
●記事提供:モーサイ編集部(加賀)
多くのフォロワーを生んだ傑作 スーパーカブ
今も昔も国内外で高い人気をほこるホンダ スーパーカブ。「天ぷら油を入れても走る」と言われるほどの頑丈さ(※やると壊れます)や、片手両足で運転できる簡便な操作性(※オススメはしません)など、性能的な面もさることながら、全体に丸みを帯びたデザインも魅力のひとつだろう。
プレスハンドルにヘッドライト、両側に張り出したレッグシールドを備えるそのシルエットはライダーもそうでないひともひと目で「カブ」とわかるハズ。
また、そんなカブ人気を受け、初代スーパーカブC100登場後の’50年代末~60年代前半に掛けて、”二匹目のドジョウ”とばかりに、2輪メーカー各社は多数のフォロワーモデル市場に投入。一大ムーブメントを巻き起こした(当時は大小合わせ100位上のメーカーがあった)。そんなモペットブームの最中に生まれ、カブにインスパイアされたライバル車両たちを紹介していきたい。
セル付きのスーパーカブC102
スズキ セルペットMA(’60)
スズキ初のモペット スズモペット(’58年、50cc)に変わる、新たなスズキ製モペットのセルペットMAは、50cc市販車としては初となる4速ミッションを採用。
レッグシールドは左右分割式だったが、フロントビューはC100とよく似ている。一方でスズキ伝統の馬蹄形ヘッドライトやトップチューブにタンクを載せるなど独特の意匠、欧州の”モペッド”的なテイストも感じられた。
スズキ バーディシリーズ(’73~)
前述のセルペットから、フリー、スーパーフリーなどマイナーチェンジを重ね、’73年に登場したスズキ バーディ。広告では「小鳥のように自由に身軽になりたい」という文言がならび、サイドカバーには小鳥ちゃんのステッカーが貼られていた。
当時の試乗記では、エンジンの静粛性が高く評価される一方で、シーソーペダルの位置が悪くシフトダウン(後ろに踏み込む)の際にスイングアームのボルトに当たるなど、未成熟な面もあった様子。’83年からは4ストモデルが併売された。
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