「今ならAT免許で乗れる」「CB750Fourベースとは」ホンダ・エアラ(1977)「ナナハンにトルコン」ホンダ初のオートマ大型バイクとは?


●記事提供:モーサイ編集部

ベースはCB750Four!新時代のスポーツ車を目指した「ホンダマチック」搭載モデル

ホンダ・エアラのカタログ表紙。新二輪世紀。「ホンダは、モーターサイクルにオートマチック時代を開きます」と強くアピール。

大きなアップハンドルを装着するエアラ。全高はCB750フォアの+50mmだった。なおカラーバリエーションは、キャンディバンティージグリーン(左)、キャンディアルファレッド(右)の2色。

1970年代の半ば、今回の主役「ホンダ・エアラ」のベースとなったCB750Aの紹介記事で「アメリカ人はオートマ車しか乗ったことがないからクラッチ操作に不慣れである。だからバイクもオートマにすれば売れる」といった内容の部分を見て笑ったことがある。

……時は巡ってそれから約半世紀後の今日、日本で売られているクルマのAT比率は、当時の、そして今日のアメリカ(北米)に比肩する。そしてクラッチレス&オートマのスポーツバイクも選択できる時代になった現在だが、そんな想像が働かなかったはるか昔、ホンダは早くもクラッチレスに加え、オートマではなくホンダマチックなる機構を搭載した「エアラ」という不思議な車名のモデルを市場に送り出していた。クラッチレススポーツバイクの隆盛を予感させる現在、その元祖的な国産モデルを紹介してみよう。

ホンダ・エアラ(1977)

ホンダ・エアラ(1977)

1976年にアメリカでデビューしたCB750AのK0モデル。タンデムグリップバーはシートに直付けされ集合管を装着するのが特徴。なお、エアラのベースとなったのは左右2本出しを採用のK1モデル。

優雅さを漂わすオフィスで、タバコをくゆらすエアラのオーナーは、重役の貫禄。エアラのカタログより。

週末には海までエアラで、マリンレジャーのためクルーザーに乗りに行く。エアラのカタログより

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