひらの上”のほうが痛くなり、時間が経つほどに悪化していく…。[…]
ブラインドコーナーに進入してから分かる、先のキツく曲がった複合コーナー 山の中を走るワインディングロードは、カーブの内側が山肌や木々で隠れており、その先ががどうなっているのか見通せないブラインドコーナ[…]
どうせ効かない、感覚的にわからない…で、使わないライダーが多い リヤブレーキは、ビギナーだと「よくわからない」から”かけない”ライダーが圧倒的に多い。そしてベテランも「どうせ効かない」から”気にしてな[…]
フルスロットルの”最高出力”で走る機会は少ない!! A.少しでも良いバイクを買いたい、そう思うのは当然ですよネ。ただこのスペック表に出ている数字というのは、目安にしかなりません。エンジンもスロットルを[…]
小さく素早いアクションで正確な旋回を! バイクは寝かせば曲がる……のだが、どうやって車体を傾けるのが正しいのか。 何の予備知識もなく人がオートバイを傾けようとすれば、まずハンドルを持つ手でアクションす[…]
人気記事ランキング(全体)
’80年代、80ccであることのメリットに、金欠ライダーは着目した 高校生が自動二輪中型免許(当時)を取ったはいいけれど、愛車をすぐ手に入れられるかは別問題。資金の問題が立ちはだかるのだ。2年ごとの車[…]
WEBで検索すると洗車の裏技と称するものが色々と出てきます。 「カーシャンプーの代わりに○○を使おう」「こんな汚れには○○が効く」など、身の回りのものを使ったお手軽な洗車指南記事が溢れています。しかし[…]
世界最速機としてデビュー、特に日本で人気絶大だった 空冷直4のZ1系に代わる次世代の旗艦として、カワサキが総力を結集したマシンこそGPZ900Rだ。 同社初のDOHC4バルブ水冷直4とダイヤモンドフレ[…]
少し前にアストンの実勢価格8800円のフルフェイスヘルメットをご紹介しました。 海外から安価なヘルメットが入ってくるようになり選択肢が広がったのは良い事だと思っています。 筆者ががバイクの免許を取得し[…]
ライトは8Sを転用?! カウルはハーフかフルか 新開発の775cc並列2気筒エンジンを搭載し、3つのモード切替でビギナーからベテランまで幅広く対応する走りを実現した、スズキ入魂の新作ミドルネイキッド・[…]
最新の投稿記事(全体)
頑張ってね、オトーサン! ●我家はごく平凡な4人家族です。自分は、オートバイに跨って生まれ出たと思い込んでるような亭主1人と、良くも悪くもそんな父親の影響を受けて育ちつつある男児2人、そんな3人を持て[…]
現在、日本を含む多くの国で“2050年カーボンニュートラル達成”という目標が掲げられており、活動の一助として、走行時に二酸化炭素を排出しない電気自動車の普及が世界的に進んでいます。2輪業界もその影響を[…]
時代とブームを象徴する3台が上位ゲット ネイキッドブームが最盛期を迎えた’90年代。このブームを代表し、現代まで続くロングセラーとなったCB400SFが見事1位に輝いた。また’90年代後半は最高速競争[…]
オーストラリアから復元プロジェクトのため空輸 このバイクは、1970年代にチームスズキに加入し、バリー・シーンのメカニックも務めたMartyn Ogborne氏によってレストアされた。ちなみにOgbo[…]
アライヘルメット アストロGX ロック アライヘルメット RX-7Xオグラ ヨシムラジャパン CT125(20-22/23)機械曲Tacticalサイクロン 政府認証 フリュガン ジェットD3O 青島[…]