押さえておきたい“冬用タイヤ規制”ってなに? 高速に乗るなら今すぐ準備を!

  • [CREATOR POST]Peacock Blue K.K.
冬場の走行イメージ

●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.

冬に高速道路に乗るなら注意! “冬用タイヤ規制”とは?

11月頃から4月頃にかけての気温が低くなるシーズンは、なかなかツーリングしにくいものですが、冬にバイクを楽しんでいるライダーもゼロではありません。

そんなライダーが知っておくべき道路事情のひとつに、高速道路の“冬用タイヤ規制”が挙げられます。クルマだけでなくバイクにも適応される規制となっているため、冬場に高速道路を利用しようと考えているライダーは、あらかじめこの規制について知っておくのがオススメです。

地域によっては高速道路にかなり積雪のあるところも。通常のタイヤで走行するのは非常に危険と言えます。

冬用タイヤ規制について、NEXCO中日本は「冬の高速道路を安全に走行していただくために、冬用タイヤまたはタイヤチェーンなどの滑り止め装置を装着しないと走行できないのが冬用タイヤ規制です」と説明しています。

冬用タイヤ規制が発令される路線や区間は、例年ある程度固定されていますが、発令の対象区間や日程については、あらかじめ各高速道路管理会社が情報を公開しています。そのため、冬場に高速道路を走行する場合は、事前に走行する予定の高速道路の規制状況をしっかりと調べておく必要があります。

通称「スノータイヤ」と呼ばれる冬用タイヤ。バイクではスノータイヤのラインナップが非常に少なく、冬場にタイヤを履き替えているというライダーはごく稀でしょう。

ただ、スノータイヤ自体が売られていないということはなく、大手タイヤメーカー・ダンロップなどは、バイク用のスノータイヤを販売しています。冬場に高速道路を走行する予定のライダーは、走行地点の天候などを考慮したうえで購入を検討しておくのが良さそうです。

高速道路走行中に発令される場合も

また、高速道路走行中でも、その日の天候によって突然冬用タイヤ規制が発令になることがあります。そのため、発令時点で、スノータイヤやチェーンを装着していなかった場合の対応方法も知っておくことが重要です。

もし、チェーンを携帯しており、いつでも装着できるような準備をしていた場合には、最寄りのPAやSAに入って、駐車場で装着することで走行を続けることが可能です。

また、高速道路では、本線の路肩にも“チェーン着脱場”が設置されており、そこを利用してチェーンを装着することも可能です。それ以外の場所では、危険なので無理にチェーンを装着しないようにしましょう。

高速道路走行中でも冬用タイヤ規制が発令される可能性はあります。その場合はどのように対応したら良いのでしょうか?

一方で、規制に応じた装備を装着することが難しい場合には、それ以上は高速道路を走行できず、最寄りのインターチェンジで一般道路に降りることになります。

収納の大きさにもよりますが、バイクでチェーンを常に積載しておくのはあまり効率的ではないうえに、チェーンを装着しての走行はタイヤの接地感も不安定で、かなり難易度の高いものになると予想されます。

そのため冬場にツーリングの予定があるライダーは、あらかじめスノータイヤに履き替えておくのがベストな選択といえます。せっかくのツーリングを安全に楽しく終えられるよう、前もって安全対策を講じておきましょう。

“チェーン規制”に”速度規制”など、規制の種類はいろいろ!

こうした冬場の高速道路の規制には、ほかにもいくつかの種類があります。

例えば、積雪によって視界不良が起きたり、除雪車などが路面の雪を除去するために低速走行をしていたりすると、“速度規制”が発令され、通常よりも低い上限速度が設定されます。

高速道路では、冬用タイヤ規制以外にも“速度規制”や“チェーン規制”などが発令されることもあります。標識の内容を随時確認し、規制の状況を把握することも重要です。

また、異例の大雪が予想される際には、“チェーン規制”が発令されることもあります。

チェーン規制の場合には、スノータイヤの上からさらにチェーンも装着しておく必要があり、NEXCO中日本によると、規制区間の手前ではチェーンが装着されているかの検査も行われることになっています。

チェーンは原則として駆動輪に取り付けるため、後輪駆動のモデルがほとんどのバイクでは、基本的に後輪にチェーンを取り付けることになります。

また、こうした規制を行っても走行が難しいほど天候が不安定な場合は、最悪、高速道路自体が通行止めとなることもあります。

通行止めの場合は為す術がありませんが、それ以外の各規制には、指示に従ってしっかりと対策し、安全に高速道路を利用するようにしましょう。



※本記事は当該執筆者が寄稿したものであり、その文責は執筆者に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事