ボロボロのリトルカブをDIYでスピード修理! 果たしてエンジンは掛かるのか…?【リトルカブ一日レストア|後編】
不動リトルカブ一日レストア:完っっ成っっ!!!【19:50】
全身に疲労を感じながらも、レッグシールド/フロントカバー/ サイドカバーと外装プラスチック部品を一通り取り付けて…。
組み上がりました~~~~~!!! 最初は夕方までに終わるかなと思ったのですが、 遅れも遅れて 午後7時50分です。いや~~、時間かかったなぁ。
エンジンをかけてみる前に、たった1日のレストアでどれくらいバイクが綺麗になったのか? 見ていきたいと思います。
まず後ろの荷台。
これは「サビ取りクリーム」を使ってみました。
クリームを厚めに塗ってしばらく放置すると、サビが溶けて消えてしまうというクリームなのですが、 メッキの表面に浮いたサビにはかなり有効でした。
なにせ時間をかけて削る必要もなく、 30分ほど放置して布でふき取るだけというお手軽な方法なので、 とてもラクチンでしたね。
お次はガソリンタンク。
正直、突貫塗装です。表面を出しと足付けを兼ねた荒削りで洗ってから、ホンダの純正シルバーで塗ったのですが…あらま。なんか予想外に綺麗になっちゃいましたね。
もっと、こう、乱雑感溢れるやっつけ感満載な仕上がりになると予想していたのですが、想像よりもずっときれいになってびっくり。
そんでもって、マフラーです。
先ほどの荷台とは180度違う方法で 輝きを取り戻してみました。真鍮のカップをブラシで強引に磨いてみたのですが、 かなり強固にこびりついていたサビですが、ものの見事に削り取られて輝きを取り戻してくれました。
これももっとやっつけ感満載になると思ったのですが…予想以上に綺麗になってくれましたね~。
そしてお次はフロントホイール。
スポークのメッキが剥がれるぐらいに錆びていたので、状態としては手遅れ。しかし、そんなに強い塗料ではないにもかかわらず、メッキ風塗料でここまで輝きを取り戻すとは。
不動リトルカブ一日レストア
当然近くから見たら粗さが残るのですが、スポークを間近で見る機会なんてあまりありませんしね。 普通に眺めているだけならすっごく綺麗に見えてしまうのが不思議です。
お次はテールランプまわり。
フレームの手抜き塗装と、ウィンカーボディの塗装だけでこんなにも雰囲気が変わるとは思いませんでした。作業している時はそんなに違いがないかなと思ったものですが、キレイになってるでしょ?
前の写真と見比べてみると、その違いは歴然。こんなに変わるんですね…。
最後は後輪とチェーンカバーです。
いちいち語るまでもないですね。 全然違う。全く違う。
1日レストアということで、ほとんどの作業がおざなりになると思っていたのですが… 確かに、手間をかけない「手抜き」に近い作業とはいえ、何もしていなかった朝の状態とは全くの別物に仕上がっています。
こちらも変化は一目瞭然。サビが落ち、再塗装が済んで、ツヤも出ています。やればできるもんですね!!
不動リトルカブ一日レストア:いよいよファイナル! エンジン復活なるのか…?
いよいよ最後の難関ですよ。オイルも交換して、キャブレターもオーバーホールいたしました。
最後はやっぱりこれ「エンジンの始動テスト」です。
ぶっちゃけた話ここでエンジンがかからなければ、このリトルカブは「不動車」なわけで、エンジンがかからないバイクはやっぱり解体屋クオリティなんですよ。
つまりここでエンジンがかからなければ、この1日の作業は「全くもって意味がなかった」ということになってしまうのですが…はてさて、その結果やいかに??
不動リトルカブ一日レストア:クライマックス! エンジン始動テスト【20:30】
リトルカブの一日レストア、いよいよクライマックスです。
ガソリンタンクにガソリンを入れて、 バッテリーをチェックして、いよいよ始動テストです。
いやーこりゃ緊張しますね。
カシュン、
カシュン、
カシュン、
イグニッションOFFのまま、まずは三回の空キック。
イグニッションをONにして…
「来いっ!!」
体重をかけてキックを踏み込むと…!?
「ストトトトトッ…」
あっけないくらいに、そして拍子抜けするぐらいの軽いサウンド。なんたってノーマルエンジンのノーマルマフラーだから、当たり前といえば当たり前なのですが… 夜明け前にやってくる新聞配達のスーパーカブと同じサウンドが、ガレージに響き渡りました。
リトルカブ、復活!!!
朝の7時半にスタートしたので、 多少の休憩はあったにせよ実に13時間に渡るレストア作業はここに終結したのでした。
外はすでに真っ暗。 照明の下で見ているので、 実際どれくらい綺麗になったのかははっきりとはわからないのですが、 だけどそれでも、 朝のリトルカブとは全くの別物。明らかに生き生きとしている姿がそこにあったのでした。
オススメはしませんが、 スピードレストアもまた面白い。
そんな訳で、リトルカブのスピードレストアをやってきました。
冒頭でもお断りをさせていただきましたが、「レストア」と タイトルに書くにはおこがましいほどやっつけ作業の連続でした。 本来のレストアとははるか程遠いのですが…。
出来上がりの良し悪しは別として、 だけども、 たった1日でここまでオートバイを治すことができたというのは私にとってかけがえのない経験でした。
いや~…意外とできちゃうもんですね??
今回の作業の中で、ぶっちゃけ一番クオリティが怪しかったのは塗装なのですが、 でもそれでも、普段使いをする上ではなんだかんだこのままでも見ため的には十分なんですよね。
その他サビ落としは それなりのクオリティで出来上がっていますし、ブレーキはちゃんと動くし 固着していた後輪もスムーズに回っていますしね。そして何より、必要な消耗部品の交換も全て完了することができました。
余談ですが、こうやってたった1日でレストアしたリトルカブですが、その後長い間元気に走ってくれているのです。 そう、たった1日でレストアしたとは思えないぐらいに(笑)
いや~、何事もやってみるもんですね!!
正直おすすめはできませんが、たった1日で動かないバイクのレストアもできるそんなひとつの実例に加えて頂ければこれ幸いです。
この記事が、何処かの誰か様の参考になれば幸いです。
今回もご視聴ありがとうございました~!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
オーディナリーホワイトとアーティザンレッドの組み合わせ カブハウスのSNSでスーパーカブC125の新色が公開された。詳細は記されていないが、1958年以来の“Sシェイプ”デザインに新たなカラーデュオを[…]
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは昨秋、欧州でZ750→Z800に連なる後継車として2017年に948cc並列4気筒エンジンを搭載したスー[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
オイルの匂いとコーヒーの香り。隠れ家へようこそ。 56designが4月12日に奈良県奈良市にオープンさせる「56design NARA」。以前から要望が多かったという、同社初となる関西圏の新店舗だ。[…]
自分のミスではないアクシデントで運命を分ける空気圧! タイヤの空気圧は大事……わかっちゃいるけど、つい面倒でチェックが疎かになりがち。 しかし脅かすワケではないけれど、実は空気圧が適正に保たれていない[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
論より証拠! 試して実感その効果!! 老舗カー用品ブランド・シュアラスターが展開するガソリン添加剤「LOOP」シリーズ。そのフラッグシップアイテムである「パワーショット」をさまざまなバイクやクルマに実[…]
マジックフォームとは? 「マジックフォーム」とは、シャンプーを泡状にして広範囲に噴霧する、プロのような洗車を自宅でも実践できるアイテムです。 泡噴射ができるフォームガン2種(蓄圧タイプ/高圧タイプ)と[…]
自分のミスではないアクシデントで運命を分ける空気圧! タイヤの空気圧は大事……わかっちゃいるけど、つい面倒でチェックが疎かになりがち。 しかし脅かすワケではないけれど、実は空気圧が適正に保たれていない[…]
メンテナンスで覚えて、カスタムで楽しむモンキー&ゴリラ 今回登場するのは、88ccにボアアップした初期型Z50J-IIIゴリラ(1978)。排気量アップに合わせてキャブセッティングを行う必要性があると[…]
かつてバイク乗りに親しまれていた「解体屋」文化 ボロボロのバイクが無造作に山に(比喩ではなく本当に山積み)なっていて、客は工具を片手にその山に登って部品を剥ぎ取ってきたり、バラした部品を集めてその場で[…]
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
かつてバイク乗りに親しまれていた「解体屋」文化 ボロボロのバイクが無造作に山に(比喩ではなく本当に山積み)なっていて、客は工具を片手にその山に登って部品を剥ぎ取ってきたり、バラした部品を集めてその場で[…]
いざという時に役に立つ小ネタ「結束バンドの外し方」 こんにちは! DIY道楽テツです。今回はすっごい「小ネタ」ですが、知っていれば間違いなくアナタの人生で救いをもたらす(大げさ?)な豆知識でございます[…]
オフロードヘルメットは花粉症に強い! バイク乗りにとって苦しい季節がやってきますね~。そう、“花粉症”でございます! 目がかゆくてショボショボするし、ひどくなると視界がぼやける。そして鼻が詰まると平衡[…]
ガソリン漏れトラブルは突然に これは先日実際に起こった出来事です。 ガソリンを携行缶からバイクのガソリンタンクに注入しようとしたら・・・ボタボタボタッ・・・。 「!!!!」 携行缶のノズルの根元からガ[…]
チューブレスタイヤのビード落としは難しいよね!? タイヤレバーを使ったタイヤ交換、いわゆる手組でタイヤの脱着ができるという方でも、チューブレスタイヤとなると腰が引いてしまう、そんな方も多いのではないで[…]