バイクの未来は明るい? 明るくない?

EICMAで見た電気モビリティたち【カッコいい? よくない? 欲しい? 欲しくない? 見るほどによくわからなくなるのが本音……】

EICAMAで回数を重ねる度に敷地面積を拡大しているEVモビリティたち。ここで紹介する以外にも様々なモデルが展示されていた。バイクだけでなく自転車やキックボードなど、そのラインナップは多岐に渡る。日本よりははるかに市民権を得ている印象が強い。


●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:小川勤

オリジナリティは高いが本質の見えないEVたち

メインカットのダビンチ モーターを見た瞬間に驚愕した。もはやバイクという概念は捨てた方が良いのかもしれないと思った。バイクとしての美しさやカッコよさはまるでなく、それでも足まわりの装備は本格的で、その場でwebサイトに飛んでみると$27500、最高速200km/hという数値が目に飛び込み再び驚愕した。もの凄い時代が来るかもしないと思ったが、僕の中ではまったく受け入れることができない何かがあった……。

そんな感じのバイクやキックボードがたくさんあり、とてもじゃないが2日間では追うことができなかったのが正直なところ。今回はEICMAで見かけた変わったEVモビリティと、きちんと未来を感じさせるEVモビリティたちを紹介していこうと思う。

なんだか凄いとしか言えないダビンチ モーターのバイク。フロントまわりは、倒立フォークにブレンボを装着。ちなみにスマホがバイクの鍵になるのだという。2万7500ドルということは、380万円くらいすることになる。

昔はバイクを生産していたイタリアのモトパリラ。ブースでは電動自転車を多数展示。足まわりはバイクを思わせるゴツい装備。

デザイン的にはかなり新しさを感じさせるステーターの電動キックボード。時速30マイル以上が可能とのこと。本国のwebサイトには動画もあるのでぜひ!

この辺りで安心感のあるEVバイクも。会場内でもっとも完成度が高いと思ったEVバイクは、ドゥカティのMotoEマシン。当然といえば当然だが、さすがの仕上がり。電動バイクはフレームをきちんと作っていない印象が強いが、このバイクだけは別。いつかドゥカティから電動の市販車が出たら乗ってみたいと思わせてくれる。2023年からMotoEのサプライヤーになるので楽しみ!

2022年までMotoEのサプライヤーを務めたエネルジカ。アドベンチャーや白バイも展示。

Alrendoモーターサイクルは、クルーザータイプのバイクを展示。トップスピードは135km/h、サスペンションにはアジャスターも。警察車両も展示されていた。

キックボードやキッズバイク、さらには本格的なバイクまで様々なラインナップも持っていたベロシフェロ。webサイトも作りんでいるのでチェック!

中国のLUQIは様々なスクーターを展示。すでに世界160カ国に輸出しているブランドとのこと。

日本でも認知の高まってきたイタリアのファンティック。多数の電動モビリティをラインナップ。

トライアンフがイギリス政府と開発を進めてきたTE1。詳細はこちらに。

イタルジェットのEVスクーター。ハブステアというだけで乗ってみたくなる1台。

2023年の春より、ゴールドウインが取り扱うスウェーデンのケーク。詳細はこちらまで。日本上陸が楽しみな1台。

2023年に市販化を予定しているZとニンジャのEV。さすがカワサキというアピールがあり、今のところもっとも現実的な趣味性を感じさせるEVバイクだと思う。カワサキの描くバイクの未来!Vol.1【EVでも「ニンジャ」か「Z」。それがカワサキ流!】でも詳しく紹介しているのでぜひ。


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