![2サイクルベスパひさびさの再始動…の前にギヤオイルを交換した件[バイクDIYメンテ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/SuperZoil_10.jpg)
絶滅危惧種と呼ばれて久しい2サイクルエンジンだが、昭和/平成でも混合ガソリンエンジンを搭載していたイタリアのベスパ。久しぶりのエンジン始動前に、オイル関連のメンテナンスを先行実施。サンデーメカニックがリピーターとなって、使用前後の違いがクチコミで広がり注目されているエンジンオイル添加剤「スーパーゾイル」を使って、ギヤオイルを交換してみた。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:パパコーポレーション
今回オイル交換で使用したスーパーゾイルシリーズ
【セミシンセティックゾイル10W-40 1000ml】2サイクルエンジンのギヤオイルには、メーカーごとにオイル指定があるが、基本的には4サイクル用エンジンオイルを利用することができる。ここでは半合成油として開発されたスーパーゾイル成分入りのセミシンセティックゾイルを利用した。ベスパの湿式多板式クラッチには4サイクルエンジンオイルの相性が良い。●価格:3850円
【スーパーゾイルスプレー】ゾイル成分を配合したスプレーオイルタイプの製品。使いやすさが好評で、エンジンの組み立て時は摺動部への吹き付けや即座に潤滑したい箇所にスプレーできる。車載のシートカウル内にも入れやすい小型サイズを携帯すれば、気になる時に即座に使える!!●価格:1078円(80ml)/2420円(280ml)
ベスパ200ラリーのギヤオイル交換作業開始
クランクシャフトエンドに送風機ファンのような部品が付き、カバードエンジン内に冷却風を強制的に通過させることで、エンジン冷却を積極的に行うシステムの空冷ベスパ。
エンジンの底に小さなドレンボルトがある。ボルトを緩めてギヤオイルを排出。長年乗っていなかったギヤオイルは、グリスのようになってポタッと落ちてくることも…。
どんなエンジンでも、ドレンボルトを外してオイルを排出し始めたら、オイルを注ぎ入れるキャップやフィラーを開放して通気を高め、可能なかぎり古いギヤオイルを抜き取る。
ギヤオイルがほぼ抜けたら、スパークプラグを外してキックアームを数回作動させ、ミッション系を作動させることで、スムーズにギヤオイルを排出しよう。
ドレンボルトのガスケットは、昔ながらのベークライトタイプだった。今回は手元にあったアルミ製ガスケットに交換した。ギヤオイルの排出後に締め付け復元。
排出したギヤオイル量はごくわずかだった。エンジンの下にはオイル漏れしていた様子がないので、ギヤオイルの量は少量だ。腐ったガソリン臭がするときには要注意!!
オイルフィラーボルトはオイルレベルボルトでもあるようだ。注入したオイルが溢れ出たら、その溢れが終わるまで待ち、その後、ボルトを締め付けるのが手順となる。
100mlのシリンジを利用したが、フィラーボルトが細いので、普通のオイルジョッキではギヤオイルの注入は不可能。2回目の途中で溢れ出したので、170~180mlの容量だった。
説明が前後するが、スパークプラグを取り外したタイミングでプラグ穴からスーパーゾイルスプレーを吹き付けることで、シリンダー内壁をケアすることができる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
素材を痛めない万能クリーナーは、長期放置車&レストアの徹底洗車に最適 最近は、1970年代のカワサキZ系やホンダCB系に加えて、ホンダNSR250RやヤマハTZR250Rといったレーサーレプリカモデル[…]
まめなオイル管理が、良コンディションを維持できる秘訣 新型スーパーカブが発表されて以降、新型のシリーズモデルは、週末に限らず、毎日のように街中で見かけるようになった。軽く気ままに走ることができるモデル[…]
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
“思い出の1台”に乗りたい バイクメーカーがニューモデルを開発する際は、ユーザーがそれを受容できるか、あるいは新たなマーケットを作り出せるかが重要。レーサーレプリカもネイキッドも、それがウケると分かっ[…]
単気筒1ボディと4連キャブでは洗浄段取りに違いあり。 超音波洗浄が可能なら、完璧に近い仕上がりに!! いつかそのうち乗るつもり…という「いつか」が数ヶ月から数年になり、もうダメか…となるのが長期放置車[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
Honda純正オイルは新ブランド「Pro Honda」へ Hondaのバイクのエンジン性能を100%発揮させる純正オイルが、2025年4月より新ブランド「Pro Honda(プロホンダ)」として生まれ[…]
バイクバッテリー上がりの原因とは? エンジン始動時のセルモーター駆動やヘッドライトの常時点灯、ABS制御、デジタルメーターなど、バイクは高性能化するにつれてバッテリーの負担がどんどん増加していきます。[…]
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
最新の関連記事(オイル/ケミカル)
Honda純正オイルは新ブランド「Pro Honda」へ Hondaのバイクのエンジン性能を100%発揮させる純正オイルが、2025年4月より新ブランド「Pro Honda(プロホンダ)」として生まれ[…]
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
原付バイクのオイル交換目安とは? 交換頻度のポイント 内燃エンジンにとって、潤滑/冷却/密封/清浄分散/防錆を担うエンジンオイルは、まさに血液とも言うべき重要なパーツです。 常に高温にさらされてエンジ[…]
単気筒1ボディと4連キャブでは洗浄段取りに違いあり。 超音波洗浄が可能なら、完璧に近い仕上がりに!! いつかそのうち乗るつもり…という「いつか」が数ヶ月から数年になり、もうダメか…となるのが長期放置車[…]
論より証拠! 試して実感その効果!! 世界的に知られるプレミアムカー用品ブランド・シュアラスターが、アメリカのカリフォルニア州ロングビーチで創業したのは1947年のこと。以来、カーシャンプーやワックス[…]
人気記事ランキング(全体)
90年代の魂を注入! アールズギア×TSR「ネオクラシック・レベリオン」 CB1000Fコンセプトを大胆にカスタムした「Neo-Classic Rebellion CB1000F Concept Mo[…]
北米レブル300にEクラッチ仕様が登場 ホンダEクラッチが世界戦略進行中だ。欧州で人気のグローバル車・CBR650R/CB650Rを皮切りに、日本では軽二輪クラスのベストセラーであるレブル250に搭載[…]
新型CBは直4サウンドを響かせ復活へ! ティーザー画像から判明したTFTメーターとEクラッチ搭載の可能性 ホンダは中国がSNS『微博』にて、新たなネオクラシックネイキッドのティーザー画像を公開したのは[…]
F1の英雄アイルトン・セナとドゥカティから続く熱い絆 セナとバイクのつながりが最初に報道されたのは、おそらく1990年のことでしょう。当時、ドゥカティのオーナーだったクラウディオ・カスティリオーニが8[…]
乗ってみた! APトライク250 やっと乗るチャンスがやってきました。APトライク250を作った、株式会社カーターさんのご協力によるものです。ありがとうございます! 以前は同様にAPトライク125も体[…]
最新の投稿記事(全体)
クラシカルオフロードフルフェイスにシンプルなストライプ柄が新登場 EX-ZEROのニューグラフィックは、シンプルなストライプ柄だ。特徴的なのは左右非対称なことで、正面から見て左側には細いストライプが描[…]
バイクの疾走感を表現したレースムードにもあふれるグラフィック クラシカルな帽体形状を特徴とするフルフェイスヘルメット、Glamsterの新しいグラフィックは、バイクで走っているときの風をイメージした図[…]
カラーバリエーションが豊富な多彩なグラフィックモデルが登場 SHOEIが最高峰フルフェイスの「X-Fifteen」の製造&販売継続を決定した。2025年9月末をもって全てのカラー&グラフィックをいった[…]
様々な日本の峠を網羅! ワインディングロードを抜け、視界いっぱいに広がる紅葉の絶景を走り抜ける。そんな瞬間こそ、秋のツーリングの醍醐味のひとつではないでしょうか。 ここで紹介する書籍「全国2954峠を[…]
次世代を見据えた新技術を随所に投入 ’73年から開発が始まったZ650は、当初は”Z1ジュニア”と位置づけられていた。とはいえ、単なるスケールダウンをヨシとしない開発陣は、次世代を見据えた新技術を随所[…]
- 1
- 2