“サビを落とせる消しゴム”を2パターンのサビで試してみた!【手軽に使えてピンポイントに落としやすい!】

ちょっとしたサビをつるっと仕上げたり、ガサガサになってしまったガチのサビをゴリゴリ削ることもできる「2WAYサビ取り消しゴム」が予想以上に使い勝手が良かった! 文字通り消しゴムのようにサビが落とせるので、ちょっとしたサビを処理するのにすっごい便利なんですよ~!
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
【YouTubeクリエイター:DIY道楽テツ】バイク雑誌の編集に携わったのち、20年以上の溶接の経験を活かしてDIYに勤しむYouTubeクリエイター。「バイクを元気にしたい!」というコンセプトで定期的に動画を配信している。最近では徒歩旅に目覚めたという。’76年生まれの2児の父。[URL]DIY道楽(メインチャンネル) / のまてつ父ちゃんの日常(サブチャンネル)
「気軽に、そして簡単にさっとワンタッチでサビ取りできる道具」はないものか?
と探している時に見つけたのが、SOFT99の”2WAYサビ取り消しゴム”でございます。
黄色と水色の二面構造になっていて、まんま消しゴムのようにサビ落としができるというシロモノ。ぱっと見の色が…これってミニオン? またはウクライナの国旗を連想してしまった筆者ですが、全く関係ないようです(←当たり前)。
触った感触といえば砂消しゴムそのもので、かなりザラザラしています。ちなみに、ソフト面が研磨剤150番相当で、ハード面が研磨剤80番相当との説明がありました。
…とは言っても、ぶっちゃけ、研磨剤の番手でインフォメーションされても、それはどれくらいの研磨力があるかどうか、実際使ってみないと分かりませんよね?
そんなわけで、今回2つのテストケースを用意してみました。〈SOFT99 2WAYサビ取り消しゴム〉
1つ目はオートバイのフロントフォーク。これはインナーチューブのメッキにうっすらサビが浮いている状態で、サビが悪化する前に早めに磨いておきたいところ。
2つ目はママチャリのサドルポスト。こちらは、サビがメッキの膜を突破してしまっていて、腐食レベルがそこそこ酷い状態。こちらは、ゴリゴリとサビを落としたいところです。
どちらも、大げさにサビ落とし作業をするってほどでもないし、かといってコンパウンドで磨いたくらじゃどうしようもない状態。そんならば、今こそ「サビ落とし消しゴム」の出番なのでは? ってことで、トライしていみましょう~!
そんなわけで早速、サビ落としテスト開始!〈SOFT99 2WAYサビ取り消しゴム〉
まずはフロントフォークをソフト面を使って磨いてみましょう。
おおっ…感触はマイルドです。
ツブツブになっているサビを落としている時は「ショリショリ」といった小気味よい微小な感触が手に伝わってきますが、サビが落ちてしまうと普通の消しゴムよりちょっと硬いような感触。メッキを削ってるような様子はなさそうです。おおっ、こりゃいいんでないかい?
鏡面仕上げにはなりません。メッキにほんのちょっとですが擦り傷のようなものがつく感じです。ちょっとフロントフォークのインナーチューブに使うには微妙だったでしょうか? とはいっても、サビをそのまま放置してもいいことはないので、サンドペーパーで磨くよりはこちらの方がいいかもしれません。
ゴム砥石を潤滑剤なしで磨いたらこんな感じになるかな??
お次はママチャリのサドルポストのサビ落とし!〈SOFT99 2WAYサビ取り消しゴム〉
お次のママチャリのサドルポストはサビがかなり進行しています。こちらはザラザラとしたサビなのでハード面で擦ってみましょう。
「しょりしょりしょりしょり…」
明らかに「削っている感」満載です。てか、めっちゃ削れてるし。
感覚的には400番ぐらいの耐水ペーパーで空研ぎしてるような感じ。ボロボロとサビの粉が落ちてくるので、かなり削れています。
ご覧の通り「あちゃー、サビくれてるわ~」と言いたくなるようなサビが明らかに一皮剥けたような状態に!! 明らかに削った感がでています。メッキも余裕で傷つけるレベルなのですが、でも流石は「ハード」。サビは跡形もなく削れています。名前に偽りなしの強力さっ!
「消しゴム」という名前が付いていても、ゴム砥石のほうな硬さなので、今回のようなパイプ形状の場合はどうしても「線」で接してしまうぶん、押し付けたチカラがダイレクトに伝わってしまうようですね。
サンドペーパーに当て板を使った時のように、1箇所に力が集中してかなり強力に削ることができました。
でも、これって逆に言えば、サビを落としたい箇所の細かいところに集中して磨くことができるため、余分な箇所を磨きたくない時にはちょうどいいアイテムかもしれませんね。
まとめ:手軽に使えるサビ落としアイテム〈SOFT99 2WAYサビ取り消しゴム〉
実際に使用してみた結果、ソフト面もハード面もかなりしっかりとサビを落とすことができました。ブロック形状のため、ピンポイントで重点的にキレイにしたいときは重宝します。ただし、広い範囲のサビ落としにはちょっと不向きかもしれません。
シングル粒度の同等品がいくつか出回っていますが、こういった裏表で粒度が違うというのは「粗削り→仕上げ」という作業ではとても便利かもしれませんね。筆者の個人的な欲を言えば、荒くしすぎるとすぐに減ってしまいそうですので、細かい方のバリエーションをもっと充実してくれたら嬉しいですね!
メッキのサビ落としを鏡面研磨まで持っていけるレベルがあれば最高です(笑)。
なんにしても、工具箱から「サッ」と取り出して、「ゴシゴシッ」とピンポイントでサビ落としできるこのアイテムは便利だと思いました。ピンポイントのサビ落としなら文句なしの便利アイテムではなかろうかと思います!!
この記事が、どこかの誰かの参考になれば幸いです。今回もご視聴ありがとうございました~!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
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