
●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行
今回はyoutubeの視聴者リクエストにお応えして、ゴッドブリンクの「ブルレイダー2カーボンハイブリット(以下ブルレイダー2)」をご紹介します。
カーボンというと、高級素材で高いという印象があると思いますが、ブルレイダー2は安価な価格設定になっており、オプション品も充実しています。
軽量で多機能、それでいて安価なヘルメットを求めている方にはピッタリな「ブルレイダー2」を徹底的にチェックします。
ブルレイダー2の付属品/価格/カラーバリエーション

ブルレイダー2は専用の収納袋に収められています。さらにヘルメット本体は柔らかい袋入り。両方を持ち歩くのは面倒なので、収納袋内側に起毛処理が欲しかったところ。

他の付属品はステッカー2枚と取扱説明書。ステッカーは横長でどこにでも貼りやすいサイズ感で、説明書も最低限とはいえイラスト入りでわかりやすく書かれています。

交換サービスの案内も同梱されていました。被ってみてサイズが思ったのと違った場合には、1回の交換をOKとしているとのこと。中にはシールドやヘルメットの清掃に良さそうな布が入っています。

カラーバリエーションは1色・綾織のウェットカーボンのみです。

実は視聴者からアストンのGT-1000Fと似ているという情報もいただきましたが、たしかに見た目はそっくりです。ただ、塗装やプラスチックパーツの質感はブルレイダー2の方が高く感じました。
お値段は3万8280円。カーボンを採用した多機能型のヘルメットとしては破格と言えるでしょう。

規格はSG/PSCが取得されています。
ブルレイダー2の見ため

とにかく艶のあるカーボンの柄が美しく映えます。カーボンを成形する場合、型にゲルを塗って、その上からカーボンファイバーを張り付けていきますが、透明感を長持ちさせキズに強くするために、成型後に上からクリア塗装をすることがあります。おそらくそのように施工されているものと思われます。

おそらく割型で作られているのか、カーボンはあちこちに継ぎ目があります。カーボンパーツの場合、継ぎ目が少ないことが職人の腕の良し悪しだったりしますが、こちらは恐らく量産性を重視しているものでしょう。

見た目にもインパクトのあるトップベンチレーションを闘牛に喩えて“ブル”、各部にエッジを効かせたデザインを狙撃手に喩えて“レイダー”という名前が与えられており、攻撃的でイカツイ印象を受けます。
サイズはXS~XLまで幅広くラインナップされていますが、帽体は1サイズのみ。そのためXSやSでも少々大きめに見えます。
ブルレイダー2の機能性

ベンチレーションは、象徴的なトップの他に口元に1か所用意されています。いずれもパーツが大きくて操作しやすく、樹脂パーツながら質感は高め。口元のベンチレーションから取り込まれたエアーは、シールドの曇りを取るために使われます。

デザイン上のインパクトにもなっているのが、帽体左側に用意されたインナーバイザーの操作ノブ。鳥のくちばしのような形状で、前に押すとシールドが出てきて、逆の操作で収納されます。

インナーバイザーは長さ十分で、チークパッドギリギリぐらいまであります。眩しさが軽減されるのはもちろんですが、顔を隠したいというライダーにとっては嬉しいポイントでしょう。

メインシールドを下げただけではロックはされず、シールド左側のノブを操作することで可能です。

開閉に関しては、シールド左側下淵の突起を掴んでするオーソドックスなもの。
シールドは、ライトスモークとスモークタイプが別途3850円。レインボーミラーはクリアベースが5720円。ライトスモークベースが6600円で用意されています。
また曇り止め用のフォグフリーレンズが3080円で用意されています。視界は曇らない方がストレスがたまらないので、こちらだけでも用意しておくと良いかもしれません。

インカムに関しては、インナーシールドの操作ノブの関係上、少し前側に装着する形になります。クリップでの取り付けはしやすいですが、両面テープとなると、エッジが邪魔してしまい、サイズや形状によっては取り付けが難しくなることがあるでしょう。
ブルレイダー2のインナー

内装はトップ/チークパッド左右/顎紐カバー左右の5点が取り外し可能です。

帽体は1サイズなので、内装を外した帽体側を見てみると、おでこ側と頭頂部に分厚いクッションが貼られていました。トップに関してはこれでサイズ調整しているようです。

トップ内装は弾力のあるしっかりとしたクッションで頭を包みますが、頭頂部の外側にはメッシュが1枚貼られており、帽体との隙間ができるように設計されています。各所に赤い差し色が入っているのも高級感があります。

チークパッドは厚く首回りまでフィットする構造で、巻き上げの風をしっかりとコントロールしてくれそうです。

また、コメカミあたりは意図的にクッションが抜かれており、眼鏡を通すためのスリットが用意されています。

インカム使用時には、口元ではなくチークパッド下側にマイク用ポケットが用意されています。

顎紐カバーは肌側がもっちりとした肌触りで、外側は見た目を重視したレザー調素材が採用されています。

内装を外した帽体側に目をやると、トップの衝撃吸収ライナーには、風が通りやすくなるようにスリットが入っていますが、クッションの影響が気になります。

耳まわりにはスピーカーホールも用意されています。幅広ではありませんが、深さもしっかりあるので、大抵のインカムスピーカーには対応できそうです。

チンカーテンは標準で装備されていますが、厚みもしっかりあるので風をしっかりさえぎってくれそうです。脱着はボタン3点と差し込みで行います。
ブルレイダー2の重さ

ブルレイダー2(Mサイズ)の重さを図ってみたところ、1446gでした。
経験上、インナーバイザー付きのフルフェイスヘルメットは1600g以上あることが多いので、帽体にカーボンを採用することで重さが抑えられています。
サイズは内装とパットを帽体に追加することで調整しているので、大きいサイズほど軽いはずです。
※ヘルメットは製造時に重さに個体差が発生します。
ブルレイダー2のフィット感

筆者はArai/SHOEI/KabutoいずれもMサイズでピッタリ。
ブルレイダー2に関してもMサイズで問題なしでした。チークパッドのフィット感は頬が潰れるほどではなく、インカム通話などもストレスがなさそうですが、頬の上の方は少し圧迫される感じがありました。
少しふくよかな人だときつく感じる可能性もあるでしょう。
CL250に乗ってブルレイダー2の性能をチェックしてみた

当日の環境は32度で微風、雨上がりのために湿度が高め。乗ったバイクはホンダCL250という環境でした。
カーボンを採用した軽量ヘルメットではありますが、パットを追加して重さを調整しており、重量バランスが心配でしたが、数値通りの軽さを感じました。
シールドの開閉はインナーバイザーも含めてスムーズに可能で、いずれも淵の方まで歪みはありません。

ヘルメットの密閉度が高く静粛性に優れており、下道走行では風切り音も気になりませんでした。
標準で装着されているチンカーテンは厚みがありますが、少々短めの印象で、走行中に多少口元に巻き上げの風を感じました。
そのため高速道路で速度を上げていくと、耳の方まで風が届くようになり、風切り音が大きくなる印象です。

しばらく走って頭を十分に蒸らした後、ベンチレーションを開けてみましたが、パーツが大きいので操作は簡単。
ただ使い始めは少し硬さを感じるかもしれません。使っているうちに気にならなくなると思いますが、多少シリコンなどを付けても良いかもしれません。
口元のベンチレーションはシールドの曇り取り用ですが、開けると息苦しさが多少緩和される印象。
頭頂部のベンチレーションは50km/h以下ではイマイチで、60km/h以上になると頭全体に風が回るようになります。

高速道路走行はベンチレーションもしっかり効くので快適ですが、80km/hを超えるスピードでレーンチェンジの際などに首を振ると、抵抗を感じました。
試乗レビュー動画はこちら
まとめ:軽くて使い勝手の良いヘルメット

ベンチレーション性能はもう少し! と思うところはありましたが、高速道路を走るような速度域では問題ありませんし、下道ではメインシールドを上げてインナーバイザーを出して走行すれば、涼しくて快適です。
帽体は1サイズで大きめですが、カーボン採用で軽量なので、日常的に使うヘルメットとしてもピッタリです。
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