[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼
![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/01.jpg)
「ナットが外れない」・・・ 古いバイクのメンテナンス、車のメンテナンス、そして工作機械の整備など、何かというと直面するけど非常に深刻な問題。はるか昔から先人たちが生み出した割と確実で最強クラスの方法をシェアしたいと思います~!
●文:[クリエイターチャンネル] DIY道楽テツ
※ちなみに、今回のネタはナットクラッカーなどの破壊手段の一歩手前の方法なので、その点ご承知おきください。今回は固着したナットを外す方法ですが、同様の状態であればボルトだったりその他の部品だったり、色々なシチュエーションで使うことができる古典的かつ確実なテクニックなので覚えておいて損はないと思います。
古い原付オフローダーのエンジンを分解していて直面しました。
シリンダーヘッドのナットが外れない…!
シリンダーヘッドのナットが回らないのです。その他のボルトでも苦戦しましたが、こいつがマジで外れないんですよ。表面が錆びているけど、それ以上に内部にサビが発生しているみたい。
叩いてショックを与えても、インパクトレンチを使っても、潤滑剤を吹き付けても、タガネで叩いても、ピクリとも回る気配はナシ。このままだとスタッドボルトがネジ切れやしないか? というほどの固着っぷりでした。なんてこった。
放置した環境が悪かったのか、それとも素材に問題があったのか。何はともあれ、めちゃくちゃ錆びて固着していてもういっそのことを壊してやろうかという手前の状態なのです。
かろうじてギリギリ限界の「外す」という選択肢には、これが事実上の最終手段・・・それが、コレ↓
炎で炙る!!
外側から炙ることによって、熱膨張でナット部分のサイズを大きくして、中心のネジ部分から引っ剥がしてしまおうという、暴力的なんだか紳士的なんだかわからない方法です。
でも、これが冗談抜きに効果絶大なので、試す価値はアリ。てことで、早速トライしてみましょうか!
やり方は簡単。バーナー炙るだけ!
シリンダーヘッドの塗装とか水温センサーとか、周囲に部品があるので、正直バーナーで炙るのは躊躇してしまうところですが、ナットを外さないことには作業は進まないので容赦なく加熱します。
コツとしては、一方向だけでなくて、ナットの全周ぐるりを炙るのがベター。
炙っていくと、フッと色が変わるポイントがあります。まずはそこで、回してみるトライのタイミング。
そして、どこまで炙るか? と迷うところですが、よくよく観察しているとナット表面の色が変わってくるので、とりあえずはそこでナット回しにトライしてみます。
さて、どうか・・・?
「パキッ!」
さっきまで叩いても潤滑スプレーしても何をしても回らなかったナットが・・・あっさりと回りました!!
これほどまでに、熱膨張の効果は絶大なのです。今回のケースでは見た目の錆の割にはアッサリと回ってしまいましたが、これよりも強固な固着だったとしても、このナットが真っ赤になるまで加熱すると、ほぼ間違いないと言っていいほど、99%の確率で回ります(筆者調べ)。
もしそれでも回らなければ、もう仕様がない。ナットクラッカーやカッティングホイールなどを使って破壊するしかありません。でも、破壊をすると中のネジを痛める可能性があるので、可能ならばナットを生きたまま外してあげたいんですよね。
今回も勝利! バーナーすげぇ
そんなわけで、今回も無事ナットを外すことができました。個人的な記録ではありますが、これまで成功率100%です。
この方法はかなり強力なやり方にも関わらず、ぶっちゃけた話特殊工具を買うよりはるかにリーズナブルにできる方法なので、覚えておいて損はないと思います。もし、どうしても回せないナットに出くわすことがあったらトライしてみてください。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
アクセルワイヤーが長すぎた!というトラブル ハンドルを交換して長さが合わなくなってしまったり、はたまたケーブルそのものが痛んでしまったり。こうしたアクセルワイヤー(スロットルケーブル)を交換する際、「[…]
セルが弱くなったらバッテリー交換のサイン スクーターのバッテリーが弱ってきたのか、始動性がイマイチになってきました。 そういえば、このバッテリーもずいぶんずいぶん古くなってきたので、バッテリーを買い替[…]
新品タイヤが滑るその理由 新しいタイヤは滑ります。 滑りたくないから新しいタイヤに交換したというのに、なぜか新しいタイヤはマジで滑るんです(経験者は語る)。 なぜ滑るかというと、それはタイヤの製造過程[…]
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
燃料コックにも涙? それはある日の出来事。バイクで走り出そうとガソリンタンクの燃料コックをオンにした時、指先に冷たいものを感じました。 何があるのかと覗き込んでみると・・・燃料コックが泣いているぅ~![…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
直ってなかったよリトルカブ 以前、エンジン始動不良になったリトルカブ。スパークプラグを“奥まで”掃除してエンジン始動。太く青白い火花が復活して「やった!原因はカーボンだったか!」と小躍りしていたワタク[…]
急がば回れの「ガソリンタンクのサビ退治」 「ガソリンタンクのサビ退治」つまりタンク内に発生したサビの除去作業以前に、必ずやらなくてはいけないのが、変質した残留ガソリンによるタールやワニス状汚れ除去であ[…]
ノーマルで乗ってもカスタムしても楽しさを実感できるビッグシングル スターターボタンを押せばいつでもすぐにエンジンが掛かるのが当然という中で、わざわざライダー自身がキックペダルを踏んで始動する儀式が必要[…]
クラッチは消耗品と知っているけれど… 四輪二輪問わずに「クラッチが減る」という経験をした方はどれぐらい居るでしょうか? クラッチは消耗品です。乗り方や操作のクセで寿命は変わりますが、たとえどんなに丁寧[…]
スプリングピン(ロールピン)って何者? まずはコイツの正体からいってみましょう。スプリングピン(ロールピン、とも呼ぶらしい)ってのは、こういう「切れ目の入った筒状のピン」のこと。 スプリングっていうぐ[…]
人気記事ランキング(全体)
新設計の4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ CB400スーパーフォア Eクラッチコンセプトと同時発表でフルカウルスポーツも登場だ! 大阪モーターサイクルショーで姿を現したのは、こちらもいちおう[…]
速いヤツの方を向くしかない タイGPで気になったのはドゥカティだ。いよいよマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)の影響が及んできたのか、内部的に若干意見が分かれ始めているような感じが[…]
ティーザー公開からもう決まったようなものだったけど! ホンダが新型「CB400スーパーフォア Eクラッチ コンセプト」を大阪モーターサイクルショーで世界初公開した。その名の通り、いちおうコンセプトモデ[…]
60万円切りを死守! Vストローム250SXの最新モデル概要を知る 購入検討の第一歩として押さえておきたいのが、2026年3月5日に発売される最新モデルの情報だ。2026年モデルの変化は、全カラーバリ[…]
キリンの人気キャラクター3人のレプリカモデルがいよいよ登場! 『ワイバーンØ』は、90年代に大人気となったモデルの復刻版だ。そしてSHOEI公式ホームページのワイバーンØの製品紹介ページでは、バイク乗[…]
最新の投稿記事(全体)
エンジンには「ニンジャZX-4RR」搭載の400cc並列4気筒を採用 ビモータ「KB399」シリーズは、カワサキ「ニンジャZX-4RR」に搭載されている399cc並列4気筒エンジンと、ビモータの独創的[…]
街にも自然にも馴染むアウトドアテイスト モーターサイクルギアブランド「スコイコ」から、新作ライディングシューズ「MT106」が登場した。 MT106は、ライディング時の安全性や操作性をしっかり確保しな[…]
V-STROM800(オールトグレーメタリックNo.3) 国内向けスズキ二輪車として初めて「E10ガソリン」に対応。環境負荷低減に向けた選択肢がさらに拡大 V-STROM(ブイストーローム) 800シ[…]
今に続くネイキッドの名跡。CB400SFが登場! ゼファーのひとり勝ちと言えたネイキッドの流行は、大排気量クラスにも拡大。’90年にはゼファー750、’92年にゼファー1100をリリースし、その存在を[…]
ただのバイク屋じゃない!「カルチャー」が集結する大人の秘密基地 「バイクを買ったはいいけれど、もっと自分好みにイジりたい」「仲間と集まって語り合えるお洒落な場所がない」。そんなライダーたちのくすぶる欲[…]

![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼|[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/10-2-768x432.jpg)
![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼|[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/10-1-768x432.jpg)
![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼|[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/10-4-768x432.jpg)
![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼|[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/10-5-768x432.jpg)
![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼|[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/10-6-768x432.jpg)
![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼|[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/10-8-768x432.jpg)
![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼|[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/10-9-768x432.jpg)
![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼|[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/10-10-768x432.jpg)
![[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼|[DIY整備のコツ]固着ナット外しの最終手段は、炎で焼いて回す‼](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/01/10-12-768x432.jpg)




























