ボロボロのリトルカブをDIYでスピード修理! 果たしてエンジンは掛かるのか…?【リトルカブ一日レストア|後編】
不動リトルカブ一日レストア:忘れちゃいけないオイル交換! オイルシール交換も忘れずに。
地味な作業ですが「エンジンオイル交換」と「オイルシールの交換」も忘れちゃいけません。時間がないとはいえ重要なパーツなので一つ一つしっかり作業していきます。
場合によってはオイルを抜いていたりすることもあるので、そのまま知らずにエンジン掛けたら…想像するだに恐ろしい、ブルル。
オイル漏れの代表といえばドライブスプロケット、シフトフォーク、そしてキックのオイルシールなのですが、オイルを抜いたついでに一通り交換してから規定用のエンジンオイルを注入します。
不動リトルカブ一日レストア:スパークプラグを交換【18:35】
いよいよ午後6時半を過ぎました、すでに外は暗くなってきてますが作業を続けます。
まずはスパークプラグの交換。今まで使っていたスパークプラグを取り外すとものすごく真っ黒でした。 最初燃調が濃いのかな? とも思ったのですが、さっきの取り外したエアクリーナーエレメントの汚れぷりを見ると、まぁこれも仕方ないのかもしれませんね。
以前のオーナーさんは、あまりメンテナンスをしない上にそれほど高回転まで回していなかったようです。
チェーンももちろん新品に交換しました。今日の朝までは、取り回しができないぐらいに固着していた後輪なのに、今はこうして調子良く軽快に回ってくれます。バイクを直すって、本当に楽しいよね~ と実感する瞬間でもあります。
こうやってバイクを直していると、前のオーナーさんがどこで、どのように、どれくらい走っていたかがわかってしまうので、結構楽しい作業でもあるんですよね~。推理小説を読んでるような気分でアレコレ想像を巡らせながら作業が進んでいきます。
長さを調整して、スプロケットに取り付けて、そして後輪を手で回してやると…「シャーーーーーーーッ」っと、 軽快な音を立てて後輪が軽々しく回り続けます。普通に動くって素晴らしい!!
不動リトルカブ一日レストア:ハンドルグリップとステップゴムの交換【19:10】
午後7時を回りました。周囲はすっかり暗くなりましたが、灯りをつけて作業はまだ続きます。
これまた地味な作業なのですが、ステップのゴムとハンドルのグリップも交換しちゃいましょう。
ぶっちゃけ交換しなくてもバイク自体を走らせることができるのですが、ハンドルグリップにしてもステップにしても、ライダーが常に接する重要な部品。ここが新品になるだけで本当に気分が違うんですよね。
時間はないですが、やれることはすべてやっていきます。作業的にはそう難しい部類じゃないのが助かりますね。
交換したグリップを握ったり、 同じく交換したステップゴムに足を乗せてみると、小さな部品が新品になったというだけでバイク全体の雰囲気が変わるようです。やっぱり体が触れる部品は大切ですよね~~。
不動リトルカブ一日レストア:最後のトラブル!? マフラーのガスケットが外れない!!
この最後の土壇場でまさかのトラブルです。
マフラーのガスケットが外れません!!
通常、マフラーのガスケットは圧力をかけて潰れてはいるものの、マイナスドライバーやフックにひっかけたら簡単に取れるもの。しかし、前のオーナーさんはかなり長い期間交換しなかったんでしょうね。 外れない、とにかく外れない。 叩いても、引っ張っても、つついても、とにもかくにも外れない!!
今日中にレストアを完成させれば目標はクリアなのですが、かなり完成に近づいてきてはいますし、もう焦ってもしょうがないですよね。 潰れたガスケットのままマフラーを取り付けるのは嫌だったので、バイクの横にねっころがって作業をします。悪戦苦闘の末外すことができましたが、ここで予想外のタイムロス…。
左が元々取り付いていたガスケット。がっつりとひしゃげています。もちろん新品に交換しました。
不動リトルカブ一日レストア:キレイになったマフラーを取り付け!
ガスケットが外れたところで、サビを落として磨いたマフラーを取り付けていきます。
暗くなって照明をつけたってのもあるのですが、さっきまでサビが浮いていたマフラーがピカピカ輝いていて違和感しかありません。うっわ…すっご…。
ここまで来てやっと完成が楽しみになってきました…!
まるで新品のように輝くマフラー。取り付けると感慨もひとしおです。
不動リトルカブ一日レストア:最後まで手を抜きたくないのでレッグシールドを磨きます
一番最後の作業はやっぱりこれ、 「レッグシールド」はスーパーカブ系列の象徴ですよね。
この部品自体は塗装したりはしていないのですが、 やっぱり綺麗に輝いていて欲しいので「樹脂パーツ艶出しクロス」で、 磨いてから取り付けます。
ツヤ出し剤が染み込ませてあるクロスらしいのですが、 これがまるでワックスをかけたようにツヤが出るんですよ。他のプラスチック部品も磨いてから取り付けていきます。
「あともうちょっとで完成だ…」そう思った途端にどっと疲れが出てきました。そりゃそうだ。 朝の8時半から、 ぶっ続けで大急ぎで作業を続けてきているんですからね~。(急に疲れが出た顔)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
論より証拠! 試して実感その効果!! クルマのボディケア用品の名門として語られることが多いシュアラスターですが、同社の本質は“洗車関係”にとどまりません。じつは、燃料がどう燃え、エンジンがどんな性格を[…]
スクリーンの透明感を取り戻す「ゼロリバイブ」 フルカウルのスポーツバイクやロングツーリング向きのアドベンチャーバイクなどに装着されているスクリーン。長く乗っていると、風雨にさらされて汚れたり、バイクカ[…]
自分だけのパーツ作成に役立つ彫刻機 愛車やガレージのカスタムにはワンポイントでも世界にひとつだけのパーツやあしらいがほしいもの。とはいえ、こだわればこだわるほどプロ級のツールが必要不可欠となる。 そこ[…]
Amazonランキング1位! カエディア USBチャージャー「KDR-M3C」を選択 携帯電話所有者のスマートフォン比率が2024年現在で97%というデータがあるなど、もはや日常生活に切っても切り離せ[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
「マスダンパー」って知ってる? バイクに乗っていると、エンジンや路面から細かい振動がハンドルやステップに伝わってきます。その振動を“重り”の力で抑え込むパーツが、いわゆるマスダンパー(mass dam[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
まずは「ふるさと納税」の仕組みをざっくりと ふるさと納税の仕組みに関して筆者はどうも多くの勘違いをしていたので、そんな自分でも理解できるようにまとめてみました。おさらいしておこう、自分! ふるさと納税[…]
APトライク250って高速道路で通用するの? チョイ乗り系トライクとして知られるAPトライク125は、125ccという排気量ながら「側車付き軽二輪」という区分のおかげで高速道路を走れます。しかしながら[…]
未塗装樹脂の白ボケ原因とツヤを復活させる方法 黒かったものが白っぽくなってくると古臭く見えてしまいます。…いいえ、「白髪」ではなくて「黒樹脂(未塗装樹脂)パーツ」のオハナシです。 新車の頃は真っ黒だっ[…]
人気記事ランキング(全体)
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
前バンクはクランクリードバルブ、後バンクにピストンリードバルブの異なるエンジンを連結! ヤマハは1984年、2ストロークのレプリカの頂点、RZシリーズのフラッグシップとしてRZV500Rをリリースした[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
超高回転型4ストローク・マルチのパイオニアはケニー・ロバーツもお気に入り 今回ご紹介するバイクは1985年春に登場した超高回転型エンジンを持つヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)です。 フェー[…]






































