大実験”最も水に強いグリス”はどれだ!? シリコン/ラバーほか6種比較【グリス選びに悩む人必見!】

グリス選びは難しいですよね? その中でも「水に強いグリス 水に弱いグリス」ってのがありますが、水に強い弱いって具体的にどれくらい強くて弱いのでしょう? 検索してみてもわかりやすい情報がなかったので、自分で実験してみました! 予想外の展開続きでかえってグリス選びが難しくなりましたが(笑)、少しでも参考になれば幸いです~!
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
【YouTubeクリエイター:DIY道楽テツ】バイク雑誌の編集に携わったのち、20年以上の溶接の経験を活かしてDIYに勤しむYouTubeクリエイター。「バイクを元気にしたい!」というコンセプトで定期的に動画を配信している。最近では徒歩旅に目覚めたという。’76年生まれの2児の父。[URL]DIY道楽(メインチャンネル) / のまてつ父ちゃんの日常(サブチャンネル)
グリス(グリース)選びに悩んでませんか?
そもそもグリスとは…「油よりも粘度が高い液状潤滑油」 のことを指しますが、その成分によって様々な種類があって、何処にどのグリスを使うか? と考え出すと沼にハマっていくという話はよく聞きます。
かくいう筆者もその「沼ハマり」中の一人なわけです、ハイ
そんな中でも「水がかかる場所には●●グリスはNG」とか言いますが、ネットで調べてみても似たような記述ばかりでイマイチ腑に落ちない。
ぶっちゃげた話、どのグリスが水に強くて、どのグリスが水に弱いのか。そもそも、水に強い、水に弱いって、どういう状態になっちゃうのを指すのか? それを知りたいのですよ。「グリス 浸水実験」ってググっても出てこないし…。
ええい。
こうなったら自分でやってみるしかないでしょう!
ってことで、手持ちのグリスの耐水性テストとして、浸水実験! やってみました~!
【実験1】立て板に水テスト(←用法違い)
今現在手元にあるグリスを全種類出してみました。ノーマル状態での硬さや感触は以下の通り(ちなみに、グリスそれぞれの主成分や特徴などの解説は割愛するのでご了承ください)。
LSベルハンマー:ユルくて滑らか/マヨネーズみたい/よく伸びる
二硫化モリブデン:粉っぽい感じ/ややカタメ
リチウム:ヌメヌメする/伸びやすくて使いやすい
ウレア:ちょっとザラつく感じ/伸びがあまりよくない
ラバー:張りがあってややカタメ/塗っても馴染みにくい感じ
シリコン:透明感がある/柔らかいけど意外と伸びづらい
これを、指でぐじぐじっと広げて、板を立てて、水をぶっかけます!!
名付けて”立て板に水テスト”!!(意味は違いますが)
ストレート水流でぶち当てると勢いですっとびかねないので霧状の水をかけてみました。
どうよ?
もし「水に弱い」のであれば、すぐ乳化するなり軟化したりして流れ落ちるのかと思いきや…
…おや?
5分くらいブシャーッと吹き付けていたのですが、どのグリスも融け落ちるどころか、軟化する様子もありません。
エッ? この時点ですでに予想外なんですけど!!
「立て板に水テスト」では、どのグリスにも大きな変化は見られませんでした。普通に水に強いです。 全然実験になってない。計画倒れもいいとこなのでした。
ええい、こうなったらもっと過酷な実験をしてみようじゃないか!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
バイクのドラムブレーキ「スパッ」と戻りますか? ブレーキの操作性ってバイクに乗るときの「気分」に影響しますよね? みなさんのバイクのドラムブレーキ、レバーを離した時に気持ちよくスパッ!と戻りますでしょ[…]
幻のモペット「ホンダホリディ」 昭和の時代、ホンダが開発したモペット「ホリディ」の正式名称は「ホンダホリディ」、型式はPZ50。1973年頃「ブーンバイク」というアイデアを基に、ホンダ社内のアイデアコ[…]
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
バイクの電装部品のひとつ、レギュレターってご存じですか? こういうの部品です。 車種によって場所はマチマチですが、だいたいがシルバーで、アルミ素材で空冷フィンがついていて、比較的バッテリーに近いところ[…]
アクセルの握り方って意識してますか? バイクのアクセル(スロットル)の握り方や回し方を意識しているライダーの皆様って、どれぐらい居らっしゃるでしょうか? 「そんなの当たり前!」という人は、かなり意識高[…]
人気記事ランキング(全体)
新設計の502cc・4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ ホンダは、中国で開催された重慶モーターサイクルショーにて4気筒エンジン搭載の新型モデル「CBR500Rフォア(CBR500R FOUR)[…]
BOAフィットとfuzeGELで安定&衝撃吸収 「ウィンジョブ CP306 BOA」はダイヤル操作で締め具合を調整するBOAフィットシステムを採用し、甲まわりをムラなくホールドできます。衝撃緩衝材とし[…]
伝家の宝刀「V4」搭載のキング・オブ・クルーザー エックス ディアベルといえば、マッシブなクルーザーとして「素の」ディアベルとはひと味違った走り、満足感が得られると評判のモデルでした。 新型は、今やド[…]
裏地には90周年モデル限定カラー 1935年の創業から、絶えず革ジャンを作り続けてきた株式会社カドヤが、90周年という節目を迎える今秋、ブランドの歴史を象徴しつつ現代のライディングシーンに応える、特別[…]
ポケットに収まる高洗浄力! これがケルヒャークオリティだ 林道ツーリング後の付着しまくった泥やロングツーリングでこびりついた虫の死骸。海沿いを走った後のベタつく潮風…。バイク乗りにとって、汚れと洗車は[…]
最新の投稿記事(全体)
“水冷”と、その存在感から「ウォーターバッファロー」の愛称も 1971年の東京モーターショーにGT750が出品された当時、観客はラジエーターの大きさや、フィンの見えないシリンダーブロックに目を丸くした[…]
125ccのMTバイクは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)[…]
デカいバイクに挑むロマンがここにはある これまで何度か噂には上っていたが、遂にそのときがやってきてしまった。’92年の初代BIG-1ことCB1000SFから30年以上の長きに渡り、ビッグネイキッドのみ[…]
ヤマハが6年ぶりにファクトリー復帰! ホンダHRCが迎え撃ち、スズキCNチャレンジが挑む! 2025年8月1日~3日に開催された「”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会」では、4連[…]
東京ビッグサイトのような会場が熱気に包まれる 日本のお隣であり、スクーターが一大人気を誇ることでも知られる台湾にて例年開催されている「台湾モーターサイクルショー」を取材してきたのでレポートをお届けした[…]