空冷エンジン磨き最強アイテムバトル! 6つの道具を実際に使って比べてみた
それでも残るフィンの奥。でも残るアイテムはこれだけ…!
これまでの苦労が何だってんだってぐらいにエンジン全体の腐食が落ちました。冗談抜きでカップブラシ(小)だけで、エンジンの9割は磨けます。
では残りの1割は何かと言うと…はい、もうお分かりですよね。フィンの奥です。
残るはこれだけ。
クリーニングブラシセット。
本来はリューターに取り付けるものですが電動ドリルに取り付けます。
先ほどのカップブラシの例があったので、一番細いものをチョイスしてみました。小さいし、柔らかいし、そんなに磨けないだろうなと思いつつ作業をスタートしてみると・・・
「なにこれ、めっちゃ落ちる!!!」
当然ですが今まで届かなかったフィンの最深部に到達!!
ギュイーンと磨いていくと、あれよあれよという間にフィンの中の腐食を面白いほど研磨していきます…! 細いぶん中で向きを変えることができるので、フィンの内側の上も下も自由自在。傷つけることなくアルミのフィンがツヤを取り戻していきます。
これはやみつきになりますね…。
一つ問題があるとすればブラシの寿命がかなり短いということ。あっという間にダメになります。ですが、このカブのエンジンぐらいだったら2本でなんとか。3本あればかなり徹底的に磨くことができそうです。
空冷エンジン磨き:まとめ
そんなわけで今回の作業をまとめてみますと、
まずカップブラシ(小)だけで、ほとんどを磨くことができます。ディスクグラインダーだと回転数が速いので、軸付きのタイプで電動ドリルと使うのであれば、ちょっと時間はかかりますが比較的安全に作業できると思います。
そしてフィンの隙間は文句なしのクリーニングブラシ。カップ状のものもいいですが、断然細いブラシが使いやすかったです。
この二つのアイテムだけでほとんど磨くことができるので、最後に研磨パッドの目の細かい物で表面のツヤを出して、コンパウンドで仕上げれば完璧だと思われます。
サンドペーパーで磨いてコンパウンドで徹底的に磨いた鏡面仕上げもいいのですが、ワイヤーブラシで研磨したアルミ特有の無骨で鈍い輝きも大好物です。
とはいっても表面のコーティングは全くなくなっている状態なので、このままだと再び腐食してしまう恐れがあります。ただ、そんなすぐに真っ白になるわけでもないので、 時々思い出した時に楽しみながら磨いてあげれば、エンジンの光沢も愛車への愛着もキープすることができます。
というわけで、如何でしたでしょうか?この記事が、何処かの誰か様の参考になれば幸いです。
今回もご視聴ありがとうございました~!
写真左が研磨前/右が研磨後…なのは、言うまでもありませんね!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
放置車両にやってくるエンジン始動不良 久しぶりにバイクに乗ろうと思ったら、エンジンが始動しない…! セルを回しっぱなしにしてもエンジンに火が入る気配はなく、ガソリンタンクの中身をチェックしてもちゃんと[…]
かつてバイク乗りに親しまれていた「解体屋」文化 ボロボロのバイクが無造作に山に(比喩ではなく本当に山積み)なっていて、客は工具を片手にその山に登って部品を剥ぎ取ってきたり、バラした部品を集めてその場で[…]
いざという時に役に立つ小ネタ「結束バンドの外し方」 こんにちは! DIY道楽テツです。今回はすっごい「小ネタ」ですが、知っていれば間違いなくアナタの人生で救いをもたらす(大げさ?)な豆知識でございます[…]
オフロードヘルメットは花粉症に強い! バイク乗りにとって苦しい季節がやってきますね~。そう、“花粉症”でございます! 目がかゆくてショボショボするし、ひどくなると視界がぼやける。そして鼻が詰まると平衡[…]
ガソリン漏れトラブルは突然に これは先日実際に起こった出来事です。 ガソリンを携行缶からバイクのガソリンタンクに注入しようとしたら・・・ボタボタボタッ・・・。 「!!!!」 携行缶のノズルの根元からガ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
放置車両にやってくるエンジン始動不良 久しぶりにバイクに乗ろうと思ったら、エンジンが始動しない…! セルを回しっぱなしにしてもエンジンに火が入る気配はなく、ガソリンタンクの中身をチェックしてもちゃんと[…]
論より証拠! 試して実感その効果!! 老舗カー用品ブランド・シュアラスターが展開するガソリン添加剤「LOOP」シリーズ。そのフラッグシップアイテムである「パワーショット」をさまざまなバイクやクルマに実[…]
マジックフォームとは? 「マジックフォーム」とは、シャンプーを泡状にして広範囲に噴霧する、プロのような洗車を自宅でも実践できるアイテムです。 泡噴射ができるフォームガン2種(蓄圧タイプ/高圧タイプ)と[…]
自分のミスではないアクシデントで運命を分ける空気圧! タイヤの空気圧は大事……わかっちゃいるけど、つい面倒でチェックが疎かになりがち。 しかし脅かすワケではないけれど、実は空気圧が適正に保たれていない[…]
メンテナンスで覚えて、カスタムで楽しむモンキー&ゴリラ 今回登場するのは、88ccにボアアップした初期型Z50J-IIIゴリラ(1978)。排気量アップに合わせてキャブセッティングを行う必要性があると[…]
人気記事ランキング(全体)
自分のミスではないアクシデントで運命を分ける空気圧! タイヤの空気圧は大事……わかっちゃいるけど、つい面倒でチェックが疎かになりがち。 しかし脅かすワケではないけれど、実は空気圧が適正に保たれていない[…]
1位:「モンキー125」で黄色いモンキー復活【欧州】 ホンダが欧州で、125ccモデル×3車種を発表。いずれも、日本で販売中のカラーリングを纏ったモンキー125、ダックス125、スーパーカブC125の[…]
1990年に撤廃された、国内販売車の排気量上限自主規制 大排気量ランキングの話を始める前に、少し歴史を遡ってみよう。日本では、1969年のホンダCB750Fourの登場を機に、当時の国産車の最大排気量[…]
整備部門に加えて塗装や磨き作業まで社内で行うエルオート。コンディションに応じた最善策で販売車両を製作できるのが最大の強み 数ある絶版車の中で頂点に君臨し続けているカワサキZシリーズ。人気車種ゆえ大物の[…]
オイルの匂いとコーヒーの香り。隠れ家へようこそ。 56designが4月12日に奈良県奈良市にオープンさせる「56design NARA」。以前から要望が多かったという、同社初となる関西圏の新店舗だ。[…]
最新の投稿記事(全体)
目指すはボンネビルの最高速度記録! 前回はエンジンブローで力尽きたが…… 2024年4月の名古屋モーターサイクルショーで初お披露目されたトリックスター「ZX-4ターボ」は、2024年11月に日本自動車[…]
249cc/26psのスポーティな油冷単気筒エンジンを搭載 スズキは、油冷シングルのフルカウルスポーツモデル「ジクサーSF250」にニューカラーを設定し、2025年モデルとして3月25日に発売する。マ[…]
250ccフルスケールで断トツの安さ! 低燃費やスズキ独自の油冷単気筒も魅力 スズキは、独自の油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪ネイキッドスポーツ「ジクサー250」にニューカラーを設定し、2025年モ[…]
レトロポップ感がたまらないカラーを再現 ヤマハのレトロポップさが魅力の原付一種スクーター「ビーノ」。かわいらしいスタイリングそのままに、1/12スケールプラモデルとしてアオシマから登場した。 これまで[…]
ラムエア加圧時は49psの4気筒エンジン、オートブリッパー付きクイックシフターも装備 カワサキのニンジャZX-25R SEは、2023年モデルで令和2年排出ガス規制に適合しながら、最高出力&最大トルク[…]