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[画像 No.14/20]【懐かしのバイク用語 Vol.7 キャブレター】現在主流のフューエルインジェクション(FI)と何が違う?

|【懐かしのバイク用語 Vol.7 キャブレター】現在主流のフューエルインジェクション(FI)と何が違う?
FI(電子制御式燃料噴射)のスロットルボディ自体は、キャブレターよりかなりシンプルな構造で、基本的にはバタフライバルブと燃料を噴射するインジェクター(I)で構成される。しかし、燃料タンクからインジェクターの間にはガソリンを圧送するための電磁ポンプ(P)があり、インジェクターから噴射するガソリンの量を制御するECU(エンジンコントロールユニット、すなわちコンピュータ)が必要で、ECUはスロットル開度やマフラーのO2センサー、エンジン温度センサーや使用ギヤなど様々な情報を集めて最適な噴射量を算出している。そして近年はライド・バイ・ワイヤ方式により、バタフライバルブを開閉するサーボモーター(M)もECUが制御。パワーやトルクだけでなく排出ガスなど環境性能にも優れる緻密な制御に必須なシステムだが、構成部品が多く電気が必要なところは、単体で機能するキャブレターと大きく異なる。画像はスズキの3代目ハヤブサのFIのスロットルボディ。中央上部がライド・バイ・ワイヤでバタフライバルブを開閉するサーボモーター。
空気と燃料を混ぜた混合ガスに点火し、その燃焼で回転エネルギーを生み出すバイクのエンジン。現行バイクはFI(フューエルインジェクション=電子制御式燃料噴射装置)で混合ガスを作っているけれど、その前はずっとキャブレターが使われていた。キャブレターってなんだかアナログっぽいし、いったいどんな仕組みの機械なんですか? 目次 1 電気も動力も使わずに、単体で混合ガスを作るキャブレター2 扱いやすい負圧式キャ […]