
●記事提供: ライドハイ編集部
エンジンにフロントフォークを装着するだけのフレームレス
意外に思うかも知れないが、たとえばMotoGPのような最高峰のレースで、斬新でチャレンジングな技術は投入されにくい。勝つためには手段を選ばず……ではなく、勝つためには実績のない技術に手こずる遠回りはしたくないからだ。
そんなレース界で、ドゥカティはひときわ異彩を放ってきた。デスモセディチ(強制開閉=デスモ&セディチ=V4の16バルブ)と苦労するだろう新エンジンでの参戦、そして躊躇する様子も見せずモノコック風にメインフレームを持たない車体構成で突き進んできた。
そして日本メーカーと互角に闘い、間髪入れず製品の頂点パニガーレにV4を投入、市販車でもメインフレームは最初から存在してない。
これで車体剛性は大丈夫なのか、いわゆるフレームのしなりとか高度な感性は無視されているのか、当初はそんな憶測も飛び交ったが結局パニガーレV4のハンドリングに乗りにくさを唱える声は聞いたこともない。いわばエンジンにフロントフォークと後ろのスイングアームを直接取り付けた最もシンプルな構成だ。他のメーカーがフレームに心血を注ぐ苦労に、目もくれていないかのようだ。
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