Z400FXは、4気筒ブームを作った立役者
ホンダのCB400FOURが1976年で国内販売が終了し、400ccクラスの4気筒が不在の時期が続いたが、Z400FXの登場で4気筒が大ブレーク。空前のバイクブームの波にも見事にはまった。CB400FOURの生産終了は高額な製造コストが理由だが、Z400FXは欧州向けのZ500やアメリカ向けのZ550と同じ設計で共通部品を増やして製造コストを抑えることで、販売を実現したという。
カワサキはZ400GPで、空冷4発に磨きをかける
Z400FXの発売で4気筒ブームが始まり、ヤマハXJ400、スズキGSX400F、ホンダCBX400Fと次々にライバルが登場。それに対抗するのがZ400GPで、パワーアップしたエンジンやモノサスを装備し、同年の鈴鹿4時間耐久レースではカワサキの社内チームTEAM38がZ400GPを駆って優勝している。
しかし、わずか1年でGPz400にバトンを渡し、その8カ月後にはマイナーチェンジでGPz400Fへと目まぐるしく進化。バイクブーム→レースブームの熾烈な性能競争はもちろんだが、極めて短いモデルスパンは国内のカウリング認可のタイミングも影響したようだ。
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