![[バイク雑学] 超ド派手だった! 懐かしの“上野バイク街”時代から考察するバイクウェア超進化論](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/03/th_IMG_0033.jpg)
●文:モーサイ編集部(中牟田歩実)
1980年代の“光輪モータース”製ウェアの新品未使用品を入手した!!
母親の存在というのはありがたいものだ。
ウン10年前は当時ニューモデルだったVT250Fインテグラでブイブイ言わせていた(死語?)という母も、50代後半となった今ではそんな面影もなく、ひとり暮らしの筆者の健康を案じて食料などを送ってくれる。
そんな母がこのたび筆者の実家の屋根裏部屋を整理したところ、ウン十年前のバイクウェアを発見したらしい。
「アンタ、バイク乗るときに着るでしょ。新品未使用だし捨てるのもったいないの。すごく可愛いから!」と自信満々なので、ありがたく頂戴することに。
数日後、待ちに待ったバイクウェアが実家から届いた。
ショッキングピンクに光沢のあるブルーを合わせた斬新なカラーリング。首まわりにはひょうきんな顔をしたクマのキャラクターが大量に配置されている。
ものすごく鮮やかなカラーリングが若干目に痛いながら、たくさん描かれたクマのひょうきんな顔には、どこか惹かれるものがある。せっかくもらったので、翌日会社に着ていくことに。
当日の通勤スタイル。左が正面、右が背面。なかなか攻めた感じになった。
30年以上前のバイクウェア。クマのキャラクターには「ファクトリーベア」なる名が!
この青とピンクのクマ柄ウェア、いったい何者なのか?
実は、デザインされたクマには「FACTORY BEAR(ファクトリーベア)」という名前があった。1980年代にオフロードレースで活躍したホンダのプライベートレーシングチームのキャラクターで、同名のブランドとしてウェア類を展開していたとのこと。
このクマがFACTORY BEAR(ファクトリーベア)。
縫製の際に断ち切られているクマもいたが、顔が半分以上見えているものをカウントしたところ、なんと1着に55匹も描かれていた。
ウェアに付いていたタグ。当時の販売価格は1万3800円だったようだ。現在のウェア価格の中央値と比較すると若干安いような気もするが、物価が異なるので単純比較はできない。
販売元は“光輪モータース”という。当時を知るライダーに話を聞いたり、1980年代当時のバイク雑誌の広告などを見ると、今回我が家の屋根裏から発見されたジャンパーの他にも、その当時はグローブやオフロードジャージなど、豊富なラインアップを展開していたようだ。
しかし、光輪モータースは2008年4月に倒産。残念ながら、現在は「ファクトリーベア」ブランドのウェア類はどれも製造されていない。
現代のウェアには大体ついているプロテクターがない?!
では、バブル時代のきらめきを体現したようなファクトリーベアのウェアをよ〜く見てみよう……
襟は折り返して裏地のピンクを差し色として見せることができる。また一番上までファスナーを閉めて立て襟とし、走行風の侵入を防ぐこともできる。
※本記事は2021年3月4日に公開されたものを再編集しています。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
モーサイの最新記事
仕事を通じてわかった、足を保護すること、足で確実に操作すること 今回は、乗車ブーツの話をします。バイクに乗る上で、重要な装備の一つとなるのが乗車ブーツです。バイクの装備といえばヘルメットやジャケット、[…]
【燃料タンク容量考察】大きければ良いってもんではないが、頻繁な給油は面倒だ 当たり前の話ではあるけれど、燃費性能とともに、バイクの航続距離(無給油で連続して走れる距離)に関係してくるのが、燃料タンクの[…]
バイクいじりで手が真っ黒、そんな時どうしてる? バイクいじりにつきものの、手の汚れ。 特に、チェーンのメンテナンスやオイル交換など、油を使った作業となるとタチが悪い。 ニトリル手袋やメカニックグローブ[…]
松戸市〜成田市を結ぶ国道464号の発展 かつて、千葉県の北総地区は高速道路のアクセスが今ひとつ芳しくなかった。 常磐自動車道・柏インターや京葉道路・原木インターからもちょっとばかり離れているため、例[…]
創業100年を迎えた青島文化教材社「草創期から異端派だった?」 中西英登さん●服飾の専門学校を卒業するも、全く畑違い(!?)の青島文化教材社に2000年に入社。現在に至るまで企画一筋。最初に手がけたの[…]
最新の関連記事(バイク雑学)
ホンダはEクラッチとDCTの二面展開作戦だ 自動クラッチブームの火付け役として、まず一番目に挙げられるのが今のところホンダCB/CBR650Rとレブル250に採用されている”Eクラッチ”。機構としては[…]
オートバイって何語? バイクは二輪車全般を指す? 日本で自動二輪を指す言葉として使われるのは、「オートバイ」「バイク」「モーターサイクル」といったものがあり、少し堅い言い方なら「二輪車」もあるだろうか[…]
【燃料タンク容量考察】大きければ良いってもんではないが、頻繁な給油は面倒だ 当たり前の話ではあるけれど、燃費性能とともに、バイクの航続距離(無給油で連続して走れる距離)に関係してくるのが、燃料タンクの[…]
バイクいじりで手が真っ黒、そんな時どうしてる? バイクいじりにつきものの、手の汚れ。 特に、チェーンのメンテナンスやオイル交換など、油を使った作業となるとタチが悪い。 ニトリル手袋やメカニックグローブ[…]
白バイ警察官になるためのファーストステップ、必要なのは執拗なアピールや根回し!? 警察官になっても、すぐに白バイ警察官になれる訳ではありません。白バイ警察官になるには、まず「白バイ隊員になりたい」と希[…]
人気記事ランキング(全体)
空想をも現実化するリアルなライドフィーリング しげの秀一氏により1983年から1991年にかけて週刊少年マガジンで連載され、当時のオートバイブームの火付け役となった伝説の漫画「バリバリ伝説」。そこで描[…]
点火トラブルって多いよね 昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その[…]
長距離や寒冷地ツーリングで感じる“防寒装備の限界” 真冬のツーリングでは、重ね着をしても上半身の冷えは避けにくい。特に風を受ける胸や腹部は冷えやすく、体幹が冷えることで集中力や操作精度が低下する。グリ[…]
背中が出にくい設計とストレッチ素材で快適性を確保 このインナーのポイントは、ハーフジップ/長めの着丈/背面ストレッチ素材」という3点だ。防風性能に特化した前面と、可動性を損なわない背面ストレッチにより[…]
薄くても温かい、保温性に優れる設計 GK-847は、ポリエステル素材をベースとしたサーマル構造を採用しており、薄手ながらも高い保温性を実現している。厚手のウインターグローブの下に装着しても動きが妨げら[…]
最新の投稿記事(全体)
QJ LOVER Kayo が感じた ”リアルなQJ MOTORの魅力” を 毎月ここから発信していきます。 —— Let’s MOTOR Talk ! —— モデル・通訳として活動している時任カヨが[…]
空冷エンジンのノウハウを結集【カワサキ GPz1100[ZX1100A]】 航空機技術から生まれたハーフカウルとレース譲りのユニトラックサスを装備。デジタルフューエルインジェクション効果を高めるために[…]
月内発売:SHOEI 「GT-Air 3 AGILITY」 優れた空力特性とインナーバイザーを兼ね備えたSHOEIのフルフェイスヘルメット「GT-Air3(ジーティーエア スリー)」に、新たなグラフィ[…]
白バイ隊員の主な装備 オートバイが好きな方であれば一度は、白バイの装備や白バイ隊員の制服ってどうなっているんだろうって思ったことがあるのではないかと思います。私も警察官になる前は興味津々で、走っている[…]
11/1発売:カワサキ カワサキ ニンジャH2 SX SE カワサキの最高峰スポーツツアラー「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルが、11月1日に発売された。スーパーチャージャー搭載のバランス[…]
- 1
- 2


![ファクトリーベア|光輪モータース|[バイク雑学] 超ド派手だった! 懐かしの“上野バイク街”時代から考察するバイクウェア超進化論](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/th_IMG_0026-768x576.jpg)
![ファクトリーベア|光輪モータース|[バイク雑学] 超ド派手だった! 懐かしの“上野バイク街”時代から考察するバイクウェア超進化論](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/th_5CF7AF2C-54FA-4BF3-AFA1-09C74C2403C8-768x768.jpg)
![ファクトリーベア|光輪モータース|[バイク雑学] 超ド派手だった! 懐かしの“上野バイク街”時代から考察するバイクウェア超進化論](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/th_IMG_0018-768x575.jpg)
![ファクトリーベア|光輪モータース|[バイク雑学] 超ド派手だった! 懐かしの“上野バイク街”時代から考察するバイクウェア超進化論](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/th_IMG_0031-768x576.jpg)
![ファクトリーベア|光輪モータース|[バイク雑学] 超ド派手だった! 懐かしの“上野バイク街”時代から考察するバイクウェア超進化論](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/th_IMG_0021-768x576.jpg)
![ファクトリーベア|光輪モータース|[バイク雑学] 超ド派手だった! 懐かしの“上野バイク街”時代から考察するバイクウェア超進化論](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/th_IMG_0023-768x576.jpg)

































