スチールウール”ボンスター”でバイクのサビ落とし! 輝きを実感できるサビ取りはむしろご褒美です笑
ボンスターを使ったバイクのサビ落とし:手当たり次第に磨いていくのだ
まずはココ、ハンドルポストの根っこの部分から始めていきましょう。
メッキの表面にぽつぽつ浮き始めたサビや曇り、茶色っぽい膜などはボンスターの真骨頂。やりやすい所からおもむろに磨いていきます。すると、いきなりメッキのツヤが戻ってきました。
すごいすごい、どうでしょうか? スゴイですよね?
こんなスチールたわしで磨いたら一気に傷がついてしまいそうなものなのですが、事実、サビが落ちて曇りが取れてツヤが復活します。
※ 一応注意点としましては、コンパウンドよりはるかに強力なアイテムとなっていますので、メッキの種類や膜の厚さによっては傷をつけてしまう可能性もあります。まずは目立たない所で試してから現場作業に入るようにしてください。
定型のご注意をお伝えしながら磨いている間にピカピカに!
ボンスターを使ったバイクのサビ落とし:表面に浮いただけのサビは特にピカピカに!
どんどんやっていきましょう! ハンドルパイプはメッキ膜にまでサビが侵食しており、表面がデコボコになってしまっていますが、茶色のサビが落ちるだけでかなりキレイに。
ボルトで締める部分まわりは表面がサビているだけだったので、磨くとピカピカに輝いてくれました。こうなってくるとめちゃくちゃ楽しい。なんたって、磨いた側からツヤが戻ってくるんですから作業している感じなんか全くない。楽しい。 とても楽しい。なんだったら一畳分サビていても片っ端から磨きたい気分です!
あからさまにサビてザラザラになったハンドルパイプ。 このレベルのサビだと表面の腐食だけでなく、メッキの膜自体が凸凹になってザラついていますが、表面の茶色のサビが落ちてくれるだけでここまで綺麗になります。
だけど苦手なところもある。そんな時は助っ人を頼みましょう~!
そんなボンスターにも磨けない場所があります。それは隅っこや角っこ、段差になったところなどです。
今回もパイプに板がかぶさってるところなどが段差になっていて、ここにボンスターは届きません。
だけどそんな時は迷わず得物をチェンジしましょう。真鍮のワイヤーブラシ登場!
この時注意していただきたいのは、必ず真鍮製を選ぶこと。 ナイロンブラシじゃサビが落ちないし、スチールブラシじゃさすがに傷がつきます。とにかく真鍮、必ず真鍮でお願いします。
スチールウールであるボンスターは、こうした段差部分を磨くのはどうしても不得意…。
ちなみに写真はかなり年季が入った真鍮ブラシで、毛先が丸まってしまっております…が、それでもほら、ここまでサビを落とすことができます。
ボンスターじゃ入れないような狭いところにも通すことができるので、このハンドルの形状ならばかなりの範囲をカバーできそうですね。
そんなわけでサビ落としアフター。簡単なハンドツールだけでもここまで磨くことができました!
それではサビ落とし作業後のハンドルをご覧いただきましょう。ここまでの作業時間はおよそ30分ほど。そんなに徹底的に磨いたわけではありませんし、コンパウンドなどによる仕上げもやってません。むしろ気軽に磨いたぐらいの作業量なのですが仕上がりはなかなか。
ちょっと離れて見てみると 、あのサビくれていたハンドルが ここまで綺麗になってくれました!
ハンドルを取り付けてスイッチやメーターやライトを取り付けるとこんな感じ!!
ボンスターを使ったバイクのサビ落とし:まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回磨いたハンドルは、軽度のサビとは言えないような「かなりサビてる」部類の腐食っぷりでしたが、 とても手に入りやすい簡易的な道具だけでここまでに書くことができました。
複雑な形状の部分のサビを落とすことは難しかったですが、こうして車体に組み付けてみると見えない部分なので気にならないといえば気になりません。もし隠れたところのサビが気になる場合は、見えないメリットを活かしてサビ転換剤やサビ止め剤をたっぷり塗っておく事をお勧めします。
ちなみに今回は個人的に愛用している「ボンスター」を使いましたが、類似品のスチールウールたわしでも代用は可能です。百均ショップに売っているものでも使えるので、まずは目立たない所で試してから使ってみてくださいね。
強力なケミカルやアイテムを使って完璧な作業を目指すのも良いのですが、 限界はあるもののこうやってハンドツールを使って手作業で磨くとやっぱり愛着がわきますよね。
作業所というと面倒に思われるかもしれませんが、あえて面倒な方法をとることでかえって時間を忘れるほど楽しくなっちゃうので、おすすめです!!
この記事が、何処かの誰か様の参考になれば幸いです。
今回もご視聴ありがとうございました~!
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