兵庫県豊岡市を拠点に活動するビトーR&Dは、世界で初めてマグネシウム鍛造ホイールを発売したコンストラクター。ホイールだけでなくFCRキャブレターを世界一販売し、数々のコンプリートマシンを製作している。そんなビトーR&Dが、3年ぶりにJBパワーミーティングを開催した。世界最高品質のパーツを実際に見るだけでなく、コンプリートマシンに試乗できる貴重なイベントだ。
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:海保研 ●外部リンク:ビトーR&D
絶版旧車コンプリートの咆哮がコウノトリ但馬空港に響く
5月15日(日) 、ビトーR&Dが『第10回 JB-POWER ミーティング』を3年ぶりに開催。コウノトリ但馬空港には、全国各地から430名が集まった。このイベントの凄いところはビトーR&Dのコンプリートマシンに試乗できるところ。試乗車は以下の通りでとにかく圧巻。
カワサキはZ1、KZ1300、W650、Z1000R、ゼファー1100、ZRX1100、GPZ900R、Z900RS、ホンダはCBX、VF1000R、CBX750F、ヤマハはSRXなど、ビトーR&Dが細部まで手を入れた極上のカスタムマシンがコウノトリ但馬空港に並ぶ。そもそもこれだけのコンプリートマシンを常に実働可能状態にしているビトーR&Dが凄いのだが……。
鍛造マグネシウムホイールの軽さ、FCRキャブレターのレスポンス、チューニングされたエンジンのパワー感、手曲げチタンマフラーのエキゾーストノートなど、ビトーR&Dが手がけるカスタムの効果をリアルに体感することができるのが、JBパワーミーティング最大の魅力。晴天のコウノトリ但馬空港に、チューニングされた旧車のエキゾーストノートが響き渡る。
美藤さんと直接話をする良い機会
ビトーR&Dのコンプリートマシンは、どれもがとてもニュートラルな味付け。往年のバイクを現代の感性で楽しむためのアイデアに溢れ、純粋にバイク楽しさの原点を教えてくれるものばかり。
スロットルを開けた時のトラクションのかかる感覚、年代を感じさせずにライダーの思い通りに曲がる感覚、それらはビトーR&D代表の美藤定さんが走り込んで突き詰めたフィーリング。「旧車は気難しい?」そんなイメージはビトーR&Dのコンプリートマシンには皆無。
AMAスーパーバイクや世界耐久選手権、さらにはWGPやMotoGPなど、美藤さんが培ってきたキャリアが様々なパーツに反映され、それを実感することができるのだ。「良いバイクとは何か」「楽しいバイクとは何か」現代のバイクが見失ってしまったそんな感覚をリアルに味わえるのだから、参加者の笑顔は絶えない。
もちろん試乗後に美藤さんから直接いろいろな話を聞くことも可能。美藤さんは多くの参加者と記念撮影をしていた。
展示スペースでも世界最高品質に触れられる
ビトーR&Dは、コンプリートマシンに装着されている様々な機能パーツを展開。この日は、ビトーR&Dのパーツの開発&製造に携わるスタッフの方と話をする良い機会。気になるパーツや愛車とのマッチングなどカスタムの疑問を解消することが可能だ。
また、カワサキZ1100RやZ1000R2などの中古車も販売。
Z1100Rは、1197cc (圧縮比 11対1、JB-COSWORTH アルミ鍛造ピストン、ピストン一式WPC処理、FCC強化クラッチ、JB-POWERオリジナルバルブガイド、JB-POWER 強化バルブスプリング、JB-POWERスペシャルフレーム補強。
Z1000R2は、1105cc(圧縮比 11対1、JB-POWER アルミ鍛造ピストン、ピストン一式WPC処理、FCC強化クラッチ、JB-POWERオリジナルバルブガイド、トランスミッションドックアンダーカット加工、クランクシャフトフルオーバーホール)、JB-POWERスペシャルフレーム補強。
どちらもエンジン&車体に一通り手が入っており、ここから自分好みに仕上げていくのに最適のベース車。詳細はこちらをチェックしてみよう。
毎年GW明けの日曜日に開催されてきたJBパワーミーティング。気になる方は、2023年のこの時期を忘れずにチェックしておこう!
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