MVアグスタのレース直系デザインを纏ったRC仕様の2022年モデルが発表。公開されたのはF3 RC、ドラッグスター RC SCS、ツーリズモベローチェ RC SCSの3台で、近年、MVアグスタがレース活動に注力しているWSSPを彷彿させるカラーが特徴。日本導入台数は限られているので、自分だけのMVアグスタを手に入れたい方は要チェック!
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:MVアグスタ ●外部リンク:MVアグスタジャパン
イタリアンの魅力を全力で表現する3モデル
F3 RC、ドラッグスター RC SCS、ツーリズモベローチェ RC SCSの3台の車名に与えられたRC(レパルトコルセ)の冠は、MVアグスタのレース活動から生まれたものだ。そんなRCの2022年モデルが国内にもわずかな台数だが導入されることになった。イタリアントリコロールを基調としたグラフィックが特徴となっている。
全車に搭載される798ccの逆回転クランクを採用する並列3気筒エンジンは、常にアップデートを繰り返し、厳しい規制に対応しつつ、扱いやすさを向上させた名機。電子制御とのマッチングも高まっており、3気筒の魅力である太いトルクを伴ったパワーデリバリーを披露してくれる。各車両に合わせて微妙に味付けを変えており、スペックは各車で異なる。
そしてF3とドラッグスターに関しては、同梱されるレーシングキットを装着することで、メーカーが狙った理想のパワーフィーリングをサーキットで見ることが可能となっている。
F3 RC【日本導入/15台、396万円、2022年10月発売予定】
F3 シリーズの中でもっともスポーツ性の高い1台。ポテンシャル、ライダーとのフィッティング、そして技術革新のいずれにおいても頂点を極める特別なモデル。3気筒スーパースポーツセグメントの唯一無二の表現者として、その存在感を誇っている。
3気筒エンジンとスチールトレリスフレームが生み出す排気量を感じさせない超スリムな車体は、抜群のハンドリングを披露。また立ち上がりで披露される3気筒サウンドはとても官能的だ。イタリアン3気筒の咆哮を楽しんでいただきたい。
ドラッグスター RC SCS【日本導入/4台、385万円、2022年10月発売予定】
ドラッグスターシリーズの頂点。鍛造ホイールによってバネ下を軽量化し、その運動性に磨きをかけている。フロントフェンダーサポート、燃料タンクのサイドパネル、そしてリヤフェンダーガードといったパーツはカーボン製となっている。
また、注目すべきはSCS(スマートクラッチシステム)で、これは停止時や再始動時のクラッチ操作が不要になる機構。走行中はアップ&ダウンともにクイックシフターが作動するため、ライダーは走行中ほとんどクラッチ操作をしなくて済むというわけ。
市街地のストップ&ゴーや高速道路の渋滞路などでのオートマチックな加速は、ライダーを大きなストレスから解放し、それでいてマニュアルシフトの楽しさを残している画期的なシステムである。
ツーリズモベローチェ RC SCS【日本導入/4台、379万円、2022年10月発売予定】
ツーリズモベローチェ RC SCSもMVアグスタとリクルスが開発した、高機能のクラッチシステムであるSCSを装備。MVアグスタだけが積極的に採用するSCSは、すべてのシーン、すべてのキャリアのライダーに恩恵があり、デメリットは何も感じさせない画期的な機構なのだ。
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