
●リポート:島 英彦/佐藤康郎 ●写真:外園功光/八重洲出版 ●編集:モーサイ編集部(飯田康博) *当記事は『別冊MOTORCYCLIST』1982年1月号の記事を再編集したものです。
CBX400F「CB400FOURに代わる新世代の400マルチ」
1977年に「ヨンフォア」ことCB400FOURが販売終了となった後、ホンダは新開発したOHC3バルブの並列2気筒車・ホークシリーズを400ccクラスの主軸としていた。
一方、ライバルメーカーはその間にDOHCとした400ccの高性能4気筒車を投入。1979年にカワサキ Z400FX(DOHC2バルブ:43ps)、1980年にヤマハ XJ400(DOHC2バルブ:45ps)、1981年にスズキ GSX400F(DOHC4バルブ:45ps)が発売される。
400マルチの人気が高まっていくなか、当然「4気筒のホンダ」が黙っているはずはなかった。1981年11月、最後発となれど、DOHC4バルブ、クラストップの48psを引っさげ登場したのがCBX400Fである。今なお名車として語り継がれるCBX400Fだが、新車当時の評価はどのようなものだったのだろうか。
以下は『別冊MOTORCYCLIST』1982年1月号より、CBX400Fの新車発表時の試乗記事を抜粋したものだ。試乗場所は鈴鹿サーキット。ライダーはモーターサイクリスト誌のテストライダーを過去に務め、第1回鈴鹿8時間耐久オートバイレースで8位のリザルトを残した、単気筒レーサー「ロードボンバー」の設計者、島英彦氏である。
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