●記事提供:モーサイ
「今のバイクは重い」というのは本当なのか
20世紀からモーターサイクルに乗っていたベテランライダー、はたまた昭和生まれのリターンライダー諸兄は、最新モデルのカタログ・諸元表を見て「昔のバイクはこんなに重くなかった」と感じているのではないだろうか。
実際、最近のモーターサイクルの車両重量欄を見ると、かつての同等モデルより20~30kg重くなっていることは珍しくない。400ccクラスの2気筒モデルでも車両重量は190kgを超えていたりする(例:ホンダCBR400R=192kg)のを見ると、「昔のナナハン並みだなあ」などと感じてしまうのも事実だ。
果たして、いまどきのモーターサイクルが重くなっているというのは本当なのだろうか。
機械的にシンプルだったキャブの時代より重くなっているのは間違いない。いまやABSは原付二種でも義務化されている(2021年10月以降の全モデル)。そのほか排ガス規制をクリアするためのセンサーや触媒など重量増の要素は多い。スーパースポーツやアドベンチャー系ではIMU(慣性計測装置)を用いた姿勢制御も当たりまえとなっており、そうした制御に必要な配線なども突き詰めればkg単位での重量増につながってしまう。
しかし「そうやってエレキばかり使っているから最近のバイクは重いのよ」と、したり顔をするのは早計だ。じつは、20世紀のカタログでは乾燥重量で表示することがスタンダードだったが、今は「装備重量」で車両重量を表示することが標準となっているのだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
モーサイの最新記事
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな弁明があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ…、「まぁ今回は切符を切らない[…]
突然の交通取り締まり! 違反をしていないときでも… 交通ルールを守って安全運転に努めているのに、とつぜん取り締まり中の警察官に止められてしまった経験がある方は多いはずです。 「え? なにか違反した?」[…]
ジクサー150でワインディング 高速道路を走れる軽二輪で、約38万円で買えて、燃費もいいというウワサのロードスポーツ──スズキ ジクサー150。 まだ子どもの教育費が残っている50代家族持ちには(まさ[…]
「お金も時間もありそうなのに、なぜこんな天気の良い日にツーリングにも行かず、用品店に来ているんだろう?」という疑問 都内の某大手バイク用品店の駐輪場にて。今日も「なぜ来ているのかわからない?」ようなバ[…]
交通取り締まりは「未然に防ぐため」ではなく「違反行為を探して検挙するため」? クルマやバイクで運転中に「なんでそんな所に警察官がいるの?!」という運転者からすれば死角ともいえる場所で、交通違反の取り締[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
剛性を求め丸から角へ。そしてしなり重視の時代に このスイングアームの考え方だが、今回お話を尋ねたプロによると、まずはショックユニットをしっかりと作動させる「縦剛性」が重要。ショックに入力が伝わる前にス[…]
もう走れるプロトがある! 市販化も明言だ 「内燃機関領域の新たなチャレンジと位置づけており、モーターサイクルを操る楽しさ、所有する喜びをより一層体感できることを目指している。走りだけでなく、燃費、排ガ[…]
「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」の電動バイク! 充電バイクでニッポンを縦断する人情すがり旅「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」。そこで活躍しているヤマハの電動バイク、E-Vinoが青島文化[…]
西日本のバイク用品店4店舗にて開催! 2025年シーズンにおいて、Hondaのマシンの開発をしながら、Moto GPにスポット参戦するMotoGPライダー中上貴晶選手のサイン会が、アライヘルメットプレ[…]
先日、バイク好きな友人と車でドライブしているときに(私は助手席だけれど…)ライダー同士がすれ違う際に、ピースをしあっている光景を見た。なんだか楽しそうなことしてるなーと思い、「あれって、車に乗ってる俺[…]
人気記事ランキング(全体)
カワサキUSAが予告動画を公開!!! カワサキUSAがXで『We Heard You. #2Stroke #GoodTimes #Kawasaki』なるポストを短い動画とともに投稿した。動画は「カワサ[…]
まったく本気を出していないマルク・マルケス 11月18日(日)に最終戦ソリダリティGPを終え、翌18日(月)〜19日(火)には、同じカタルニアサーキットで2025年に向けてのテストが行われた。チームや[…]
根強い人気のズーマー 2000年代、若者のライフスタイルに合ったバイクを生み出すべく始まった、ホンダの『Nプロジェクト』。そんなプロジェクトから生まれた一台であるズーマーは、スクーターながら、パイプフ[…]
【’09VMAX開発秘話】2リッター「音魂(オトダマ)」は失敗だった 新VMAXの開発には実に十数年の歳月が費やされた。このプロジェクトを長い間推し進めてきた中心人物は開発の経緯をおよそ次のように語る[…]
欧州&北米で昨秋登場した新型YZF-R3の250cc版 ヤマハはインドネシアで新型「YZF-R25」を発表した。2024年10月に欧州&北米で登場した新型YZF-R3と同様のモデルチェンジ内容とした2[…]
最新の投稿記事(全体)
剛性を求め丸から角へ。そしてしなり重視の時代に このスイングアームの考え方だが、今回お話を尋ねたプロによると、まずはショックユニットをしっかりと作動させる「縦剛性」が重要。ショックに入力が伝わる前にス[…]
「日本の旗艦が世界を討つ」 今から約半世紀前の1959年は、ホンダがマン島TTレースおよび世界GPに挑戦を開始した年だ。 同年、戦後より国民の移動手段として補助エンジンや実用二輪車を製造販売してきたホ[…]
原付二種の白テープなし、1人乗り専用で、カラーバリエーションは日本と一部共通 北米で2021年モデルとして初登場したトレール125(TRAIL 125 ABS)は、日本でいうところのCT125ハンター[…]
125ccのMTバイクは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)[…]
教習所での大型免許取得でビッグバイクブーム到来 限定解除、つまり自動二輪免許中型限定(いわゆる中免)から中型限定の条件を外すために、各都道府県の試験場で技能試験(限定解除審査)を受けなければならなかっ[…]