
ガレージを構えると、防犯対策の意味合いだけではなく、“ガレージライフ”を堪能したいライダーも多いことだろう。とくにバイクいじりに勤しむサンデーメカニックにはガレージはうってつけだ。本記事で紹介するのは、サンメカ御用達でもあるオリジナル工具を多数展開する「ストレート」店頭で見つけた、モトメカニック編集部がおすすめするガレージに常備したら便利なアイテムたちだ。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ストレート
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢
ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレンチだろう。
中でもインパクトレンチは、強く締まったボルトやナットを緩める際はもちろん、通常の緩め作業でもハンドツールに比べて作業時間を短縮できる。
このレンチは、全長が桁外れに短い上に500Nmの大トルクを発生するのが特徴で、隙間が狭い場所での作業性に優れ、収納時にかさばらないのも魅力。
【エアインパクトレンチ ダブルエアインテーク パームタイプ 差込角1/2″(12.7mm) 15-8632】●ストレート会員価格:2万4490円
大きなトルクを得るには内部のハンマーを大きくするのが常識だが、複数の空気の通り道を設けたダブルエアインテーク機構により、コンパクト化を実現。パームタイプという名称通り、手のひらにすっぽり収まる。
1/2インチの差込部先端から背面までの全長は85mmで、標準的な製品の半分程度。ストレート製コンパクトタイプよりさらに40mm程度短い。ヘッド部分の幅64mmで、操作レバーは本体の向きによらず握りやすい。
エアラチェットレンチ:独自のヘッド形状で本締め作業に対応。これまでの常識を一新したエアラチェ
エアラチェットレンチは、メガネレンチやラチェットレンチではハンドルの振り角が確保できないような狭い場所でもボルトやナットを連続的に回せるが、きつく締まった部分には使えない弱点がある。
このレンチは、本体構造を見直すことでヘッド部分の強度をアップし、200Nmの手動耐トルクを実現。これにより初期緩めはメガネレンチで行うといった使い分けが不要になり、作業効率向上と作業時間短縮を両立できる。
【エアラチェットレンチ 手締め200Nm タイプ 差込角3/8″(9.5mm) 15-0294】●ストレート会員価格:1万3800円
ヘッド部分の上下プレートを連結することで剛性をアップして、手動トルクを加えた際のヘッドの開きを抑制、耐久性を向上させたのが新型レンチの特長。本体を振る必要がないので、狭い場所でもストレスなく締緩作業を行える。
エアフィルター/レギュレーター:コンプレッサーに追加するレギュレーターは作業内容に合わせて圧力範囲を選択する
エアコンプレッサーで発生する圧力(一次側)と、経路の端部に接続したエアツール(二次側)の要求圧力が異なる際に、両者の圧力差を調整するエアレギュレーター。
二次側圧力の調整範囲の違いやセパレーターの有無、さらにツールに油分を供給するオイラー付きなどもあるので、目的に応じた製品を選択しよう。
【エアフィルター/レギュレーター 1/4 15-18800】●ストレート会員価格:4230円
コンプレッサーで圧縮された空気と周囲の温度差で生じたホース内の水滴(結露)を除去する、セパレーター付きレギュレーター。最大圧力が4kgf/cm²と低圧タイプで、エアブラシやスプレーガン用に適している。
【エアレギュレーター(ゲージ付) 15-99600】セパレーターがないぶんコンパクトで、エアツールに直接取り付けることもできる。圧力調整範囲は最大8.5kgf/cm²で、離れた場所にあるコンプレッサーの圧力を確認できない場合でも、手元圧力を管理できるのがポイント。●ストレート会員価格:2540円
ラチェットコンビネーションレンチセット:角が潰れたボルトやナットもしっかりホールド。ブラック&ゴールドの色使いもオシャレ
ブラックの本体とゴールドのリングがシックでオシャレな新型ギヤレンチ。72歯のラチェットはレンチの振り角が限定される狭い場所で使い勝手が良い上に、面接触をさらに進化させたメガネ形状により、六角部の角が約85%削れていても締緩できる。ハトメ付きポーチ入りなので、ガレージの壁に掛けて収納できる。
【ラチェットコンビネーションレンチセット フレックスタイプ6ピース アンチスリップタイプ 11-734】●ストレート会員価格:5980円
ギヤラチェットのヘッドはコンパクトで、干渉物を避けやすい首振り仕様。ソケットレンチもコンビネーションレンチもそれぞれに適した作業があり、ギヤラチェットは工具箱に備えておきたいアイテムのひとつだ。
ボルトやナットの角部との接触を徹底的に避けるため、メガネ部分は6ポイントでも12ポイントでもない独創的な形状を採用。使用時に若干ガタが多く感じる面もあるが、角が丸くなっていてもナメずに回せる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
クニペックス製と瓜二つ!? アストロプロダクツの新製品「プライヤーレンチ」 ボルトやナットの2面を隙間なく掴める、平行に移動するジョー、グリップを握る力が増力される独自のジョイント構造、全長に対して著[…]
ドロ汚れだけではなく油汚れにも効果てきめん。分解前には周囲の汚れ落としが基本 台風被害による河川越水時にエンジン腰下まで水没したカワサキW1‐SA。その後、放置期間がしばらく続いたが、嫁ぎ先が決まった[…]
ガソリンタンク内部は処方前に現状把握から 今回登場するカワサキエリミネーター250は、モトメカニック編集部の友人が所有する車両だ。ガソリンがオーバーフローするため、その相談で編集部ガレージに持ち込まれ[…]
ユニバーサルソケット:手が届かないボルトやナットもナットグリップ機構でホールド スチールボールによるフリクションでボルトやナットをホールドするコーケン独自のナットグリップソケットと、ユニバーサルジョイ[…]
最新の関連記事(工具)
クニペックス製と瓜二つ!? アストロプロダクツの新製品「プライヤーレンチ」 ボルトやナットの2面を隙間なく掴める、平行に移動するジョー、グリップを握る力が増力される独自のジョイント構造、全長に対して著[…]
ユニバーサルソケット:手が届かないボルトやナットもナットグリップ機構でホールド スチールボールによるフリクションでボルトやナットをホールドするコーケン独自のナットグリップソケットと、ユニバーサルジョイ[…]
ある日チョークが折れてた エンジン始動でチョークを引っ張ったらいきなり「スポッ」と抜けた。何事かと思ったら・・・折れてたんですよ、チョークケーブルのアウターが。 アクセルやクラッチ、スロットルやチョー[…]
レストアでのつまづきはそこかしこに 古いバイクをレストアしていると意外なところでつまずいたりするものですが、今回引っかかったのが8インチのチューブタイヤの「リムバンド」。 こちらのホイール、別にリムバ[…]
ヤフオクで入手したバイクのフレーム。ネジ穴に折れたボルトが詰まってた!? ヤフーオークションでとあるバイクのフレームを買ったところから話が始まります。 フレーム曲がりや大きな傷もなく、塗装面も小傷があ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
「消えないブレーキランプ」は他人ごとじゃない 街中をバイクで走っていたところ、前を行くスクーターのブレーキランプがなんか明るいな~と思ったら、どうやら点灯しっぱなしになってるぽかったのですよ。 毎度乗[…]
クニペックス製と瓜二つ!? アストロプロダクツの新製品「プライヤーレンチ」 ボルトやナットの2面を隙間なく掴める、平行に移動するジョー、グリップを握る力が増力される独自のジョイント構造、全長に対して著[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
ドロ汚れだけではなく油汚れにも効果てきめん。分解前には周囲の汚れ落としが基本 台風被害による河川越水時にエンジン腰下まで水没したカワサキW1‐SA。その後、放置期間がしばらく続いたが、嫁ぎ先が決まった[…]
人気記事ランキング(全体)
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
まるで自衛隊用?! アースカラーのボディにブラックアウトしたエンジン&フレームまわり 北米などで先行発表されていたカワサキのブランニューモデル「KLX230 DF」が国内導入されると正式発表された。車[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
コンパクトな車体に味わいのエンジンを搭載 カワサキのレトロモデル「W230」と「メグロS1」が2026年モデルに更新される。W230はカラー&グラフィックに変更を受け、さらに前後フェンダーをメッキ仕様[…]
最新の投稿記事(全体)
4気筒の「ニンジャZX-R」、2気筒「ニンジャ」計6モデルに10色を新設定 カワサキは欧州でフルカウルスポーツ「ニンジャ」ファミリーのうち、4気筒モデル「Ninja ZX-6R」「Ninja ZX-4[…]
1980~90年代を代表するイタリアンライダー、ルカ・カダローラのレプリカを復刻! ルカ・カダローラはイタリア出身のレーシングライダーで、1984年に世界GP125にデビュー。’86年にチャンピオンを[…]
ピカイチの快適性を誇り、タンデムユースも無理ナシ ようやく全日本JーGP3の開幕戦が近づいてきて(記事制作時)、最近はバイクに乗るトレーニングもスタート。 筋力が増えたことで、これまで苦手だった車種で[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
メーカーメイドのカフェレーサー ’74年末から発売が始まったCB400フォア、通称ヨンフォアは、’60~’70年代に世界中でブームとなった、カフェレーサーを抜きにして語れないモデルである。カフェレーサ[…]
- 1
- 2