カワサキZ1/ホンダNSR/ヤマハRZ…旧車バイク高騰中! でもバイクの”資産”価値はモノとしてだけじゃない

●文:[クリエイターチャンネル] 石川英彦
旧車価格が高騰! 資産価値はどれくらい?
少し遡ること4年前、2020年からのコロナ禍で旧車の価格が爆上がりしたことを覚えていますか?
コロナで外出を控える中、”密”を避けて外出できるソロキャンや登山などのアクティビティが人気になり、バイクも”密”を避ける移動手段として注目を浴びました。そのような中、半導体や部品の供給が停滞。新車の供給が追いつかず中古車の需要が高まりました。
一時は新車を上回る値段になった車種もあったとか。さらに絶版となっている旧車の値段が高騰。今はより程度のよいモノはさらに価格が上がっています。
私の愛車カワサキGPZ900R-A7(1990年製)の値段も調べたところ、程度のよいものだと200万円オーバーでした(本記事執筆時2024年12月6日)。すごい金額ですが、これまでカスタムにかけたお金に比べたら安いものです(笑)。フルノーマルの車両が113万円で売られていたのを見ましたが、私が購入した1990年当時の値段は97万円でした。当時の米ドル為替レートは、2024年現在と同じくらい。
新車の価格を上回っているのはすごいですが、資産としてみた場合は約1.16倍になった程度。実は、それほど価値が上がっていないです。カワサキZ400FX、ZⅡなどといったもっと古い希少なバイクは、販売当時の値段から5~10倍になっているものもありますね。
1990年に購入したときの愛車の写真。当時97万円で購入。オランダからの平行輸入車でした。
ちなみに1990年12月3日に約324円だったトヨタ自動車の株価は2024年12月2日には2611円と約8倍になっています。さすが!
資産を分散するってどういうこと?
私は以前、今のGPZ900Rに加え、KDX250、NSR50を同時に所有していました。KDX250では林道を駆け回り、NSR50ではミニバイクレースを楽しんでいました。これを”私のバイクライフポートフォリオ”と呼んでいました。
ポートフォリオという言葉は、資産運用の世界でも使う言葉です。株や債券、不動産など、持っている資産の構成のことをポートフォリオと呼びます。ポートフォリオに異なる資産を組み入れて分散することで、リスクヘッジができるため、資産運用の世界では常識的な投資方法です。
たとえば、株だけしか持っていない場合、株式市場が暴落したら資産が大きく目減りします。逆に現金しか持っていなかった場合、物価が上がると現金の価値が下がり、資産が目減りします。つまり偏った資産しか持っていないと、マイナスの影響を受けたときに目減りさせてしまうことになります。
そうならないために、何かの価値が下がっても何かの価値がそれをカバーするよう、異なる資産でポートフォリオを組むことでリスクヘッジすることができるのです。
「お金を持っている人だけが関係する話じゃないの?」と思うかもしれませんがそれは間違い。お金を全部普通預金に入れておくのではなく、少額からでも投資できる投資信託に移したり、その投資信託も異なるタイプの投資信託に分散したりするなど、ポートフォリオを組んで分散投資する方法は、庶民でもできる投資方法です。
資産はお金だけではない
資産といえば株や不動産、現金、宝飾品や骨董品など、いわゆる”有形資産”が思い浮かびますが、資産にはスキルや知識、技術、人脈や健康、個性など、目にみえない”無形資産”もあります。
私が考えるバイクの資産価値は、バイクそのものが有形資産であるだけでなく、所有する喜び、カスタマイズする喜び、乗る喜び、仲間と一緒に楽しむ喜び、風を切る喜び、走りの気持ちよさ、生きる活力といった多くの無形資産をライダーに与えてくれていると思っています。
だから値段が上がろうが下がろうが、自分にとってはかけがえのない資産なので、売買の目的にはしません。
自分にとってかけがえのない資産だからいつも大事にピカピカに磨いています
株や不動産も同じように考えることができます。株を買って、その会社の成長を楽しんだり株主でいることを喜んだり、不動産も所有する喜びや快適さを得られたりといった無形資産を与えてくれます。
新NISAをきっかけに投資に興味を持つ人が増えていますが、資産は売買して儲けるだけでなく”自分の気持ちを豊かにしてくれるもの”と認識しておきましょう。そうしておけば、小手先だけの無理な投資をして失敗したり、投資詐欺にあったりすることはまずなくなりますよ。
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