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低年式エンジンのケアに定評のあるエンジンオイル添加剤「スーパーゾイル」。本記事では、エンジンのフルオーバーホール直後のフルレストア車・CB350EXPOを借りて、エンジンオイル交換を実践してみた。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:パパコーポレーション
オーバーホール済みだからこそ末永く大切にケアしよう
筆者がバイク仲間のガレージへ遊びに行くと、フルレストアが仕上がったばかりのホンダCB350EXPOが、メンテリフターの上で鎮座していた。長年の友人に頼まれたらしく、フルレストアして、今まさにエンジン火入れとキャブ調整を終えたばかりだそう。
以前と比べて物価が高騰し、しかも旧車の純正部品は入手しにくい環境となっている。同じホンダでも、CB750KシリーズやCB400FOURの場合は、超人気モデルのため、純正部品はもちろん復刻新品部品も数多く販売されていて、補修部品の入手は比較的容易なようだ。
しかし、お世辞にも人気モデルとは言えないCB350エクスポートとなると、部品の入手がとにかく大変らしい。クロームメッキ部品も多く、このご時世=物価の高騰で、再メッキのコストも相当だったらしい。作業前にそんな現状をオーナーさんにお話ししたところ、このバイクには長く乗っていて、他に乗りたいバイクもないそう……。そこでフルレストアを決意したらしい。
そんな思い入れがあるバイクのフルレストアが完了したのだから、オーナーさんも喜びひとしおだろう。オーバーサイズピストンを組み込み、エンジン腰下部品も各種ベアリング交換によって、素晴らしいエンジン音でアイドリングしている。
フルレストア直後、フルオーバーホール直後のエンジンだからこそ、使っておきたいのが高性能添加剤だ。ここでは、4サイクル用スーパーゾイルを利用し、火入れ確認後のオイル交換を実践した。
過去にも、旧車エンジンのフルオーバーホール後にスーパーゾイルを利用した経験があるが、気になるメカノイズなど発生することなく走り続け、継続的なオイル交換時にも、スーパーゾイルを利用している。
また、オーバーホールはレースシーンでもつきものだが、4ミニ耐久レースに参戦していた当時は、エンジン仕様の変更が多く、その都度、完全に分解して組み立て直す作業を何度も繰り返し行った。
サーキットを全開かつ何時間も走り続けた、耐久レース用エンジンを分解したときにもそうだったが、カムシャフトジャーナルの摺動面やシリンダーとピストンの摺動面などに目立ったキズや摩耗がなく、ミッションの入りも良好。各摺動部の当たり具合が良かったことを思い出す。そんな安心を抱かしてくれるひとつの要素に、高性能添加剤の利用があった。
フルレストア/フルオーバーホールを終えたばかりのバイクだからこそ、大切な部品のケアにスーパーゾイルは効果的だ。新車のエンジンとはまた違うが、貴重な新品部品を組み込んだオーバーホール後だからこそ、アンチエイジングしたいとは誰もが考えることだと思う。
エンジン部品は摺動摩擦部品の集合体であり、摺動抵抗が大きいほど摩擦熱が起きやすく、大切な部品の摩耗が早まってしまう。そんな摩擦熱に反応し、部品の表面に金属化合物を形成。結果的には、摺動抵抗を減らす大きな効果を発揮するのがスーパーゾイルの特徴だ。
目視状態ではツルツルに輝いて見えるような金属表面でも、実は、想像以上にただれていることが多く、そんな金属表面を滑らかにしてくれるのがスーパーゾイルなのだ。
新車や旧車、現状エンジンにフルオーバーホール済エンジン等々、摺動抵抗の低減に大きな効果を発揮するエンジンオイル添加剤がスーパーゾイルなので、まずは実際に利用して、その違いを体感してほしい。
【スーパーゾイル for 4cycle 4サイクルエンジン用金属表面再生剤】これまで使ってきた各種ブランドオイルやメーカー純正指定のエンジンオイルに大きな信頼を寄せるマシンオーナーさんからも好評を得ている、4サイクルエンジン用スーパーゾイル。エンジンのダメージ回復を促す効果と、各摺動部の摩耗を抑え、大切なエンジンパーツの寿命を延ばす。また、スーパーゾイルの添加によって、エンジンオイルの酸化を抑制できる効果もあり、オイル交換サイクルを延ばすこともできる。長年乗り続けてきた旧車エンジンに限らず、新車時から利用することで積極的なエンジンケアを期待できる。●価格:2860円(100ml)/6380円(250ml)/7480円(320ml)/1万780円(450ml)
【スーパーゾイル チェーンルーブ 金属表面再生剤剤配合スプレーグリース】シールチェーン/ノンシールチェーンに限らず、ドライブチェーン用潤滑スプレーとして開発された商品が、スーパーゾイルのチェーンルーブ。通称「白缶スプレーゾイル」と呼ばれている。ドライブチェーンに限らず様々な個所で利用することができる。たとえば、クラッチワイヤーの内部洗浄後に行うグリースアップ。ブレーキレバーやクラッチレバーなど、ピボット部分のガタや摩耗を防止するためのグリースとして、スプレー式なのが何よりも使い勝手が良好。試してみよう!! ●価格:2200円(220ml)
エンジン始動後に預かった。メインキーをオン、燃料コックをオンにしてからチョークを引いてセルボタンひと押し。数転のクランキング直後にはエンジン始動。まずは暖機運転から。
このシリーズモデルは、信じられないほど大きなドレンボルトを採用している。ソケットレンチにブレーカーバーを接続して、ドレンボルトを一気に緩めた。緩んでよかった……
ドレンボルトのネジ径が異様に大きく、ボルトを抜き取ったとたんに、大量のエンジンオイルがドバッと流れ出てくるのがこのシリーズエンジンの特徴だ。やけどに注意!!
タペットキャップのようで形状が大きなドレンボルトはスチール製。Oリングは交換直後で弾力があり丸断面だったが、平らに潰れたOリングは必ず新品に交換しよう。
オイル容量を調べようと思ったが、オイルフィラーキャップに記してあった。メーカー純正指定では粘度10W‐40のオイルを利用し、容量は2リッターと記されているが………
4サイクル用スーパーゾイル、通称ゴールドラベルを利用してオイル交換を実践。エンジンオイルにはアメリカ製の鉱物油を利用した。メスシリンダーでおおよそ10%を添加。
スーパーゾイルをおおよそ10% 添加したエンジンオイルを、オイルジョッキ経由で注入した。無理に入れようとしてオイルをこぼさないよう、ジョッキを必ず利用しよう。
フィラーの表記は2リットルだが、まずはディップスティックのアッパーレベルまで注入してからエンジン始動。その後は油面が下がるので、落ち着いてから微調整しよう。
新品ドライブチェーンだからこそ、スーパーゾイルチェーンルーブをしっかり吹き付けた。チェーンの裏側を新聞紙で養生して、タイヤを回しながら内側からしっかりスプレーしよう。
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