
国産バイクの車名には、カワサキの「Ninja」やスズキの「隼」など、そのモデルのイメージとなる日本語をそのまま当てはめたようなものも存在します。ですが今回は、バイク本体の見た目やコンセプトと、車名の意味にギャップがある車種を5つご紹介します。ネーミングの由来も併せてご紹介しますので、お時間のある方はぜひ最後までおつきあいください!!
●レポート:モトシタケイヤ ●写真:カワサキ/ホンダ/スズキ ●記事提供:モーサイ編集部
やんちゃなイメージだけど「そよ風」カワサキ ZEPHYR(ゼファー)
不良漫画やドラマでも活躍し、やんちゃなボーイたちから愛されているイメージのあるカワサキのZEPHYR(ゼファー)。ネイキッドブームの火付け役ともいわれた名車です。
もちろんグッドマナーなライダー達も含めて多くの人々が憧れを抱いたZEPHYRですが、なんとZEPHYRは英語で「そよ風」「優しい風」という意味なのです。強さが前面に出ているバイクには似つかわしくない表現ですね。ですが、この車名にはきちんと意図があります。
ZEPHYRはそもそも「西風」という意味があり、当時兵庫県に拠点のあったカワサキは「業界への新風になる」という意志を込めてこの車名をつけたとのことです。同じ単語でも、捉え方によって様々な意味に変わるのは面白いですね。
虫の名前が由来!! ホンダ Hornet(ホーネット)
国産のバイクメーカーでは随一のラインナップを誇るホンダですが、その中でも250ccのネイキッドといえばこのHornet(ホーネット)を思い浮かべる方も多いでしょう。スポーティさと、リッターバイクに引けをとらない存在感を兼ね備えたホーネット250の登場は、当時の250ccのバイクの常識を変えたともいわれています。
生産が終了した今でも人気健在のホーネットですが、Hornetは英語で「スズメバチ」という意味なのです。強力な毒針を持ち強いイメージのあるスズメバチですが、バイクの車名に昆虫を採用するのはジャンルのギャップがあり面白いですね。
ホンダが出した当時のプレスリリースによると、デザインの力強さと走行時の軽快なフィーリングが、スズメバチのイメージと合致していたとのことです。いわれてみれば、ボリュームのあるタンクやタイヤがスズメバチの身体と似ているような気もしますね。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(モーサイ)
業務用だけでなくパーソナル領域のファンモデルも加熱!! 2022年のミラノ国際モーターショーではホンダとカワサキが電動の「パーソナル領域のファンモデル」のコンセプトを発表し、大きな話題となりました。電[…]
今から海外ツーリングに備えるなら 新型コロナウイルスの流行に伴い、海外旅行を断念するケースが後を絶ちません。「いつかコロナ禍が落ち着いたら、絶対に海外ツーリングしてやる!」オーストラリアやアイスランド[…]
オレンジフェリーは四国ツーリングの最適解:寝ている間に愛媛へ! 22時に大阪南港を出港する東予港行きオレンジフェリーの乗船時間は、20時頃と早めだ。つまり出港2時間前には乗船できてレストランや大浴場を[…]
バイクの違反で「免許停止」「免許取消」になると他の乗り物も運転できない 結論から言うと、バイクを運転している時に取締を受けた違反で「免許取消」や「免許停止」になった場合、クルマや原付などほかの区分の車[…]
日本のエリミネーターシリーズは1986年型の750からスタート Z-LTD、EN、バルカンに続く新たなクルーザーモデルとして、カワサキが最初に「エリミネーター」の名を冠したモデルを発表したのは1984[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
サーキット来場 & レース観戦がはじめての方も! 日本ではまだまだサーキットイメージのないロイヤルエンフィールドだが、実はインドやアメリカではコンチネンタルGT650のワンメイクレースが開催さ[…]
悪質な詐欺サイト、まずはURLを確認 高級ヘルメットメーカーの人気モデル・5万5000円の新品ヘルメットが8399円で買える──。例えばそんな広告が表示されたら、本当にそんな美味しい話があるのか、疑い[…]
コロナバブルが終焉したバイク界、これからのバイクライフはどうなる? 2020年から始まった新型コロナ感染症の流行は、移動や旅行の制限、大人数での会食の禁止、そして在宅での勤務(リモートワーク)など我々[…]
業務用だけでなくパーソナル領域のファンモデルも加熱!! 2022年のミラノ国際モーターショーではホンダとカワサキが電動の「パーソナル領域のファンモデル」のコンセプトを発表し、大きな話題となりました。電[…]
※画像はYouTube『椎名林檎 Official Channel』より。 椎名林檎が、デビュー25周年記念シングル『私は猫の目』を2023年5月24日にリリースした。彼女が博多で活動していた頃からの[…]
人気記事ランキング(全体)
ホンダは、昨夏の発表でコロナ禍によるロックダウン、世界的な海上輸送・港湾の混雑、半導体供給不足などの複合的な要因から製品・部品入荷や物流の遅延が継続・長期化しており、生産・海外からの入荷見通しが依然と[…]
CBR600RR:20周年で新型登場?! 発表は鈴鹿8耐か 初代CBR600RRの誕生は2003年。それまで600ccクラスのレースにスポーツツアラーのCBR600F4iで参戦していたホンダだが、他社[…]
5年連続ベストセラーに充実のパッケージで挑む〈エリミネーター VS レブル250〉 250クラスのクルーザーでは’17年の登場以来、5年連続でホンダのレブル250がベストセラー街道をバク進している。ま[…]
快適ワーク研究所を設立、シフトールはVRやメタバース領域で活躍 2023年2月、ワークマンは労働寿命の延伸を目指し、企業や大学とのコラボ製品を生み出す「快適ワーク研究所」を設立。5月から1万着がテスト[…]
GB350はマットパールグレアホワイト、GB350Sはプコブルーを追加! 2022年にクラストップの販売台数を記録し、供給が追い付かないことから受注が一時停止されていたホンダ「GB350」「GB350[…]
最新の投稿記事(全体)
F-17初のグラフィックモデルは鮮やかな色彩が魅力の2タイプ 『F-17』は、レースにも対応するMFJ公認モデルで、全日本ロードレース選手権からフィードバックされたノウハウを凝縮したフラッグシップフル[…]
取り回しが楽で扱いやすいZ125プロ、ヘルメットホルダーはDIYしてみました 2回目の近況を報告します! 3月は年度末、4月は年度始めともあり、名所へのツーリングへ行く事は残念ながら出来ませんでしたが[…]
オリジナルのバランスを忠実に再現してみせる ケンツが’80年代2ストレプリカの最高峰RG500Γに当時のXR45外装をまとわせた、HB(ハーベイ)カラーのカスタム車を仕上げたのはヤングマシン本誌の’2[…]
真夏の高速道路は灼熱地獄! ライダーを守るために路肩走行を認めて欲しい! コロナ禍が一段落した今年のゴールデンウイーク(4月29日~5月7日)は、ワイドショーでも連日報道していたように高速道路は昨年比[…]
MotoGPで培われた「ライダーを守る技術」が様々な分野に発展 MotoGPでは2011年から採用されてきたダイネーゼのワイヤレス式エアバッグシステム「D-air」。25年以上の歳月をかけて研究&開発[…]