
サンデーメカニック、とくにレストアやカスタム好きならば手を出したいのが、自家塗装だ。タンクのへこみを直したり、自分好みのカラーに自分で塗り直したりすることは、DIY好きにはたまらない作業だ。本記事では工具ショップ・ワールドインポートツールズ横浜の店頭で見つけた、塗装シーンで役に立つアイテムを集めてみた。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ワールドインポートツールズ横浜
作業環境を整えるアイテムが、ミスを減らして仕上がりを向上させる
塗装好きのサンデーメカニックといえども、整備で使う工具に比べて塗装関連の道具を使う機会は少ないはず。スプレーガンの置き場が定まらずひっくり返してペイントをこぼしたり、塗料が付着した手で別の場所に触れてしまうのも、たまの作業で準備不足が原因となっている場合も多い。
そうしたミスを減らす契機となるのが“環境改善”だ。スプレーガンの転倒を防ぐにはガンホルダーが有効だし、スプレーガンや缶スプレーの扱いを邪魔しない薄手のニトリルグローブを都度取り替えれば、周囲を汚すリスクが低下する。軽石効果のあるザラザラした手触りのペーパータオルも同様で、塗料をサッと拭き取るのに重宝する。
マグネットツールホルダー
塗料が入ったスプレーガンはもちろん、エアホースや延長コードをまとめる際にも使い勝手が良いホルダーツール。金属部分へ強力に張り付くシリコンカバー付きのφ77mm強力マグネットは4.5kgの耐荷重があり、塗装中にスプレーガンを置きたい時の信頼性は抜群だ。
【SIGNET マグネットツールホルダー スプレーガンエアホース 54592】●販売価格:2640円
ノズルクリーニングツール
スプレーガンは使用後の洗浄が何よりも大切。シンナーとブラシの組み合わせが基本だが、塗料が固着してしまった場合には針状の工具で削り落とすのが効果的。0.45〜1.50mmまで20サイズのピンがセットされたクリーニングツールは、本来キャブレターのジェット洗浄向けだが、細かいサイズ設定はスプレーガンのメンテナンスにも適している。
【WIT 20Pcs ノズルクリーニングツール NM0204】●販売価格:1958円
【WIT 20Pcs ノズルクリーニングツール NM0204】●販売価格:1958円
Devcon スクラブ72
塗料や油汚れなどに対応する洗浄成分を含んだ、ウェットタイプのハンドクリーナータオル。72枚入りのシートは表裏で性質が異なり、軽石効果のあるザラザラ面で汚れを掻き落とし、反対側の滑らかな面で仕上げ拭きを行う。
【Devcon スクラブ72】 ●販売価格:4158円
【Devcon スクラブ72】 ●販売価格:4158円
FALCON GRIP ニトリルグローブ
毛羽が立たず手にぴったりフィットするため、細かな作業に適したニトリルグローブ。FALCON GRIPは耐油/耐薬品性に優れたぶ厚い素材が特長で、鮮やかなオレンジ色によりグローブ自体の汚れも把握しやすい。箱入りタイプは左右共用で90枚入り、小分けタイプは左右共用10枚入り。
【FALCON GRIP ニトリルグローブ XL サイズ SNGOG-XL/10枚入】●販売価格:3850円 / 660円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
メンテナンスが必要になった時に必要な部品が手に入る 全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスでEXACTホイールやダイレクトドライブレーシングディスクのユーザーが増加し、MotoGP Moto2クラ[…]
QBRICK(キューブリック):据え置き/持ち運びどちらもOK。多彩なボックスを連結して自分仕様の収納ができる 共通のジョイント機構により、多様な形状や容量のボックスを自由に連結、分割できるQBRIC[…]
キラリと輝くクロームメッキは絶版車のアイコン。磨き、サビ取り、保護は専用ケミカルを活用したい メーカーから出荷された新車当時は同じ状態でも、その後の環境や手入れによって、10年後/20年後のコンディシ[…]
定期的なグリースアップで操作性を向上しよう! 最高出力が200馬力近い1000ccクラスのスーパースポーツモデルであっても、クラッチレバー操作力が拍子抜けするほど軽いのが最新のバイクの特長だ。アシスト[…]
車両メーカーの純正バッテリーとしてもシェアを拡大 リチウムバッテリーは、同程度の容量の鉛バッテリーと比較すると、性能の指標であるCCA(コールドクランキングアンペア)値は2倍程度、寿命は3倍程度と、そ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
タイヤの皮むきの必要性 「タイヤを新品に交換したらやるべき」とされているタイヤの皮むき。具体的にどのような必要性があるのかというところから、話を始めたいと思います。 新品タイヤの表面には、製造時に使わ[…]
ガンマのエアクリーナーがない!? 今回の主役は、伝説的な2ストマシン「RG400ガンマ」。最大排気量クラスの2ストで、今ではもう絶対に作れないような“傑作”です。 キャブは大掃除して組み立て完了。エン[…]
Amazon1位のスマートモニターの進化版が登場! ベーシックモデルは驚異の低価格 大事なiPhoneやAndoroid端末が振動や落下などで壊れずに済むようになるスマートディスプレイは最近でも一番話[…]
メンテナンスが必要になった時に必要な部品が手に入る 全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスでEXACTホイールやダイレクトドライブレーシングディスクのユーザーが増加し、MotoGP Moto2クラ[…]
キラリと輝くクロームメッキは絶版車のアイコン。磨き、サビ取り、保護は専用ケミカルを活用したい メーカーから出荷された新車当時は同じ状態でも、その後の環境や手入れによって、10年後/20年後のコンディシ[…]
最新の関連記事(工具)
気にしてる? 結束バンドの切り方 結束バンド、便利ですよね。タイラップ、インシュロック…呼び名はいろいろあって、その人の呼び方で職業がわかっちゃうとかなんとか。某アニメのお陰で「結束バンド」という呼び[…]
放置車両にやってくるエンジン始動不良 久しぶりにバイクに乗ろうと思ったら、エンジンが始動しない…! セルを回しっぱなしにしてもエンジンに火が入る気配はなく、ガソリンタンクの中身をチェックしてもちゃんと[…]
「失敗したかも…」を最小限に食い止めるアイテムも欲しい 最初から最後までトラブルなく進行すれば文句はないが、ペイントブースを使えない場合、ゴミが付いたり虫が飛んでくることもある。多くのサンメカが経験す[…]
塗装の仕上がりは段取り次第。作業前と作業後に必要な用品にも注目 塗装するパーツが小さなエンジンカバーなのか、ガソリンタンクなのかで、難易度や緊張感は異なるものの、作業に必要な道具には大差はない。エアコ[…]
多彩なアダプターによる高い汎用性と車載できるコンパクトさが魅力 買い物用の原付スクーターでもサーキットを走行するレーサーでも、タイヤの空気圧管理は重要。空気圧は徐々に低下するため、気がついたら標準値よ[…]
人気記事ランキング(全体)
タイヤの皮むきの必要性 「タイヤを新品に交換したらやるべき」とされているタイヤの皮むき。具体的にどのような必要性があるのかというところから、話を始めたいと思います。 新品タイヤの表面には、製造時に使わ[…]
実燃費の計測でおなじみだった「満タン法」だが…… エンジンを使った乗り物における経済性を示す指標のひとつが燃費(燃料消費率)だ。 「km/L」という単位は、「1リットルの燃料で何キロメートル走行できる[…]
カワサキ新型「ニンジャ1100SX/ニンジャ1100SE」3/29発売 カワサキは、ニンジャ1000SXから排気量アップでフルモデルチェンジした「ニンジャ1100SX(Ninja 1100SX)」を3[…]
「ゆるキャン△」のあfろ先生原作! バイクも登場する「mono」 主要キャラクターのひとりがヤマハYZF-R1(ぽいバイク)やWR250R(ぽいバイク)に乗って登場する場面もあり、バイク好きにもアピー[…]
モデリスタらしいセンスを感じる、スタイルパーツが登場 クラウンエステート発売に合わせてモデリスタ(MODELLISTA)が投入するカスタマイズアイテムの開発テーマは、“優美さとたくましさが調和するアー[…]
最新の投稿記事(全体)
マシンの能力を超えた次元で走らせるマルケス、ゆえに…… 第2戦アルゼンチンGPでは、マルク・マルケス(兄)が意外にも全力だった。アレックス・マルケス(弟)が想像以上に速かったからだ。第1戦タイGPは、[…]
石油危機で消えたポストZ1候補2台目はロータリーエンジン 1970年代初頭、ロータリーエンジンは一般的なレシプロエンジンよりも低振動でよりフラットなトルクカーブとスムーズなパワーデリバリーが実現できる[…]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
海外向けのNT1100白バイ仕様だっ!! 2024年11月に、ホンダが2輪メディア向けの編集長ミーティングで公開していたのが、白バイ仕様のNT1100海外向けモデル「NT1100P」だ。ホンダはこれま[…]
カワサキ エストレヤ ファイナルエディション[2017] 試乗レビュー 四半世紀売れ続けたロングセラーモデル レーサーレプリカブーム最盛期の1989年、懐古的なスタイルのゼファー(400)をリリースし[…]