●記事提供: ライドハイ編集部
どんなに丁寧にシフトしてもショックと音が出てしまう……
どんなに高価なバイクでも、発進のときニュートラルからローギヤへシフトするとき、ギヤが入った瞬間「ガシャッ」とか「ガシャンッ」とショックを伝える音と軽く振動も感じる。
何だか無理やりシフトしている感じがして、ゆっくり丁寧にシフトしても、もしくは素早く軽い操作を試しても、ほぼ一緒の「ガシャッ」とか「ガシャンッ」になってしまう。
これはオートバイの独得なミッション構造から生じるメカニカルサウンドなのだ。
オートバイの変速機(ミッション)は、コンパクトで確実かつ丈夫な仕組みが重要なので、常時噛み合い式(コンスタントメッシュorドグミッションとも呼ばれる)という方式になっている。
クランクシャフトから1次減速された直後にクラッチを介したカウンターシャフトとドライブシャフトという2軸が並び、ドライブシャフトには駆動チェーンを回すドライブスプロケットがある。
この2軸には5~6速の減速比で噛み合ったままのギヤがあって、それぞれの軸に空転するギヤと軸にダイレクトに刻まれたギヤとが交互に存在する。
そして空転するギヤには横に突起(凸)があり、固定されているギヤには凹みが刻まれて、シフターフォークというセレクターが横へ空転ギヤをスライドさせ、凸と凹(ドグ)が噛み合うとそのギヤが駆動される仕組みだ。
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