六角穴付きボルト=キャップボルトを回す工具といえば、セット工具に付属することも多いL字型の六角棒レンチで、六角ビットやビットソケットを買い足せば手数はかなり増えてくる。しかしフレックスヘックスレンチを手にすることで、さらに新たな世界が開けてくる。ストレートのレンチは六角ビットとホルダーを一体成型することでスリムに仕上げ、クリアランスが小さい場所でもスムーズにアクセスできるなど、使い勝手の良さとコスパの高さが脱帽ものだ。その他にもモトメカニック編集部が見つけたストレートの便利な工具を紹介しよう。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ストレート
ダブルフレックスヘックスレンチ:L形ヘックスにはできない微妙な角度調整で使い勝手アップ
一般的な六角棒レンチは、ビット部分が5mmなら軸部も5mmの六角で、手に食い込んで痛いこともある。だがこのレンチはグリップ部分に力を加えやすく、しならないため安心して使用できる。六角軸部分が短く強度面で有利な反面、深い穴の奥にあるボルトに届かない場合もある。それでも総合的に見ればとても魅力的である。
オイルドレンパン:細く突き出たクチバシ形状がポイント。原付クラスやスクーター向けサイズ
フェルトやコットンに染みこませて捨てられる処理ボックスもあるが、オイル交換時は切り粉の有無を確認するため、いったんドレンパンに排出したい。このドレンパンは容量2L/高さ85mmで、スタンド類や車体下部との干渉を避けながらオイルドレンボルトの下までアプローチできるよう、くちばしのように長く伸びているのがデザイン上の特長だ。
カップリングプライヤー:配線カプラーのツメを狙ってつまめる、電気いじりの必須アイテム
汎用カプラーのツメには指先で押して外れるシンプルなタイプも多いが、バイクや自動車メーカーが純正採用するカプラーのロックやツメは簡単に外れないものも多く、ラジオペンチやプライヤーでいい加減に掴むと破損することもある。
そんな時にピンポイントで狙って押せるカップリングプライヤーが役に立つ。電気系いじりの必需品だ。
ラチェットレンチ:高級感を演出するポリッシュ仕上げ。基本に忠実なプッシュリリースハンドル
ラチェットレンチは自動車整備を行うメカニック間で根強い需要があり、ストレートでは定期的にニューモデルを追加している。質実剛健と表現するにふさわしいオーソドックスなクイックリリース仕様の3/8″ポリッシュハンドルの全長198mmで、信頼性の高い60歯ギヤを採用したヘッドとグリップの重量バランスが良く手になじむ。
ラチェットレンチヘッド:早回しに便利なギザ付きディスクをラチェットヘッドに装備
ボルトやナットを緩めた後に早回しする際、ソケットやスピンナーディスクではなくヘッド上面を回せるディスクを追加したアイデア製品。ディスクの外周には滑り止め加工が施されているので、油分が付着した手で操作してもスリップしにくい。ヘッドはスリムでコンパクトながらギヤは72歯なので、狭い場所でもギヤを送りやすい。
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